反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

全日本キック観戦記②

石川直生△-△ワンロップ・ウィラサクレック(ドロー)
 石川は前蹴りで距離を取って戦おうとするが、序盤からワンロップはスピードで圧倒。右ストレートをたびたびヒットさせる。ワンロップの右は伸びがある上にノーモーションなので、石川は全くタイミングがつかめていない様子。ワンロップは得意のヒジも繰り出し、2Rには石川にドクターチェック。ワンロップのワンサイドゲームの雰囲気になってくる。
 ところが3Rから展開が一転。石川はワンロップのスピードに慣れてきたのかパンチを見切るようになり、前蹴りで距離を取る戦いにようやく持ち込む。遂には石川のストレートがヒットし、ワンロップの腰が一瞬ガクッと落ちる。場内大歓声の中、ここから先は一気に石川が主導権を握り続ける展開に。
 4R以降は完全に守勢に回ったワンロップに石川がパンチ、ヒジを繰り出していくが、ワンロップがうまく凌ぎ続けたことと、石川があと一歩のところで追いきれず見合ってしまう場面が多かったこともあり、決定的な場面は作れないまま5Rが終了。
 3Rは明らかに石川。他4Rは決定的な内容ではなかったものの1・2Rがワンロップ、4・5Rが石川という印象。遂にワンロップ超えが実現か、という期待も高まったものの、判定はワンロップ1-0のドロー。後半に攻め切れなかったのが響いたか。
 大金星は逃したとはいえ、石川にとっては殊勲の一戦。元気は豪打でガンガン前に出続けるスタイルでワンロップに対抗したが、石川はワンロップと真っ向からスピード勝負をして互角に渡り合ってみせた。ベルトを巻いて以降は自信をつけてメンタル的にも強くなっているのが分かるし、今なら真弘や前田と戦っても意外にあっさりと勝っちゃうかもなあ。

山内裕太郎○-×望月竜介(3R KO)
 望月は入場にUインターのテーマを使うも、場内あまり反応せず。やはり客層が違ったか。
 望月は重たいローで突進。山内は回りこんでディフェンスしながら、時おり上下のコンビネーションを打ち返していく。様子見の展開のまま1Rが終了。
 2Rもほぼ同じ展開。山内は手数でやや負けている場面はあるものの望月のパンチはしっかり見えている様子で、決定打は許さない。ベルトが懸かっている以上、慎重な試合運びになってしまうのは仕方がないし、ウェルター級時代お得意のドロー防衛もありうるかなあ。
 などと思っていた3R、試合が一気に動き出す。パンチの打ち合いに出た望月を逆にロープに詰めると、山内のハイキックが一閃。望月がバタリと前のめりにダウンする。
 今の山内はこういった勝負どころを逃さずモノにする。すぐさまパンチの連打を浴びせて2度目のダウン。望月は額が切れたためドクターチェックが入る。
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 もう完全に勝負ありか、と思ったこの場面からさらに試合は白熱の展開へ。再開後、望月は息を吹き返したようにパンチの連打をしながら猛進。これまでの劣勢が嘘のようにフック、さらに突き上げるようなアッパーの連打を山内に叩き込んでいく。山内の反撃を食らうたびに傷口から鮮血を噴出しながらも、構わず前進し続ける望月の姿に場内は大興奮。
 それでも最後は、望月をロープ際に詰めた山内がパンチを連打し、望月が棒立ちになったところでレフェリーストップ。終わってみれば王者・山内が貫禄のKO防衛を果たした。
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 これで山内はスーパーウェルター級転向後6連勝。本人もかねてからMAXに興味ありの発言をしていただけに、コンディションが整えば2月大会への参戦は十分ありうるのでは。
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 トリプルメインイベントの3試合はいずれも好勝負が続出。今年も断言させてもらいます。「全日本キックにハズレなし」と。

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by nugueira | 2007-01-08 21:22 | 全日本キック | Comments(0)