反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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男祭り2006観戦記④

ジョシュ・バーネット×-○アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(判定)
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 1R前半は完全にスタンドでのボクシングの攻防。こうなるとノゲイラのペースかと思いきや、ジョシュはジャブが早く、ボディーへのパンチも的確。互角の攻防を展開してみせる。差し合いから膠着気味になった中盤、ジョシュがロープ際でノゲイラを担ぎ上げると、そのままデスバレーボムの要領でマットへ叩きつける!もう「さすが」という以外の褒め言葉が見つからない。ここからお待ちかねの寝技の攻防。ジョシュのパスガード、ノゲイラのスイープの末、上を取ったノゲイラがここからコツコツとパウンド攻勢。体勢を入れ替えられないジョシュはこのまま1R終了まで打撃をもらい続けてしまう。
 2Rもスタンドの展開が中心になるが、ペースは徐々にノゲイラの方に傾いてくる。パンチと首相撲からのヒザがヒットする場面が増え始め、ジョシュはペースがガクッと落ちてきた感じ。
 3Rも同様の展開で、ノゲイラが完全に試合をコントロール。もはやこれまでか、と思ったところで、タックルに来たノゲイラの首をジョシュが捕らえると、そのままギロチンチョークの体勢へ!まさかの大逆転に場内が沸き返るものの、後一歩で極まらず。この後にジョシュが繰り出した最後のアームロックもすっぽ抜けてしまい、試合終了。今回はジャッジが割れる余地もなく、判定3-0でノゲイラ。スタンドの攻防でペースを握るゲームプランを確実に遂行し、リベンジに成功した。
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 さすがに9月の試合には及ばないものの、今回も見ごたえ十分の名勝負。やはりこの2人の試合には外れがない。ジョシュはこの1年間のフル稼働、本当にお疲れさんでした。

エメリヤーエンコ・ヒョードル○-×マーク・ハント(1R アームロック)
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 ハントのパンチをかわしたヒョードルは、そのまま組み付くと足を刈ってテイクダウン。すぐさまマウントに以降するとそこから腕十字の体勢へ。あちゃー、やっぱり秒殺で終わっちゃうよ。と思っていたら、ハントがここから器用に体勢を入れ替えて凌いだばかりか、そのままサイドポジションをキープ。怪我の影響かハントの体重のせいか、ヒョードルはなかなか体勢を入れ替えられない。
 スタンドでの再開後もハントは簡単にテイクダウンを許さず、ヒョードルが投げに来るとうまく体重を浴びせて上のポジションを取ってしまう。自分の特徴を活かせる技術だけを徹底的に覚えてきたという感じ。
 再びサイドポジションを取ったハント、ヒョードルの腕を取るとなんとアームロックへ!これが結構いい感じで極まりそうになり、場内は「遂にヒョードルが負けるか!」という期待と「ハント相手に取りこぼしは勘弁してくれ!」という悲鳴が混じったような空気に。
 これを逃れてスタンドに戻したヒョードル、遂に怒りの逆襲。強烈な前蹴りからハントに組み付くと、ようやくテイクダウンに成功。ハーフガードのやや強引な体勢からハントをアームロックに絞り上げて、ハントがタップ。予想外の苦戦ながらも、メインはきっちり王者が一本勝ちで締めた。それにしてもハントはまだまだ引き出しがあるね。

 地上波もつかず、当初噂のあったタイソンやら徳山やらの世間向けキラーコンテンツは根こそぎ立ち消え。従来の手持ち戦力でのカード編成を余儀なくされた今回の男祭りだったが、結果的に勝負論重視のカードの比率が高まり、興行としても非常に締まったものになった。従来のPRIDEの世界観を出し切った内容に観客も満足していたはずで、十分すぎるほど合格点に値する興行だったのではないかと思う。
 大会前から騒がれていたとおり、ミルコはUFCへ移籍。アメリカが格闘技バブルに沸く中、PRIDEは2007年も苦戦が予想されるが、引き続きクオリティーの高い興行を提供し続けてほしい。月並みな感想だが、ファンとしては、ただそう願うしかない。
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 ようやく完結。人気blogランキングへ
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Commented by ロシアンフック at 2007-01-06 12:55 x
ジョシュの敗因は試合の出すぎによる疲労だと思いますね。ホドリゴとの再戦は年明けからでも良かったような気もします。あと、ハントはかなり強くなったような気もします。ヒョードルがアームロックで決めるまではずっとハントペースだったような気もします。ハントもやるときはやりますね
Commented by nugueira at 2007-01-08 21:24
>ロシアンフック様
 ハント、着々と自分のスタイルを固めていますね。新設のスーパーヘビー級は順当にいけばハントが王者になりそうな気がします。
by nugueira | 2007-01-06 01:55 | PRIDE | Comments(2)