反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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K-1 WORLD GP観戦記④

セーム・シュルト○-×アーネスト・ホースト(判定)
 飛び込み様のパンチを狙いたいホーストだが、シュルトが完全に間合いをコントロール。ホーストがまともな攻撃を見せたのは序盤のローキックぐらいで、後はシュルトのヒザと細かいパンチの前に防戦一方。
 ダウンこそ奪われなかったものの、接近するとクリンチで凌ぐしかなく、さらにはシュルトの圧力の前にいとも簡単に投げ飛ばされてしまうホーストの姿は「ミスター・パーフェクト」と呼ぶには程遠く、あまりにも弱々しい。感傷を排して率直に言わせてもらえれば、こんなホーストは見たくなかった。
 判定は当然のごとく、終始圧倒し続けたシュルトが3-0で勝利。フォータイムス・チャンピオンのラストダンスは、あまりにもあっさりとそのフィナーレを迎えた。

 ホースト退場の瞬間、自然発生的に巻き起こる「ホースト」コールとスタンディング・オベーション。ひとつの「歴史」の終わりに、誰もが拍手を惜しまない。
 選手としてのきれいな引き際という点から考えれば、今回のGPへのエントリーは完全に失敗だったと思う。一方で、戦うことなくリタイアした昨年のGPを幕引きとせず、大勢の観客が見守る前で現役最の試合を戦い抜くことが、ファイターとしてのけじめのつけ方だったのかもしれない。
 試合が終わった後のホーストは、全てを納得いくまでやり切った人間にしかできない、迷いのない清々しい表情を浮かべていた。
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 レミー、どう考えてもあの状態じゃ準決勝戦えないよなあ・・・。と思っていたら、案の定角田がリング上に登場。レミーのダメージがあまりに大きく、試合続行不可能であることを発表。そりゃそうでしょう。で、本来なら代わりに勝ち上がるレコも、左足の負傷により棄権とのこと。こっちは本当なのかなあ。バックステージで

谷川P「レミー、もう試合できないよ!お前のせいで大会がメチャクチャだろ!どうしてくれるんだよ!」
清原P「だいたいねえ、9時から放送開始なんだよ。こんなに進行押しちゃって、大問題だよ!うちはPRIDEを切ったぐらいなんだから、あんた一人を切るぐらいなんでもないんだよ?」
レコ「・・・・・」

 というやりとりがあったことは容易に想像がつく。いずれにせよ、ここでリザーバーのアーツが電撃参戦。場内一気に大盛り上がり。

グラウベ・フェイトーザ×-○ピーター・アーツ(2R KO)
 1Rはグラウベが手数でリード。ブラジリアンキックやカカト落としまで披露し、試合のペースを掴んだ印象。とはいえアーツもローとパンチはしっかり返しており、動きは悪くない感じ。
 このままグラウベが押し切るかと思ったが、2Rに入ると突然アーツのスイッチが全開。パンチの連打でグラウベをロープ際に押し込むと、首相撲からのヒザまでつなげる猛ラッシュ。これが完全に効いたらしく、グラウベは力なく後退。チャンスを見逃さないアーツが再びパンチのラッシュを仕掛けると、グラウベは前のめりにダウン。このまま10カウントとなり、アーツが怒涛の逆転KO勝ちを収めた。
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 アーツが勝った瞬間、会場はこの日一番といっていい興奮状態に。毎年順当には進んでくれない決勝トーナメント。半ば冗談でリザーバーの登場を予想していたが、待ち受けていたのは冗談ですら思いつかなかった、アーツの完全復活という展開。暴君の覇権奪回というとんでもないドラマが、俄に現実味を帯びてきた。

 ようやく決勝。その前にスーパーファイト。人気blogランキングへ
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by nugueira | 2006-12-06 01:32 | K-1 | Comments(0)