反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

真王杯観戦記②

真王杯 55kgトーナメント決勝
藤原あらし×-○米田貴志(5R KO)


 決勝まで勝ち上がった米田、あらしを倒して政権交代なるか。
d0010886_0192889.jpg

 写真を見てお分かりのとおり席は青コーナーの近く。というわけで周囲も根こそぎ米田ファン(というかジム関係者)だったため、全日本ファンの当方としては非常に騒ぎにくい雰囲気に。

 1、2Rは距離の取りあいからローとミドルの蹴り合い。あらしは米田の周りを回り続けながら先手を取り続ける。米田もしっかりミドルを蹴り返していくが、あらしがペースを作っている印象。
 3Rあたりから、あらしがパンチも織り交ぜて攻勢に出る。米田はあらしの蹴り終わりを狙ってパンチを出していくが、あらしが際のディフェンスの上手さを披露して決定打を打たせない。連打もしっかりまとめて、細かいローも効いている感じ。
d0010886_026579.jpg

 このままでもあらしが逃げ切りそうなムードはあったが、最終ラウンドもあらしはペースを落とさず積極的に打って出る。ここで米田のパンチが連続してヒットし、さらに米田があらしの蹴り足を掴んだまま転倒。ここで倒れ際に米田のヒザが入り、あらしは起き上がれずに10カウント。あまりに唐突な大逆転勝利で、米田が優勝を手にした。
d0010886_0324859.jpg

 私の席からは逆転に沸き返る米田陣営の様子しか確認できなかったのだが、あらしサイドとしては納得の行かない終わり方だったのではないかと思う。実際、試合後にセコンドも猛抗議していたし。かく言う私自身もスッキリしないものは感じているのだが、キックの試合で度々起こりうる事態ではある。ここは結果を受け入れるしかないか・・・。

真王杯60kgトーナメント決勝
桜井洋平○-×中須賀芳徳(1R KO)

 試合開始前から「一瞬も目を離せない」という緊迫感が場内を包むが、結果的に桜井がこの観客の期待に完璧に応えてみせる。
 序盤に少しだけ様子見の気配を見せた後、桜井が先制のハイキック。これは中須賀がかわすが、すぐさま桜井は飛び込み様のパンチで猛攻をしかけると、中須賀をロープ際に追い込んでからヒジをクリーンヒット。中須賀の額が遠目にも分かるぐらいザックリと裂ける。歓声と怒号が飛び交う中、レフェリーは当然のように試合をストップ。この間わずかに37秒。桜井がまたも秒殺勝利で、文句のつけようのない完全優勝を達成した。
d0010886_0485640.jpg

 桜井は1回戦から決勝までの3試合を合計しても、試合時間は3分未満。キック観戦歴はある程度はこなしているつもりだが、ここまで「メチャクチャ」な勝ち方を連発する選手は今まで記憶にない。「最初のラッシュを凌がれたら分からない」というのが今回の決勝前に言われていた話だが、今日の試合を見る限り、一見もっともらしいそんな分析が全く説得力をもたなくなるレベルにまで達している感じがする。

 55kgトーナメントも好勝負続きの真王杯だったが、終わってみれば完全に桜井のためのトーナメントだった、と言っても言いすぎではないと思う。この男の次なる標的は何か。桜井の試合から目が離せなくなってきた。
d0010886_0571984.jpg

 藤田理事長、おつかれさまでした。人気blogランキングへ
[PR]
by nugueira | 2006-11-25 01:05 | その他(立ち技系) | Comments(0)