反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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PRIDE武士道-其の十三-観戦記④

 五味の試合終了後、なぜか島田ルールディレクターがリング上に登場。「?」と思っているうちに、

 「パウロ・フィリオが再ドクターチェックの結果、靭帯損傷の疑いがあり試合不可能に。代わりに三崎が繰り上がりで決勝へ進出」
 
 というアナウンスが。

 えーっ!何だよそれ!最初ドクターチェックで異常なしって言ってたじゃん!ていうかフィリオ、ひざを怪我するような場面あったか?まあ試合中はどの動きでどこを傷めるか、見ている方は全然分からないものではあるけれど。

 というわけで急遽タナボタで三崎が決勝進出。入場の準備で一時進行がストップしたところを見ると、決まったのは本当に直前だった模様。
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 カーンは直前の相手変更がどう影響するか。ていうかセコンド多すぎ。
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 カーンは右腕に大きなテーピング。おいおい、カーンまでいつの間にか怪我かよ。試合開始前、一緒に観戦していた知人に「これで三崎が勝ったら神だな」という冗談を言っていた。結論から言うと格闘技の神様はどうも本当にいるようだ。
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 最初はお互い様子を見合う雰囲気だったが、先手を取ったのはカーン。きれいなタックルからテイクダウンを取る。三崎は下から三角に行くが、カーンはバスターで叩きつける。ブレイクの後、再びカーンがテイクダウンからパウンド。しかし怪我の影響か、右のパンチがあまり出ていない。
 やや本調子ではない感じもするが、このままカーンが地力の差で押し切りそうだなあ。と思っていた矢先、再びスタンドで再開した状態から、いきなり三崎のパンチがヒット。カーンはよろめいた後、逃げるようにタックルに行くが、これをがぶった三崎がヒザを連打したところで1R終了。一気に勝負の行方は分からなくなり、会場は歓声なのか悲鳴なのかよく分からない大興奮状態。

 2R、カーンは再びタックルからテイクダウンを取るが、完全に勢いが落ちている。逆にイケイケムードになった三崎はまたもスタンドでパンチをクリーンヒット、さらにはカーンのタックルを切ってヒザ連打。場内は「三崎」コールが巻き起こる一方、「こんな展開があっていいのか」というものすごい微妙な雰囲気。ここまで来るともはや笑うしかない、という反応の客も若干。

 結局、勢いに乗った三崎が最後まで攻勢を保ったまま試合終了。判定は2-1で三崎。正直、1R後半以降の状況を見るに3-0で三崎でもおかしくなかったと思う。
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 試合後、マイクを持った三崎は

 「パウロ選手、僕は準決勝で負けましたが・・・」

 おっ、何だ?再戦を受けて立つか?

 「・・・喧嘩では負けてません!」

 わーっ!馬鹿野郎!何フィリオの神経逆撫でしてるんだよ!ウソでもいいから殊勝な発言しとけ!

 フィリオの負傷欠場というアクシデントは、ワンデイトーナメントでは不可避な事態ではあるので受け入れないといけない。これまでのPRIDEのGPで、一昨年のヘビー級GP決勝以外にアクシデントらしいアクシデントがなかったこと自体が奇跡的だと思う。

 それにしてもなあ。その挙句に優勝してしまうのが、何で三崎なの?以下、三崎ファンは怒るかもしれないが思うところをそのまま書きなぐります。

 仮に今年初めに「いやー武士道が今年ウェルター級GPやるらしいんだけどさ。俺、優勝は三崎だと思うんだよね」とか抜かす奴がいたとしよう。俺なら間違いなく「とりあえず家に帰ってゆっくり寝ろ」とアドバイスするね。だって、今年の初めにはDEEPで小路と対戦していた選手ですよ?
 ダンヘンに勝った時も思ったんだけど、三崎がここまでの結果を出すだけの「格」のある選手だとは思えないんですよ。この階級で日本人が世界のトップを取るってすごいことだと思うんだけど、三崎はその過程で凄味なり説得力なりを感じさせてないものだから、「展開に恵まれたんだな」という以上の感想が浮かんでこない。
 格闘技の世界でも「立場が人を作る」というのは往々にしてあるので、三崎もその流れに乗るのかなあ・・・やっぱりそうは思えないなあ。ワンマッチで試合したらボコボコ負けそうだもん。
 とりあえず三崎とダンヘンでタイトルマッチ、その一方でカーンとフィリオで次期挑戦者決定戦ですかね。やっぱり三崎の今回の優勝は、ウェルター級戦線を無用な大混乱に陥れているとしか思えない・・・。

 やっと観戦記終了。人気blogランキングへ
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Commented by ヒデ at 2006-11-10 07:52 x
フィリオの怪我は仕方ないですが、代わりが三崎とコールされた瞬間に一気にスカパー見る気がなくなりました(笑)普通ならリザーバーが上がると思いますが興行考えるとムサシより三崎の方が盛り上がるからですかね!?ちなみに電車大丈夫でしたか?
Commented by Eric at 2006-11-10 12:11 x
三崎はフィリオ戦がこれ以上ないってくらいの完敗だっただけに、
見る方は微妙な気分になりますね。
あの少し語りの入ったマイクは小路を思い出しました。
Commented by なゆた。 at 2006-11-10 23:39 x
立場が人を作る。まさに、代表の加地ですな。
Commented by k at 2006-11-11 00:08 x
三崎も郷野も戦い方が何か職人っぽくなった気がします。まさかGURABAKAのメンバーがここ一年で強豪の外国人と対等以上に渡りあえる程強くなるなんて予想しにくかったです。ウェルター級の日本人にも
光を与えてくれたと思います。

S-CUPの緒方といい、三崎といい、(秋山もか?)など
今回は何かしっくりこない似たもの同志が優勝者しましたね。
Commented by nugueira at 2006-11-11 21:45
>ヒデ様
 怪我人発生の場合は敗者→リザーバーの順なのでルールどおりではあります。まあ三崎もヒジ痛めてたみたいですが。ムサシが出てきたらもうどうしようもない空気になってたでしょうね。

>Eric様
 やっぱり完敗しているのにトーナメント優勝、というのがしっくりこない最大の原因なんですよね。02年のK-1のホーストと同じで。

>なゆた。様
 競技を問わず、スポーツの世界ではままあることなんでしょうね。他に具体例を出せと言われるとすぐには出てきませんが。

>k様
 秋山とか緒形は説得力のある内容でドラマなり生き様なりを見せてくれたんですけど、三崎はそういう要素が全くなかったのが痛いです。とりあえず来月のK-1も「劇的な優勝者」という流れに飲まれるのか、注目です。
by nugueira | 2006-11-10 02:42 | PRIDE武士道 | Comments(5)