反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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PRIDE武士道-其の十三-観戦記②

帯谷信弘×-○ルイス・ブスカペ(判定)
 ブスカペはスタンドで思い切りよく打ち込みながらテイクダウンに成功。ここから後は「寝技地獄」という表現がピッタリくる展開で、帯谷は起き上がってもすぐブスカペに組み付かれてしまい、ねちっこいグラウンドからなかなか逃れることができない。
 スタンドに戻っても、主導権を握っているのはブスカペ。去年川尻に負けたときは組みつくだけの印象しかなかったが、1年経って打撃のスキルが段違いによくなっている。結局試合はこのまま進み、帯谷は逆転の糸口をつかめないまま判定負けでPRIDE2連敗。
 帯谷にしてみれば寝技・スタンド・テイクダウンのいずれも後れを取り、全くいいところなく負けたという印象。やっぱり多少ランクの落ちる相手を当ててでも育てた方がいいと思うのだが。これじゃDEEP王者の肩書きが泣くよ。

前田吉朗×-○ジョー・ピアソン
 ゴングと同時に突っ込んできたピアソンに、前田はコーナーに詰められながらもテイクダウン。ところがピアソンが倒れながらも前田の首をがっちりロック。一度は前田がサイドに周りかけるも、再びガードに戻したピアソンがそのまま締め上げ、たまらず前田がタップ。あまりにあまりなスピード決着に場内「エーッ!」という反応。
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 前田はせっかく同体重の相手を用意してもらったのに、この体たらく。PRIDEとは縁がないのかなあ・・・。さっき書いた「育てるマッチメイク」という話が何か白々しくなってきた。

菊田早苗○-×ジョン・フランソワ・レノグ(判定)
 入場の段階でイロモノ感全開のレノグ。
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 総帥・菊田、いよいよ武士道のリングへ。
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 アナウンスを聞いたら、2日とも85キロオーバー。菊田が減量がきついという話をしていたが、結局直前に契約体重を変更したか?
 菊田はテイクダウンに成功すると、そこからするするとハーフガード、さらにはパスガードへ。いつ見ても芸術的。ここから菊田は腕十字、足関節と攻め込むが、レノグがうまくポイントをずらしたのか極めきれず1R終了。
 2R、レノグのパンチがクリーンヒットし、菊田が棒立ちの状態に。「前田に続いて菊田まで!」とヒヤッとしたが、レノグもスタミナが切れたかここから先は攻めきれず、結局判定で菊田が勝利。勝つには勝ったが、あまりに危なっかしく、満足には程遠い内容。やはり減量でのスタミナ不足が響いたか?

美濃輪育久○-×マイク・バートン(判定)
 バートンのブヨブヨの身体に場内騒然。総合に転向したのにプロレス時代よりたるんでいるというのはどういうことだ。
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 美濃輪は開始早々テイクダウンに成功。いつものデカブツ退治の恒例パターンだが、今回はこの状態からバートンが意外な粘りを発揮。美濃輪が腕十字に行ってもうまく潰して逃れると、スタンドではパンチとヒザ蹴りで美濃輪を追い込む。下手すりゃ試合が止められるか?という美濃輪ピンチの状態で1R終了。アイブルやキモよりもバートンの方が美濃輪を苦しめるという釈然としない展開になってきた。
 2R、お互いスタミナ切れの状態で、美濃輪は敢然とフックを打ち込みスタンド勝負。こいつバカだ。バートンののっそりとしたヒザ蹴りを食らい続けた美濃輪がまたも劣勢になるが、終了間際にローキックで攻勢。ていうか1Rからロー蹴っときゃよかったのに。
 微妙というかどっちもどっちな内容だったが、最後まで攻め込み続けた美濃輪が判定で勝利。勝ち方はイマイチすかっとしないが、美濃輪は相変わらずの存在感だけは示した。DSEは次はどんなデカブツを用意するのかなあ。
 
石田光洋○-×デビッド・ベルクヘーデン(判定)
 石田の隣にいるサングラスの人がチーム・クロフネの山田コーチ。すげえ、コーチなのに現役の選手以上に柄の悪い外見をしている。
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 リング上で向かい合うと、ベルクヘーデンの大きさが目立つ。やはり2階級の体格差は大きい。ていうかこいつどうやって73キロまで落としたんだ?
 スタンドでは分が悪そうな石田だったが、相変わらずの見事なタックルでテイクダウンを取ると、ここから先は得意のレスリング技術を披露。サイド、上四方と次々に体勢を変えながら相手を押さえ込み続け、ベルクヘーデンが暴れまわるようにしてスイープを狙っても、あっという間に先回りしてポジショニングをキープしてしまう。とにかく際の判断の早さとボディバランスの良さが抜群で、相手にスタンドへ戻るスキを全く与えない。柔術系とはまた違う意味での寝技地獄だ。
 2Rにタックルにヒザを合わせられて被弾したものの、構わずグラウンドで押さえ込み続け、判定で完勝。攻めあぐねて膠着ムードの強かった前回の試合とは違い、石田が持ち味を存分に発揮した形。タイトルマッチへの挑戦、そろそろやらせてやってもいいんじゃないの?

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Commented by Mr.Y at 2006-11-08 02:37 x
帯谷についてはカード組まれたときはいいマッチメークと感じたんですけどね~。帯谷を過大評価しすぎてたか、ブスカペを過小評価しすぎてたか…。等身大の帯谷を図るって面ではまあいいマッチメークだったとは思いますが…。

DEEPでもミルトンとか破ってることですし、この辺りでこういう強豪とのマッチメークはオイラはよかったと思うんですけどね。結果的に惨敗しちゃったのが痛いですが、結果論ですし…。

前田に関してはオイラは組まれた時から、どうして日沖に負けてるような選手をわざわざ当てるんだ?って感じで思ってました。前田が負けたらDEEPだってダメージはあるだろうし…佐伯がマッチメークに関わってるんだからもうちっと何とかならなかったの?ってのが正直な印象っす!!
Commented by nugueira at 2006-11-09 00:37
>Mr.Y様
 前回のメレンデス戦ほどではないですが、やっぱりまだハードルが高いという感じがしますね。五味にしたって、パルヴァー戦の前までは「ほどほど」レベルの選手との試合が大半だったわけで、もうちょっと楽をさせてやってもいい気がします。
 一方で前田については「どうしてここまで露骨な噛ませ犬を用意されたのに結果を出せないんだ」という感じです。マッチメイクって難しいですね。
by nugueira | 2006-11-08 01:11 | PRIDE武士道 | Comments(2)