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by nugueira
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S-CUP観戦記②

 準決勝前にシーザー会長登場。頬はやつれてるし、声がかすれていつも以上に呂律が回っていないのが不安。体調は大丈夫なのか?
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トーナメント準決勝
緒形健一○-×宍戸大樹(判定)

 ある程度意図的なトーナメント表だったとはいえ、遂に実現したシーザージム同門対決。両者がリングに上がった瞬間、ものすごい緊迫感が漂う。

 1R、どっしり構える緒形の周りを宍戸がフットワークを使って攻め込んでいく展開。宍戸は手数は出していくが、どうもあと一歩が踏み込めない。最初は遠慮しているのかとも思ったが、むしろお互い手の内を知りすぎているために迂闊に攻め込めないと見るべきか。緒形は手数は少ないものの、宍戸の攻めを見切っている感じ。
 2R序盤も同様の展開。宍戸は後ろ回し蹴りや浴びせ蹴りを出すが、ことごとく緒形がキッチリとガード。有効打の入る気配がない。一方の緒形も手数自体は出ていないので差がつかないな、と思っていたところで、緒形がタイミングを待っていたかのようにパンチで猛攻。ロープ際で宍戸をめった打ちにし、完全にペースを握って2R終了。
 3Rはこのまま緒形が押し続ける一方的な内容に。何度も宍戸の足を刈って転ばせるなど、若手に稽古をつけてやるようなムードすら出てきたところで試合終了。判定は文句なしで緒形。

 S-CUP2004以降の勢いからして、宍戸が緒形を食ってしまう可能性が高いと見ていたのだが、結果は予想外の緒形のワンサイドゲーム。緒形はここ一番での勝負弱さのせいでいつの間にか宍戸に事実上のエースの座を奪われていたわけだが、悲願のS-CUPという舞台、そして宍戸という絶対に負けられない存在を前にしたことで、崖っぷちのエースが遂に目を覚ました。

トーナメント準決勝
アンディ・サワー○-×ダニエル・ドーソン(判定)

 同門対決の後は、これまた目が離せない今大会屈指の好カードが実現。
S-CUP観戦記②_d0010886_1113058.jpg

 サワーがパンチを打ち込むと、ドーソンもお返しとばかりに3発・4発とまとめ打ち。サワーがローを繰り出すと、ドーソンは蹴り足をつかんでマットに転倒させる。両者とも度々投げを狙うもののポイントは許さず、とシュートボクシングらしいハイレベルな攻防。
 それでも2R後半あたりからサワーが主導権を握りはじめ、3R終盤にはひざ蹴りを交えたラッシュ。これでポイントを奪ったサワーが判定3-0でドーソンをかわし、3連覇に王手。
 判定は1ポイント差だったけど、2ラウンドあたりからドーソンはパンチの手数とキレが落ちてきた感じ。サワーはきっちりガードして有効打を打たせていなかったので、ポイント以上の差があったと思う。トーナメント慣れしているかどうかの差が出たか。

及川和浩○-×石川剛司(3R TKO)
 石川の負傷により一度流れたカードが、スペシャルマッチで実現。
 1Rは比較的静かな攻防で「こりゃ5Rフルに行くか」と思ったが、2Rに及川のヒジで石川が額をカット。急に試合が動き始める。なお、石川のドクターチェック中に客席から「大丈夫だと思うよ~」という声援(というかヤジ)が。こういう根拠のない自信に溢れた発言、大好き。
 カットで後がなくなった石川が、再開後に猛然とラッシュ。するとリーチでは勝る石川のパンチが当たるようになり、両者露骨にヒジでの切り裂きを狙い合うケンカマッチに。場内も一気に盛り上がるが、3Rに石川の傷口が再び開いてしまい、ここでドクターストップ。できればもう少し続きを見たい試合だった。

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by nugueira | 2006-11-05 11:21 | その他(立ち技系) | Comments(0)