反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

S-CUP観戦記①

11月3日(金) 両国国技館

 速報にも書いたが、オープニングマッチ開始の時間になっても客席ガラガラ。デジカメで撮影しながら「・・・大惨事だな」とつぶやくしかなかった。なんか戦場カメラマンみたい。
 まあ最終的には「そこそこの入り」と言ってもいい状態にはなってましたが、やっぱりマニア層だけで大会場を埋めるのって難しいんだね。

 ちなみに今回も、リングアナは田中ケロが務めてました。なんか急にG1みたいな空気に。
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トーナメント1回戦
宍戸大樹○-×ジョーダン・タイ(延長判定)

 ジョーダンは一発一発が重そうで、クリーンヒットした瞬間に試合が終わりそうな雰囲気。さすがは神と呼ばれた男。ジョーダン違いか。対する宍戸はやや動きが硬い印象で、いつもの手数で押す展開になかなか持ち込めない。
 それでも2R以降は宍戸がバックブローを出したり、徐々に宍戸のペースに。3R終わった時点で宍戸が取ったかなと思ったけど、判定は宍戸1-0のドロー。ジョーダンも一方的に攻められるばかりではなくキッチリ打ち返していたから、決定的な差はつかなかったか。
 延長ラウンドは序盤ジョーダンが攻め込み「こりゃヤバい」と思ったが、パンチで一瞬ジョーダンをグラつかせたのを機に宍戸が攻勢になり、そのままラウンド終了。今度こそ攻めきった宍戸が、辛くも延長の末に初戦突破。
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トーナメント1回戦
緒形健一○-×ダマッシオ・ペイジ(2R TKO)

 前日会見で「グラップリングの技術を見せたい」と勘違いも甚だしい発言をしていたペイジ。ていうかこういう風貌の日本人っているよね。
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 開始と同時にペイジが突進しながら振り回すようにパンチを連打。ノーモーションならぬトゥーマッチモーションという感じの素人丸出しパンチだが、下手にもらうと面倒なことになりそう。これを凌いだ緒形が突き刺すようなボディーブローを入れると、ペイジが悶絶しながらダウン。これでもう決まるかと思ったら、再開後に今度はペイジのぶん回しパンチが当たってしまい緒形がダウン。また大事なところでポカをやる緒形の悪い癖が・・・。
 この後はペイジが意外な粘りを見せて試合は2ラウンドへもつれこむが、最後は徹底したボディ攻めの末に緒形が2度のダウンを奪いTKO勝利。やや危なっかしい内容ではあったが、これで準決勝での同門対決が実現することとなった。

トーナメント1回戦
ダニエル・ドーソン○-×ヴァージル・カラコダ(判定)

 カラコダのセコンドがやたらデカいな、と思ってよく見たらノルキヤだった。そういえば同じジムか。
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 ドーソンの周りをカラコダがフットワークで動き回りながら攻め込む展開になったが、とにかくドーソンのボクシングテクニックが抜群に素晴らしい。単発で終わらず3発・4発と打ち込む上に、上下の打ち分けが絶妙。で、距離が開くとローキック・ハイキック・さらには飛びヒザ。
 頼みのパンチ合戦でも完全に主導権を奪われてしまったカラコダは何もできず、このまま最後までドーソンが試合をコントロールして試合終了。ダウンはなかったためスコア上は僅差の判定となったが、全く危なげない勝利。
 ドーソンは以前は蹴りの選手という印象だったけど、ボクシング転向を経てパンチ技術が段違いに上がっている。サワーにとっては厄介な選手が勝ちあがってきた。

トーナメント1回戦
アンディ・サワー○-×マルフィオ・カノレッティ(判定)

 1R序盤はサワーはあまり攻め込まず様子見という感じ。そんな中、両者のパンチが交差するような状態でカノレッティのストレートが当たり、サワーがダウン。いきなりのピンチに見ているこっちがヒヤリとするが、逆にこれでエンジンがかかったか、1R後半はサワーが攻勢に転じる。
 2R以降もその勢いを持ち込んだサワー、パンチでダウンを奪い返すと後はほぼ一方的な展開。最後の決定打は入れられなかったが、判定3-0で逆転勝利。とはいえ相変わらずのスロースターターぶりを露呈してしまったのがやや不安。

リザーブマッチ
ライアン・シムソン○-×菊地浩一(判定)

 リングアナとしてなぜか小野ヤスシが登場。なんだ?ドッキリか?
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 試合自体は特にどうということもない展開が続いた末に、シムソンが勝利。まあリーチの長さを生かして常に手数を取ってたし、後半はローが効いてる気配もあったし、妥当な判定でしょう。
 やっぱりオランダの黒人は年とっても強い人が多いんですね(ある種の偏見か。)。

リザーブマッチ
土井広之○-×キム・ジュン(判定)

 今度は花束贈呈に織田無道が登場。横にいるケロちゃんも含めると、もはや何のイベントなのか分からない絵になってくる。
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 完全に無名のキムだったが、試合が始まると体格差を活かしたプレッシャーをかけ続けて土井にペースを握らせない。
 最後まで押し込まれる場面が目立った土井だったが、3R終了間際にストレートを入れてダウンを奪取。苦しい展開ながらなんとか勝利をものにした。

 怒涛の後半戦は後日。人気blogランキングへ
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Commented by クロウ at 2006-11-05 00:01 x
私は単純なパンチテクだけだとカラコダの方が上の印象でしたが、圧倒してたんですかね。どうも生だとわかりづらいです。ドーソンはそんなにパンチも速くなかったし、パンチの打ち分けもガードの上から、しかも蹴りを前提にしてる感じがあったので。クリンチといなすのは巧かったのですけど。世界ランカーという印象からもっと高速で多彩なパンチを打てる先入観というものがあったせいか、ちょっと・・・。パンチが普通のキックボクサーみたいな打ち方でしたし。むしろカラコダのほうがボクサーっぽい。
そのせいかドーソンがK-1ルールで強いとは思えないんですよね。
Commented by nugueira at 2006-11-05 12:21
>クロウ様
 うーん、こっちは逆に「カラコダ=キックボクサー」の前提で見ているので、その辺が評価のズレの原因なんでしょうか。あの蹴りとパンチのバランスの良さは、K-1にもう一度出しても十分通用しそうな気がします。
by nugueira | 2006-11-04 22:58 | その他(立ち技系) | Comments(2)