反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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全日本キック観戦記②

小林聡○-×ヨードクングライ・ノーンカムジム(1R KO)

 開始直後に小林が打ち込むと、ヨードクングライはお返しとばかりに猛然とラッシュ。この後は完全に間合いの取り合い。小林が先手を取って打ち込んでいくが、ヨードクングライは笑みを浮かべて余裕たっぷり。息もつかせぬハイスピードの攻防もキックの魅力なら、ゆったりとした距離の奪い合いもまたキックの醍醐味。動きはないが決して退屈ではない時間が流れる。
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 長丁場と思われた勝負は不意に決着した。小林のボディーブローがクリーンヒットすると、ヨードクングライが悶えるようにロープ際へ後退。チャンスを逃さなかった小林が一気にラッシュを仕掛け、さらに追い討ちのボディーブローを打ち込んだところでヨードクングライがダウン。このまま立ち上がることができず、そのままテンカウント。小林が完璧な形でリベンジを達成した。
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 前回がイヤな負け方だっただけに、それを引きずっていてもおかしくなかった今回の小林。その空気を見事なKO勝ちであっさり覆してしまうのがなんともこの男らしいと言うか・・・。試合後のマイクで、小林は今年の秋に迎えるデビュー15周年での大勝負をアピール。野良犬が、うるさいぐらいに存在感を発揮して復活を果たした。

山本元気△-△ワンロップ・ウィラサクレック(ドロー)

 開始直後から前に出続けて圧力をかける元気に対して、ワンロップは打ち合いの距離になると高速のタテ肘で応酬。元気のパンチとワンロップのヒジが何度となく交錯する展開に、場内は異常な緊張感に包まれる。元気はヒジのクリーンヒットをもらわず、手数では押し気味に進める。
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 試合が大きく動いたのは3ラウンド。元気のパンチがワンロップの顔面を捉え、ひるんだワンロップをコーナーに詰めると元気が猛烈な連打。これで試合を決めるかと思ったが、逆にワンロップがヒジで元気の顔面をカット。「切り裂き魔」が遂に本領を発揮した。
 元気がドクターチェックを受ける間、客席からは悲鳴のような歓声。なんとかドクターストップを免れた元気は、傷口から大流血しながらもそれまでと同様に前に出続け、ひたすら圧力をかけていく。
 逃げ切りを狙ったのか、あるいは元気の圧力を嫌がったのか、4・5ラウンドはワンロップはほとんど前に出ず、元気が追い続ける展開。ワンロップが元気をうまくいなし決定打はもらわなかったものの、優勢なムードのまま試合を終えた元気に場内は大歓声。
 しかし判定は1人が元気を支持したものの、残り2者はドロー。終盤は完全に押し気味だったはずだけど、有効打を入れられずリードまでは奪えなかったか。残念ではあるが、まあ理解はできるジャッジ。
 元気は徹底的に前に出続けて、ワンロップのスピードを生かす展開に持ち込ませなかったのがお見事。ワンロップが決して越えられない壁ではないことを証明してみせた。すぐには無理でも、完全決着をつけるためこの2人の再戦をぜひ見てみたい。

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Commented by 野良犬狂 at 2006-06-14 14:01 x
全日本キックは小林対大月から見てます。マッチメークと選手の頑張りがいい感じで絡み合って、毎回ちゃんと面白い試合を見せてくれるすごい団体ですね。
Commented by ヒデ at 2006-06-14 21:45 x
ラウンドごとに元気の顔がワリセンで白くなってくのが不謹慎ですが笑ってしまいました(汗)次はアヌワットか菊地と見たいですね!来月も楽しみっす。
Commented by nugueira at 2006-06-15 01:05
>野良犬狂様
 小林VS大月、私も会場観戦してました。あれもいい試合でしたねえ。
 御覧いただければ分かりますが、全日本キックは当ブログのメインコンテンツですので、今後ともご贔屓にお願いします。

>ヒデ様
 ウィラサクレック応援団も元気のワセリンにだいぶ文句言っていたようですね。
 元気の復帰戦は9月のタイ遠征だとか。しばらく日本で見れないのは辛い・・・。
by nugueira | 2006-06-14 00:22 | 全日本キック | Comments(3)