全日本キック観戦記
2006年 02月 19日
「行ったことのないハコだから」という理由で足を運んでみました、今回の全日本キック。会場の新宿FACEはコマ劇場のすぐ近くという、格闘技のために足を運ぶことはなかった地域。
場内の雰囲気はZEPP TOKYOに似ていて、規模はZEPPよりも一回りか二回り小さい感じ。一応オープニングファイト開始前には会場入りしたんだけど、自由席用の座席が少ししかなかったので立ち見を強いられることに。まあ3500円・ワンドリンク付きでこの近さなら我慢しとくか。
第1試合ではAJジム・遠藤智史が1ラウンドにダウンを奪われながらも、2Rに3度のダウンを奪い返し逆転KO勝利。
これを皮切りに、前半4試合はいずれもKO・もしくはダウンの応酬が見られる激しい試合展開が続出。やはり歌舞伎町という土地柄が選手にも影響したか。
休憩明けには、先日のMAXで負傷敗退に終わった山本優弥が挨拶。脱臼した右肩は手術に踏み切るとのこと。全快してのリング復帰を切に願う。
スーパーウェルター級王者決定トーナメント・リザーブマッチ
藤元洋次○-×HIDETO(判定)
小宮隆司×-○佐藤皓彦(判定)
後半戦は、新設が決まったスーパーウェルター級王者決定トーナメント。まずはリザーブマッチ2試合。
1試合目は藤元の攻めが単発でどうも攻めあぐねている印象だったが、それ以上に対戦相手が何もできず。結局組んでからのヒザを集めた藤元が判定勝利。
2試合目も体格に上回る佐藤がロー・ヒザで主導権を握るがダウンは奪えず。逆にパンチのガードの甘さが目立つ場面も。この辺の階級になると選手の頭数揃えるのも大変なのかな、という状況が何となく見え隠れ。
スーパーウェルター級王者決定トーナメント1回戦
白川裕規○-×伊藤崇文(2R KO)
トーナメント本戦、まずはパンクラス・伊藤が登場。ミドル級ランカーの白川とはけっこう体格差がある感じ。
試合の方は伊藤がフットワークを使って周りながら、パンチで飛び込んでいく展開。伊藤は前に見たときは上下の打ち分けがもっときれいにできていたと思うのだが、今日は何かちぐはぐな印象。相手の圧力に浮き足立っているか。そうしている内に、近距離の打ち合いで白川のパンチがヒットし、伊藤があえなくダウン。
2Rも同じような展開だが、相変わらず伊藤に有効な攻め手が見えない。どっしりと構えた白川、またも打ち合いから右ストレートをヒットさせ、伊藤がダウン。このまま立ち上がることができず、白川がKO勝利で準決勝へコマを進めた。
「勝つパンクラス」、ここでも実現ならず。
スーパーウェルター級王者決定トーナメント1回戦
望月竜介×-○吉武龍太郎(4R レフェリーストップ)
長期休養から昨年復帰した望月(写真右)。今回のトーナメントはなんとなくこいつが中心に据えられているような雰囲気が。
ローで攻め込む望月に対して、吉武が速さのあるパンチで返していく展開。吉武も積極的に手を出していくが、望月は相手の打ち終わりを狙って返していく。両者有効打は無し、印象としては若干望月ペースか?
アクシデントが発生したのは3ラウンド。前傾姿勢で突っ込んだ望月がバッティングで額をカットし流血。ドクターチェックが入る。
客席の子供「キレてないっすよ!」
ドクターチェック時のこの野次、当面は恒例行事か?
試合は無事再開となるが、俄然勢いを取り返した吉武が積極的に攻め続けて3R終了。両方とも決め手がないなあ、という印象どおり吉武1-0のドロー判定。試合は延長ラウンドへ。
マスト判定となる延長ラウンド、開始と同時に両者がガンガン前へ出て打ち合う。しかしここで望月の傷口がまた開いてしまい、無常のレフェリーストップ。
中心選手と目されていた望月がいきなり負けてしまい、このトーナメントこれから大丈夫か?あと、トーナメントの残り1枠「X」が結局まだ発表されなかったのも気になるところ。一部では「MAX経験者が参戦」という情報も流れてましたが。
新宿FACEという会場自体には満足。まあでも、次回以降はカード次第ですかね。立ち見は疲れるし。
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