テテ、アンカハス、フランプトン
2018年 01月 11日
まずWBO世界バンタム級タイトルマッチ、ゾラニ・テテvsシボニソ・ゴニャ。
テテがファーストコンタクトで放った右のショートフックがヒット!仰向けに倒れたゴニャが意識を失っているのを見たレフェリーがストップ!開始11秒でのKO決着。こういうのは当てた方を褒めるしかないのだが、正直交通事故のような感じもあってなんとも評価しがたい。テテは井上尚弥と対戦の可能性もあるので、実現したら面白そうだが。
続いてIBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ、ジェルウィン・アンカハスvsジェイミー・コンラン。
序盤からアンカハスが飛び込んでの鋭いストレートをヒット。1R後半にコンランは堪えていたボディのダメージが効いたのか、突然ヒザを着いてダウン。2Rもアンカハスが先手を取り続け、後手に回ったコンランはカットで出血し苦しい展開。
3R、アンカハスがボディを連打。露骨に嫌がりながらコーナーへ下がるコンランになおもボディを打ち込み、2度目のダウン。4Rもガードを固めて防戦一方のコンランにアンカハスは執拗なボディ。ロープにもたれるようにして凌ぎ続けたコンランだが、ラウンド終盤に根負けするようにダウン。
5Rもボディをもらったコンランがうずくまるが、これはローブローと判定されアンカハスが減点。しかし6R早々に打ち合いから側頭部を打たれたコンランがヒザを着いたところで、さすがにレフェリーがストップ。アンカハスは粗さもあるものの、KOが取れる面白い王者になってきた。
最後にフェザー級10回戦、カール・フランプトンvsオラシオ・ガルシア。
1Rからフランプトンのノーモーションの左が次々ヒット。ガルシアの顔面が跳ね上がる。2Rもフランプトンはガルシアの間合いを外しつつ、スッと距離を詰めるとすかさずパンチ。
タフなガルシアはパンチをもらいながらもしっかり打ち返していき、4Rは近距離での打ち合いが増える。手数ではガルシアが勝るが、しっかり有効打を入れていくのはフランプトン。5Rはフランプトンがガルシアの圧力を捌きながらボディ、さらにガードをすり抜けるように左を次々ヒットさせる。
しかし後半に入った6R、ガルシアがロープ際に詰めて連打!フランプトンはそこから逆襲し終盤に右カウンターを入れるが、疲れが見え始めたか。さらに続く7R、近距離の打ち合いからフランプトンは両足が揃ったところにパンチをもらいダウン!ダメージはないがポイント的には痛い展開。
8R、フランプトンは自ら攻めていくが打ち合いになるとガルシアも負けていない。9Rは逆にガルシアは距離を詰めてボディ。フランプトンはクリンチで凌ぐ場面も目立つ。10R、距離を取って顔面へパンチを入れるフランプトンだが、ガルシアは強引に距離を詰めてボディ。フランプトンが打ち合いへ引きずり込まれる形となり試合終了。
ジャッジはパンチの正確性を評価し3~5ポイント差で三者ともフランプトン支持。とはいえ6R以降はフランプトンがなんとか凌ぎながらポイントだけ取った印象で、ガルシアの健闘が目立った試合。久々の復帰戦で勝利を飾ったフランプトンだが、満足には程遠い出来か。