UFC220の感想
2018年 01月 21日
ダニエル・コーミエ○-×ヴォルカン・オズデミア(2R TKO)
リーチに勝るオズデミアがゴングと同時に前に出てパンチで攻勢。コーミエは受けに回る場面が多く、嫌な流れか…と思ったが、徐々にオズデミアの間合いに慣れ、タックルのフェイントを混ぜながらパンチを返していく。1R後半にコーミエの左右のオーバーフックがヒットしオズデミア後退!コーミエはさらにシングルレッグでテイクダウンを奪うと、バックに回りチョーク。オズデミアはホーンに救われる。
2Rは開始早々コーミエがテイクダウンを奪い、あっさりマウント。最後はヒューズ・ポジションからパウンドを連打したところでストップ。テイクダウン後はコーミエの圧勝だったが、序盤のもたついた辺りに衰えも感じられたか。
スティペ・ミオシッチ○-×フランシス・ガヌー(判定)
開始からガヌーがプレスをかけ左右のパンチを振るうが、クリーンヒットにはつながらない。序盤はクリーンテイクダウンを許さなかったガヌーだが、1R中盤からミオシッチのパンチを顔面にもらうようになり、そこからタックルにつなげられテイクダウン。危惧されたとおりガヌーは寝かされるとかなり辛い。
2Rに入った途端、明らかにガス欠モードのガヌー。ミオシッチのローをもらうと、タックルから片膝をついた状態で抑え込まれ、何もできずにラウンドを終える。
3Rはガヌーの右がヒットするものの、ミオシッチがすぐさまタックルに切り替えテイクダウン。パウンドでガヌーを削っていくが、ストップを呼び込むには至らない。
これ以降もスタミナ切れでフットワークが覚束ないガヌーをミオシッチがスタンド・グラウンドともに圧倒し、フィニッシュはできなかったもののフルマークの判定勝利。長丁場になれば総合力で勝るミオシッチ優位だろうとは予想できていたが、ガヌーが凄味を見せていたのは1Rの前半までで、この1年余りで積み上げた幻想があっさり崩壊してしまった。ガヌーがこの後、坂道を転がるように黒星を重ねていかないかが心配。
ヴェラスケスもどうなることやらですし、いっそヘビーに戻して2階級制覇狙ってもいいんじゃないですかね。
幻想の崩れたガヌーの姿がボブサップに見えてしまいました・・・
実際、ミオシッチvsコーミエの話が出始めてますね。ヘビー・ライトヘビーともに新陳代謝が乏しいので、確かにこのぐらいしか盛り上げる手段がなさそうです。
ガヌーはペース配分とかを覚えれば伸び代がありそうな一方、この手のタイプは小技を覚えると持ち味が薄まりますからね…。