UFN117の感想①
2017年 09月 23日
イム・ヒョンギュ×-○阿部大治(判定)
リーチで上回るヒョンギュに対し、阿部は臆することなく飛び込んでパンチを振るう。阿部の右が入るがヒョンギュの打ち下ろすような右もヒットし、お互いいつ一発が入ってもおかしくない展開に。
2Rに入ると阿部の飛び込み際にヒョンギュが右を合わせるようになり、繰り返しヒット。阿部は一瞬腰を落とす場面もあり、苦しくなってくる。3Rも阿部は懐に入れない苦しい展開が続くが、残り30秒を切ったところで阿部の右が入りヒョンギュダウン!アパウンドで攻め込んだ阿部は終了間際にテイクダウンも奪い、この攻勢が効いたか判定勝利。
最後の最後に力ずくで勝利を引き寄せたが、UFC初戦で持ち味をしっかり出したのはお見事。
安西信昌○-×ルーク・ジュモー(判定)
安西は序盤から飛び込んでのパンチ、さらにクリンチアッパー連打。2年ぶりの試合だがよく動けている。2Rはどんぴしゃのタックルからテイクダウンを奪い、安西のペースで進んでいく。3Rはやや疲れた様子は見えたものの安西がしつこくタックルを仕掛けていき、序盤の貯金を守りきって判定勝利。いきなり日本勢が連勝というまさかの(?)展開に。
近藤朱里○-×ジョン・チャンミ(判定)
序盤からしつこくプレッシャーをかけていく朱里。パンチと首相撲からのヒザで攻めていく。チャンミもパンチを返していくが、2Rには朱里が右クロスをヒット!下がり始めたチャンミにパンチ連打を入れていく。
3Rはチャンミが反撃に出るが、朱里が打撃で押し返し最後まで攻めきって試合終了。なぜかチャンミに入れているジャッジが1名いたが、朱里が日本人女子初のUFC勝利を挙げた。
朱里はパンクラス時代のスタイルできっちり闘い続けて結果につなげた。UFCでサバイブしていくために引き出しを増やしていくか、あるいはこのスタイルの完成度を高めるか。この日のセミを見る限り、克服すべき課題は山ほどあるけど。
中村K太郎○-×アレックス・モロノ(判定)
モロノの圧力に距離を取るK太郎。ここでK太郎の三日月蹴りが入りモロノ後退!チャンスを迎えたK太郎だが攻め切れない。
2Rも圧力をかけるのはモロノ。K太郎はミドルなど単発の打撃は出していくが、どうにも手数が少ない。2Rは取られたか。
迎えた3RはK太郎がタックルからテイクダウン。モロノの打撃をもらいこめかみから出血するが、K太郎が左のパンチなどを入れ手数では優勢な印象。受けに回ってしまい手数は少なかったものの、打撃に冴えを見せたK太郎がスプリット判定をものにした。
ジュシー・フォルミーガ○-×佐々木憂流迦(1R 裸絞め)
フォルミーガがローからパンチ。佐々木はボディへのテンカオを繰り返し入れていく。佐々木がテンカオを上手く使えており悪くない印象だったが、フォルミーガが片足タックルからテイクダウン。マウントを取られた佐々木が反転しようとしたところでフォルミーガがすかさずバックに回り、そのまま裸絞めで一本。