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by nugueira
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G1両国(初日)

 G1-CLIMAX両国3連戦、今年は初日と2日目を会場観戦。3連休ということもあり、初日から満員の客入り。

 Aブロック最終節、まずは最後のG1となる永田がバッドラック・ファレと対戦。ここまで1勝7敗と苦戦している永田はエクスプロイダー、バックドロップ、さらに久々のナガタロックを披露するものの、最後はファレのバッドラック・フォールを食らい3カウント。
 最後は有終の美を飾らせてあげれば会場も大盛り上がりなのに…と思ったが、終了後に敬礼ポーズを取る永田にファレが一礼したところで見てるこっちも涙腺崩壊。かつて師弟関係にあったファレの「現在」を受け止めるのが永田なりの美学だったんだろうなあ。レスラーが試合で見せるのは勝敗じゃない、生き様なのだ。
 団体の暗黒時代から反転攻勢のきっかけを作れなかった、という意味で「戦犯」であることは否定できないのだが、それでも集合離散の激しい業界でブレずに戦い続け、これだけのコンディションを維持してきたのはお見事。本当にお疲れ様でした。

 開幕戦では棚橋に勝利し前半戦をかき回したザック・セイバーJrは石井のパワーファイトに押し込まれながらも、最後はスライディングラリアットを捕獲して石井の手足を同時に極める新技で勝利。ただザックの場合は会場で見るより画面越しの方が面白さが伝わるね。

 メインはAブロック突破を懸けた棚橋vs内藤の直接対決。今年は両ブロックとも最終日の段階で二強に絞られているのだが、まあ横一線の展開になったところで「どうせメインで決まるんでしょ?」という受け止め方、この方が分かりやすくていいか。
 見ていて驚いたのは、入場段階での観客からの声援量の違い。今年のドームの時点で内藤の方が場内の空気を支配しているのは感じたけど、それが一層加速した感じ。序盤にロープブレイクからビンタを張った棚橋にブーイングが飛んだのは衝撃だった。自分としてもコンディションが万全でない棚橋がインターコンチを獲ってしまう展開には釈然としていないのだが、お客さんのこういうところへの反応はビビッドだなあ。
 棚橋にとってアウェーの空気で始まった試合は、棚橋はヒザ攻め、内藤は腕攻めという狙いのはっきりした展開に。棚橋のドラゴンスクリューに苦しめられた内藤はハイフライフローを食らってしまうが、2発目を回避。棚橋はなおもテキサスクローバーホールドで内藤を追い込むが、なんとかロープブレイクするとスイング式デスティーノ。棚橋にツイスト&シャウト3連発を返されるが、最後は内藤がデスティーノ2連発で棚橋を振り切り、決勝進出を決めた。

 さすがに今年は内藤優勝だろう、という空気になっており実際そのとおりの展開に突き進んでいる。棚橋にブーイングが飛ぶのは見ていて辛かったけど、棚橋に頼り続ける状況が健全とは思えないし、これが時代の流れなんだろうなあ。

by nugueira | 2017-08-11 23:34 | 新日本プロレス | Comments(0)