2016上半期のUFC
2017年 07月 14日
結論から言うと今までのところ、今年のUFCは「何かつまんない」の一言。だからこうして記事を書こうと思ったわけだけど。
タイトルマッチという切り口で比べると、昨年は正規王者の敗北による王座移動が都合9回あったのに対し、今年は現時点でフェザー級の1回のみ。数字だけ見るとかつての全階級鉄板王者時代の再来のように思えるが、そもそも防衛戦をできない(しない?)王者が増え、タイトルマッチの頻度自体が減ってしまっている。マクレガーの悪影響なのか、階級を問わずマネーファイト志向が高まっている印象。
王座戦線の停滞はイベントにも影響しており、2月に続いて8月もナンバーシリーズがキャンセルされる事態に(2月の中止については昨年後半にタイトルマッチを大盤振る舞いした影響もあるけど)。タイトルマッチをメインに据えたナンバーシリーズ、というUFCビジネスの根幹が崩壊しかけているように思える。
話題性や知名度はどうでもいいから、実力と戦績のあるトップコンテンダーを常にタイトルマッチへ…というのも格闘技ファンのある種の我がままであることは否定しないが、やっぱりUFCをUFCたらしめていたのは「今この瞬間強い選手が集い、最強を決める」という価値観のはず。暫定王座戦でお茶を濁すナンバーシリーズと、ローカル選手中心で編成されるUFNには食傷気味で、正直最近は半ば義務感でファイトパスやDAZNを開いている自分がいる。
経営母体の変更で選手の報酬にも変化が出てきたのか、最近は峠を越したわけでもないランカークラスがベラトールに移籍するケースも目についてきた。依然として選手層の厚さ・レベルともにUFCがトップを走っていることに変わりはないが、「UFCだけ見ていれば世界の頂点が見れる」という時代は終わりを告げつつあるのだろうか。
MMA最大の団体というのはこの前段があってこそであって逆ではその内どちらも維持できなくなるかと
個人的にはそうでないなら金払って字幕すらでない番組を観ることはありません
階級によっては「ベラトール王者とどちらが強いのか」という議論がいずれ出てきそうな雰囲気もしますし、UFCの一人勝ちは終わりに向かってる…と考えるのは早すぎですかね。DAZNの料金が(使い勝手の悪さもあり)やや割高に感じています。