ベルチェルトvs三浦の予想
2017年 07月 13日
三浦は海外での試合を複数回経験しており、敗れたバルガス戦を含めいずれも大激闘。多くの日本人ボクサーが陥りがちな、海外でいつものリズムをつかめないままズルズルと敗れるパターンは心配しなくてよさそう。前回のローマン戦も序盤からいい動きを見せ、うるさい手数で攻める相手をボディブローで弱らせ、最後はKOに仕留めてみせた。
とはいえ今回の相手のベルチェルト、試合映像は1試合しか見ていないが、間違いなく嫌になるぐらい強い。三浦と年間ベストバウトを繰り広げたバルガスをスピード・キレ・回転力の全てで圧倒し、ほぼ一方的な展開でリングに沈めてみせた。
三浦としてはじっくり戦っても持ち味を発揮できないし、ペースをつかめるとも思えない。動きが固くなるのは禁物だが、序盤から仕掛けて得意のボンバーレフトを打ち込むチャンスをうかがっていくべきだろう。とはいえ、近距離戦に引きずり込んだとしてもベルチェルトは五分以上に打ち返してくる可能性が高い。今回ばかりは三浦にとって近距離戦は「必勝パターン」ではなく「勝率を幾分か上げるための賭け」になってしまうのでは。
幾多の名勝負を生んできた三浦の底力を信じたいが、やはり6:4でベルチェルト優位と見るべきか。シビアにベルチェルト勝利という予想にさせてもらうが、三浦がこれを覆してくれることも期待している。