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by nugueira
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UFC213の感想

ロブ・フォント○-×ダグラス・シウバ・デ・アンドラジ(2R ギロチンチョーク)
 1R、フォントがタックルからテイクダウンを奪うと立ち上がり際にギロチン。スタンドに戻った後もパンチと組んでのヒザで先手を取り続ける。
 2Rもフォントが前に出ながら左ジャブを突きさし、距離が詰まるとボディへヒザ。ケージに詰まったアンドラーデをテイクダウンすると、抱え上げられながらもギロチンチョークを離さずに締め上げ続け、一本勝ち。

アンソニー・ペティス○-×ジム・ミラー(判定)
 1R、ミラーが左をヒットさせ、さらにロー。足が流れるペティスだが、ミドルを効かせてミラーを下がらせると跳びヒザからパンチ連打。ペースを引き戻す。
 2R序盤から前に出るミラー。ペティスがバランスを崩したところでテイクダンしパウンド。さらにバックを奪うが、脱出したペティスがトップを奪い返し、さらにバックへ。めまぐるしいポジションの奪い合いが続きこのラウンドは終了。3Rに入るとお互い消耗してきた様子。ミラーが前に出ながらタックルに行くがペティス凌ぐ。終盤はお互いカポエラキックの応酬。
 各ラウンドとも押しつ押されつの展開だったが、判定は三者ともフルマークでペティス。1Rの鋭いミドルはベンヘン戦を思い起こさせたが、そこで一気にフィニッシュできない辺りにやはり衰えは否めないか。

ダニエル・オミランチェク×-○カーティス・ブレイズ(判定)
 ブレイズのタックルを受け止めるオミランチェク。ケージに押し込むブレイズだが、そこから先へつなげられない。オミランチェクは単発のミドルを入れる。
 2Rもタックルに行くがテイクダウンが取れないブレイズ。徐々に動きが落ちてくる。一方でオミランチェクも手数が出ない。ブレイズはスタンドでは細かいジャブをヒットさせており、むしろこっちの方がポイントになっているか。
 3Rにようやく圧力をかけるオミランチェク。左のオーバーハンドを入れるが、再びブレイズに組み付かれケージへ押し込まれる。終盤になぜかオミランチェクの方からタックルにいくが、これはブレイズが潰す。見ていてもやもやしか残らないような試合内容だったが、判定は三者フルマークでブレイズ。

ファブリシオ・ヴェウドゥム×-○アリスター・オーフレイム(判定)
 じりじり間合いを詰める両者だが、なかなか手が出ない。アリスターのフックでヴェウドゥムが転倒するが、アリスターは深追いしない。ヴェウドゥムがミドルからパンチ。アリスターはカウンター狙いか。
 2R序盤に組み付いたヴェウドゥムが引き込むが、アリスターはすぐ立ち上がる。アリスターの左がヒットし、さらにボディへヒザ。ヴェウドゥムたまらず引き込む。この後はノーガードのアリスターにヴェウドゥムの右が単発で入るが、アリスターの左も繰り返しヒット。
 3Rも前に出てしつこくパンチからヒザを狙うヴェウドゥム。遂に頭部へヒザを入れアリスターがダウン!ギロチンはすっぽ抜けて立たれてしまうが、ヴェウドゥムはケージ際に詰めなおもパンチを入れてからテイクダウン。トップキープで削り続け試合終了。
 ヴェウドゥムの粘り勝ちか…と思いきや判定は2-0でアリスター。確かに3Rは10-8がつくほどの内容ではなかったし、1・2Rをアリスターが取っているという判断もそこまで違和感はないのだが。ラウンドマストシステムの悪い面が出ちゃったな。アリスターはペース配分を覚えてきたのは認めるが、長丁場を戦いきるスタミナと集中力はないのでタイトルに再挑戦しても厳しい結果になりそう。

ヨエル・ロメロ×-○ロバート・ウィテカー(判定)
 ロメロは関節蹴りを連発。一方のウィテカーは飛び込んでパンチを狙う。ロメロがシングルからテイクダウンするが、ウィテカーすぐに立つ。ロメロの強烈なローがヒット。ウィテカーのハイは当たりが浅い。
 2R、ロメロは跳び膝を繰り出した後、どんぴしゃのタックルでテイクダウン。立ち上がるウィテカーだがロメロはしつこくバックをキープし、ラウンド終盤に再度テイクダウン。
 ここまではロメロのペースだったが、3Rにウィテカーの前蹴りからのパンチがヒット。ロメロ少し効いたか。手数の出なくなったロメロにウィテカーが一転して攻勢。ロメロのタックルにフックを合わせる。
 4R、ウィテカーのハイがヒット。ロメロがバックを取るが、ウィテカーはテイクダウンを取らせない。ロメロは跳びヒザを出すものの攻めが単発で、低空タックルも切られてしまう。逆にウィテカーは前蹴りからパンチを繰り返しヒット。
 5R、ロメロは身体ごとぶつけるようなパンチや跳びヒザ。左のオーバーハンドがヒットし、ウィテカー効いたか。しかしロメロも消耗が激しく前に出れない。ウィテカーがボディへ細かい前蹴りを入れ続けると、終盤にバランスを崩したロメロに覆いかぶさりトップポジションからヒジを入れ続け試合終了。三者とも48-47でウィテカーがロメロを下し、ニュージーランド初のUFC王者に。
 ロメロは危惧されたとおり中盤から失速。とはいえウィテカーは2Rを除いてクリーンテイクダウンは許しておらず、試合全体を通じてテイクダウンディフェンスの高さが目立っていた。ロメロ・ジャカレイと不条理なタイトルマッチ待機組が列をなしていたミドル級戦線だが、結局その面々をなぎ倒したウィテカーが暫定王座を獲得。もうGSPはどうでもいいから、早くビスピンと戦って白黒つけてほしい。

Commented by スラッカー at 2017-07-09 22:22 x
今回もこれがナンバーかという内容でした…
ただ序盤にもろに間接蹴りをくらいながらも前に出続けたウィテカーの闘志は見事でしたが、
やはり間接蹴りは禁止にすべきじゃないかなと
これで靭帯切れてて長期離脱&復帰してもパフォーマンスは戻らずという事にならないとよいのですが…
Commented by nugueira at 2017-07-10 22:57
>スラッカー様
 これは余裕があったら改めて記事にしようと思っていますが、今年上半期のUFCは非常に低調でした。そもそも試合をしない正王者が1人や2人じゃないという状況がどうしようもないですね。
 関節蹴りにご指摘の懸念があるのは確かなんですが、3点状態の頭部へのヒザ以上に判定が難しいので、禁止は現実的ではなさそうな気がします。
by nugueira | 2017-07-09 22:03 | UFC | Comments(2)