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by nugueira
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ウォードvsコバレフⅡ

 WOWOWオンデマンドで生観戦。まずWBA世界スーパーバンタム級王座統一戦、ギジェルモ・リゴンドーvsモイセス・フローレス。
 身長ではフローレスが10センチ以上上回るが、リゴンドーは序盤から飛び込んでのパンチを繰り出し、身長差を苦にしないいい動きを見せる。しかし1R終盤、リゴンドーがクリンチアッパーを連打しレフェリーが割って入ると同時にゴングが鳴るが、リゴンドーは既にモーションに入っており左がクリーンヒット。仰向けにダウンしたフエンテスはそのまま立ち上がれず、長い協議の末に結局リゴンドーKO勝利という裁定に。
 あの状態でパンチを止めるのも無理だろうからリゴンドーを攻めるのも酷なのだが、1年近くのブランク明けの試合がこの結末。今後も干されそうだなあ…。

 続いて3団体統一世界ライトヘビー級タイトルマッチ、アンドレ・ウォードvsセルゲイ・コバレフ。
 序盤からコバレフが圧力をかけ、ジャブから打ちおろしの右。ウォードは飛び込んでの右を繰り出すが、当たりが浅い。
 2Rもコバレフがプレッシャーをかけながら、ジャブから右ショート。ウォードは警戒しているのか徹底して距離をキープしている。3Rはウォードが左を出すが、コバレフはそこに右を被せていく。判断に悩むラウンドも多いが、序盤はコバレフのペースか。
 4Rに入るとウォードが左右のボディを連打し、ジャブからカウンター。徐々に手数増えてきた。5Rもウォードがボディから顔面へのコンビネーション。コバレフの打ち終わりにパンチを出していくが、コバレフも引き続き前に出ていく。お互いによく相手の動きを見ている、前回同様の緻密な好勝負。6Rはウォードが前に出るが、コバレフは下がりながらもパンチをヒット。
 前半戦は個人的採点ではコバレフがリードしていたが、7Rに入るとコバレフに疲れが見え始める。ウォードは打ちおろしの右を避けながら、ディフェンスが雑になったコバレフに細かくボディとジャブをヒット。
 迎えた8R、勝負どころと見たウォードが前進し、近距離の打ち合いに持ち込む。ボディを入れられ腰を落としたたコバレフがローブローをアピールするが、レフェリーは続行。続いてウォードの右カウンターがクリーンヒットすると、下がったコバレフをめった打ちに。最後はボディ連打を食らったコバレフがロープにもたれかかったところでレフェリーがストップ。ウォードがコバレフをKOで返り討ちにし防衛に成功。

 7Rまでの途中採点は2-1で競っていたが、ポイント以上に試合内容には差があった印象。空振りが多く後半に入った時点で露骨に消耗していたコバレフに対し、ウォードは終始自分のリズムで戦っていた。やはり前回フルラウンドで戦い相手の手の内を知ったことは、コバレフよりもウォードに有利に働いたか。
 フィニッシュにつながったボディはスローで見ると明らかにローブローではあるが、そこに至るまでのボディの蓄積もあったし、一気にフィニッシュに持って行った畳み掛けはお見事という他ない。ローブロー疑惑で第3戦への伏線が張られた、という見方もできるが、これ以上戦っても両者の差が開き続けるだけな気がする。

by nugueira | 2017-06-18 22:57 | ボクシング | Comments(0)