UFC211の感想
2017年 05月 14日
エディ・アルバレス△-△ダスティン・ポイエー(ノーコンテスト)
1Rからポイエーの右が繰り返しヒット。アルバレスは打撃戦ではやや分が悪いか。2Rはアルバレスがタックルから組み付きにいくがテイクダウンは奪えず、逆にポイエーの左フックがヒット!グラつくアルバレスにポイエーは追撃のパンチ連打を仕掛けるが、ここでアルバレスのパンチがヒット!下がるポイエーにアルバレスはタックルを入れると、立ち上がり際にヒザ。しかし両手をついた体勢のポイエーにヒザを入れてしまったためノーコンテスト。
ムサシvsワイドマンに続き四点ポジションへのヒザを巡るトラブルが発生。というか今回は明らかに反則だからアルバレスの反則負けでも良かった気はするが。
クシシュトフ・ジョッコ×-○デイヴィッド・ブランチ(判定)
1R、ブランチが膝蹴りにカウンターのタックルを入れテイクダウン。立ち上がった後もケージへ押し込んでいく。ラウンド終盤にジョッコもテイクダウンを取ったが、ややブランチ優勢か。しかし2Rに入るとジョッコのカウンターのパンチが入りだし、ブランチにタックルを入れられてもすぐ立ち上がる。
3Rはブランチが押し込んでケージレスリング、ジョッコが時おり打撃を入れる展開で試合終了。微妙だがダメージを与える攻撃を出していた分ジョッコか?と思ったが判定はスプリットでブランチ。今後続々参戦予定のWSOF移籍組にとっては幸先のいい展開か。
フランク・エドガー○-×ヤイール・ロドリゲス(2R TKO)
身長ではロドリゲスが上回るが、エドガーは構わず懐に飛び込んでパンチ連打を入れると、抱え上げるようにテイクダウン。そのままラウンド終了までロドリゲスを立たせずに削り続ける。
2Rもエドガーがテイクダウン。ヒザ十字でヒヤリとする場面はあったが、これを凌ぐと再びパウンド地獄でロドリゲスを圧倒。2R終了後のインターバルでロドリゲスが続行不能となりエドガー勝利。
勢いのあるロドリゲス相手に、いつもながらのドミネーターぶりを発揮して圧勝。アルドvsホロウェイの勝者との対戦はあるかなあ。
デミアン・マイア○-×ホルヘ・マスヴィダル(判定)
1R、マイアがシングルレッグからバックを奪うと、おぶさって四の字フックの得意パターン。マスヴィダルを背後から殴り続けるが、ラウンド終盤にフックが外れると、マスヴィダルがパウンド連打で猛攻。一気に流れをひっくり返す。
2Rはマイアのタックルを切り続けたマスヴィダルがハイ、ミドル、ローの乱れ打ちで圧倒。苦しいマイアだが、終盤に引き込みからのスイープでバックを奪うと、パウンドで反撃。とはいえラウンドを取り返すほどではないか。
3Rも前半は打撃で攻めるマスヴィダルに、マイアは下がり続ける展開。しかし2分すぎにシングルレッグからテイクダウンすると、バックキープしたまま試合終了。
3Rもポジショニングはともかくダメージは与えていないので厳しいか、とも思えたが判定はスプリットでマイア。薄氷の勝利で7連勝を飾った。もう、お願いだからタイトルに挑戦させてあげて!と思っていたらダナからもようやくゴーサインが出た模様。いや良かった。
ヨアンナ・イエンジェイチック○-×ジェシカ・アンドラジ(判定)
序盤からローを入れるヨアンナだが、アンドラジはお構いなしに突進すると左右のパンチを振るい、抱え上げるようにテイクダウン!しかしヨアンナはすぐ立ち上がると、組んでのヒザ、離れ際のヒジ、ハイ、前蹴りと多彩な打撃でペースを握る。
2Rもヨアンナはアンドラージの突進をサークリングでかわし続けると、距離をキープしながら左右のロー、ワンツー、ヒザ、ヒジ、ハイと次々に打撃を入れていく。3Rに入るとアンドラジの圧力にも陰りが見え始め、ヨアンナのワンサイドゲームに。手数もさることながら無駄打ちの少なさが素晴らしい。
アンドラジは4Rにパンチでグラつく場面はあったものの、それでも前に出続けるタフネスぶりを発揮。とはいえ反撃の糸口はつかめず、三者フルマーク、一人は50-44をつける大差でヨアンナがV5に成功。相変わらずの強さだが、このところKOからは遠ざかっている。距離と手数で試合をコントロールするスタイルを完成させた分、強い打撃は出さなくなっているのだろうか。
スタイペ・ミオシッチ○-×ジュニオール・ドス・サントス(1R KO)
ローの蹴り合いからスタートした後は、ミオシッチが圧力をかけ続けドス・サントスにケージを背負わせる。サイドに逃げようとしたドス・サントスにワンツーを入れると、なおもケージに詰めた状態で右フック!ダウンしたドス・サントスにパウンドを入れ続けたところでハーブ・ディーンが遅めのストップ。
今のこの二人が闘えばまあこうなるだろうな、としか言いようがない結果。ヘビー級はルイスやガヌーがのし上がってくるまで、面白い展開は出てこなさそう。