反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

カネロvsチャベス

 ゴールデンウィークのトリを飾る(?)サウル・カネロ・アルバレスvsフリオ・セサール・チャベスJrを視聴。

 序盤にペースを握ったのは予想通りカネロ。1Rから的確なジャブを次々と突き刺すと、2Rには左右のアッパーを立て続けにヒット。体格に勝るチャベスだが、パワープレーに持ち込む前にジリ貧になりそうな雰囲気が早くも漂ってくる。
 カネロのペースは変わらず、アッパーから顔面、さらにボディも混ぜたコンビネーションでカネロをめった打ち。5Rにはチャベスの打ち終わりに切れ味抜群の右クロスを叩き込む。いいところなく中盤戦に突入したチャベスだが、6Rに入るとようやく頭のつく距離で打ち合う場面が出始め、体格差を活かす糸口がつかめてきた。ここから流れを変えることができるか?
 後半戦に入るとチャベスはカネロをロープ際まで詰めてパワフルな上下の連打を放っていくものの、カネロはがっちりガードを固めて凌ぐと、アッパーを起点とした連打ですぐさま反撃。チャベスにいい場面を作らせても、押しきらせることなく自分のペースに引き戻す。9Rぐらいまでは攻める時間帯を作っていたチャベスだが、攻め切れないまま終盤戦は手詰まりの状態に。
 一方のカネロも体格差もあってか無理にKOを狙う様子はなく、終盤はカネロが的確なパンチを入れるもののチャベスが倒れる気配は見えず…という展開が続きラウンドが経過。正直カタルシスに欠ける内容だったが、三者とも120-108のフルマークという圧倒的大差でカネロがスター対決を制した。

 チャベスはマラビージャ戦と同じく、パワープレーを仕掛けるタイミングをつかめないままズルズルと時間を浪費してしまった。マラビージャ戦では最後にダウンを奪ったからまだいいが、今回は見せ場らしい見せ場は皆無のまま完敗。とはいえ今回の試合でチャベスが何かやってくれると思っていたファンはほとんどいないはずで、「スター対決」としての商品価値が保てるギリギリのタイミングでこのカードを実現させ、しかも計量をちゃんとクリアしてくれた時点で彼は仕事をしてくれた、と評価しておくべきでは。

 一方のカネロはKOはならなかったものの、コンビネーション・パンチの精度・攻守の切り替えとそのテクニックを存分に見せつける完勝劇。次なるビッグマッチは果たして…という状況の中、場内ビジョンに紹介Vが流れゴロフキンが登場!そして9月16日の対戦が公式発表!正直今日の試合はいまいち面白みに欠けたものの、ゴロフキン戦の露払いと考えればまあ納得。
 遂に実現の運びとなるGGG対カネロ。これまでの戦績を考えるとゴロフキン優位は動かないはずだが、連続KO防衛が途切れ多少なりともゴロフキンに衰えが見えるこのタイミングであれば「ひょっとして」が起こる可能性は決して小さくない。間違いなく2017年最大のビッグマッチとなる一戦、今から9月が待ち遠しい。

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by nugueira | 2017-05-07 22:24 | ボクシング | Comments(0)