新日本プロレス 旗揚げ記念日
2017年 03月 10日
ブリティッシュヘビー級選手権試合 柴田勝頼×-○ザック・セイバーJr
ザックがねちっこいレスリングから跳びつき三角、ダブルアームバーとエグいサブミッションを連発。しかし柴田もこれに付き合えるんだから、懐の深いレスラーになったよね(オスプレイ戦のときも同じ感想を書いたが)。
打撃の重さではやはり柴田。ザックが勝つとしたらどう流れを変えるのかなあ…と思ってたところに鈴木軍が乱入し、ゴッチ式パイルドライバーのアシストを受けたザックが勝利、さらにそのまま鈴木軍入り。いやこの展開は驚いた。IWGPジュニアタッグと合わせて、いよいよ鈴木軍が本領発揮か。
IWGPタッグ選手権試合 矢野通×&石井智宏-小島聡○&天山広吉
小島が小こけしを出した場面で場内大歓声。とはいえ代打のテンコジ組の見せ場はここまでか…と思いきや、矢野の急所攻撃を凌ぐと天山がこけしロケット!さらにテンコジカッター!最後は天山がアナコンダバイスで石井を止めている間に小島が渾身のラリアット!
IWGPジュニアヘビー級選手権試合 高橋ヒロム○-×田口隆祐
田口相手では派手な空中技は控えたのか、回転エビ固め式パワーボムは田口が踏ん張り、場外セントーンもなし。期待値は高かったんだけど、こりゃ噛み合わないか?と不安な展開に。しかし田口が久々のドロップキックを繰り出した辺りでリズムが変わり始め、田口がどどんからアンクルホールド。さらにTIME BOMBをアンクルで切り返しヒロムを追い込むが、最後はヒロムがデスバレーボムからのTIME BOMBでフィニッシュ。田口のキラーモードが見れたので満足。
試合後、次の挑戦者を求めるヒロム。さあ、名乗りを上げるのは誰だ!と思ったらKUSHIDAが登場。ええっ…。オスプレイとかリコシェとか刺激的な組み合わせがまだまだあると思うのだが。場内に微妙ながっかり感が漂ったのは俺の気のせいではないはず。
オカダ・カズチカ○-×タイガーマスクW
これ時間切れ引分か?とハラハラさせる時間帯でのレインメーカーのフィニッシュ、というクライマックスの展開は申し分なかったのだが、やっぱり試合を通じて印象に残ったのはタイガー…もうはっきり言っちゃうけど飯伏の動きの悪さ。単発の動きは悪くないし、終盤のレインメーカー式ハイキックや雪崩式タイガードライバーには度胆を抜かれたが、技と技のつながりが組み立てられていない感じ。
フリーになってコンディション作りが難しくなっているのも一因だろうけど、それ以上にモチベーション維持に依然苦しんでいるのかな、というのが透けて見えてきてしまう。タイガーマスクWという枠組みを与えられたはいいけど、その枠組みの中で何をやればいいのか分からなくなっている印象。
とはいえ「タイガーマスクWの枠組みを受け止めきれていない」のは観客の側も一緒で、結局のところ盛り上がるのは三角跳びラ・ケブラーダやブチきれてのナックルパートといった、「どこからどう見ても飯伏」の場面ばかりだった。タイガーマスクWが登場するのが3ヶ月に一度ペースだから、構造上どうしようもないんだけど。45周年のメインを締めるドリームマッチだったが、飯伏ならもっとやれるはずなんだよなあ。