UFC208の感想
2017年 02月 12日
ダスティン・ポイエー○-×ジム・ミラー(判定)
開始から前進したミラーがボディを入れれば、ポイエーも近距離のパンチで反撃。ポイエーが蹴り足をつかみテイクダウンするが、逆にタックルから上を奪い返したミラーがバックチョーク狙い。これを外したポイエーが終盤はパンチ連打、と1Rから激しい攻防。
2R、ポイエーのパンチをもらったミラーが下がる。ポイエーが近距離のパンチを打ち込み、さらにダブルレッグからテイクダウン。下からサブミッションを狙うミラーだが、パウンドでかなり削られる。
3R序盤にミラーのアッパーがヒット。さらにローをもらったポイエーが体勢を崩す。しかしポイエーは蹴り足をつかんでテイクダウンすると、パウンドで反撃。ミラーのサブミッションを凌いだポイエーが逃げ切って判定勝利。ミラーは非常に良く動けていたが、トップ10に割って入るだけの力は戻っていなかったか。
グローバー・テイシェイラ○-×ジャレッド・キャノニア(判定)
テイシェイラが序盤から圧力をかけ続けると、シングルレッグからテイクダウン。マウントからギロチン、凌がれた後もさらにマウントと寝技でがっつり攻める。キャノニアは終盤に立ち上がるとパンチ連打で反撃。
2Rもテイシェイラがシングルからテイクダウン。しかしキャノニアが意外と足を効かせるため攻め切れず。スタンドに戻った後は互いに手数が出ない。3Rもテイシェイラがあっさりテイクダウンすると、サイドからマウント、バックマウントとポジションをキープしながら細かいパウンドを入れ続け試合終了。テイシェイラは勝ったものの、インパクトに欠ける試合内容。
ホナウド・ジャカレイ○-×ティム・ボッシュ(1R キムラロック)
ジャカレイのタックルをボッシュが切るが、ジャカレイはボディへヒザやパンチ。スタンドに戻った後ボッシュのパンチを被弾する場面もあったが、ジャカレイがタックルからテイクダウン。あっさりサイドを奪うとマウント狙いの後にキムラで一本。相変わらずのほれぼれするような寝技。早くタイトルマッチ挑戦を実現させてほしい。
アンデウソン・シウバ○-×デレク・ブランソン(判定)
アンデウソンがブランソンの入り際にカウンター。手数はさほど多くないものの、アンデウソンの左をもらったブランソンが一瞬ガクリとなる。タックルを切るアンデウソンだが、1R終盤にブランソンが首相撲に捕えられながら左右のフック連打。
2Rもアンデウソンが前蹴りとパンチで試合を作っていく。ブランソンがテイクダウンするがアンデウソンはすぐ立ち上がり、ラウンド終盤はノーガードで挑発。
3Rもアンデウソンのペース。ブランソンがタックルでテイクダウンするが、すぐに小手投げで切り返す。終盤にブランソンが遂にテイクダウンするものの、アンデウソンも下からのヒジで反撃し、目立った有効打はもらわず試合終了。
判定3-0でアンデウソンが4年半ぶりの勝利。アンデウソンの動きも悪くはなかったが、それ以上にブランソンが呑まれていた印象。タックルも真正直で、アンデウソンに付き合い過ぎた。
ホーリー・ホルム×-○ジャーメイン・デ・ランダミー(判定)
圧力をかけるランダミーにホルムは下がりながらローと関節蹴り。ホルムが飛び込むところにランダミーがたびたび右を合わせていく。
2Rもホルムが飛び込むとランダミーのカウンターが立て続けにヒット。ホルムは組み付きに行くがテイクダウンはできず、今度はランダミーのヒザが来る。早くも手詰まりになってしまった感じ。
3R、パンチのタイミングをつかんだランダミーにホルムはなかなか踏み込めない。ホルムのタックルを切ったランダミーは離れ際にワンツーを打ち込んでいく。しかしラウンド終了間際にホルムのハイがヒット。
このハイキックで流れが変わったか、4Rからはホルムのパンチがランダミーを捉える場面が増えてくる。しかしそこからは先はホルムが組み付くもののランダミーはテイクダウンを許さず、という膠着気味の展開が続き4・5Rが終了。前半のリードで逃げ切ったランダミーが初代フェザー級王座を獲得。
ホルムは前半の劣勢があまりに大きかった。打撃主体のこの展開で負けたとなると今後も厳しそう。本当にロンダ戦で一生分の勝負運を使い切っちゃったか。女子フェザー級が盛り上がるかどうかは、とりあえずサイボーグがオクタゴンに戻れるかどうかに大きく影響されそう。
その必要を付ける為に?女子フェザーのタイトルマッチをやったんでしょうが、これまたやる(作る)必要あったのかという内容だったし…
年末で駒を使い果たしたのでしょうがだったら無理してうつ必要もないのにと思ってしまいました
とはいえ1月のナンバーシリーズを既にキャンセルしているので、今回は何としても組まざるを得なかったんでしょうね。今後のカード編成を見ても、もうしばらくは我慢の大会が続きそうです。
あれだけ素晴らしい勝ち方をしたジャカレイがまだタイトルマッチに挑戦させてもらえないんですから、最近のUFCは本当にどうかしてますよ。