オルティスvsスコット
2016年 12月 28日
距離を取ろうとするスミスを追うソーサ。飛び込みながら左アッパーをヒットさせる。2R開始早々、スミスが体勢を崩したところにソーサの左が入りダウン。勢いに乗ったソーサはこの後も圧力を強め、連打を入れる。3Rも攻勢を強めるソーサは、終盤にカウンターの左フックをヒット。スミスは目じりから出血する。
4R、今度はスミスの右がヒット。一瞬動きが止まったソーサだがすぐさま反撃に転じ、両者近距離での打ち合いに。5R辺りからソーサはダメージのせいか手数が落ちてきたが、スミスも攻め切れず一進一退の展開で後半戦へ。
7R、スミスが左ボディ連打。ソーサの身体がくの字に曲がる。8Rはスミスが右カウンターを入れるがソーサも飛び込んでの左アッパーをヒット。9Rになるとソーサは下がる場面が増えてくる。しかしスミスも身体を密着させて押し込むものの、そこから流れをひっくり返すだけの攻め手がない。
11R、踏ん張りどころとみたソーサは再度ギアを上げて左右のボディやフックを叩き込む。最終ラウンドもスミスに逆転打を許さず、根競べの展開を制したソーサが判定勝利で防衛。
続いてWBAインターコンチネンタル王座決定戦、ルイス・オルティスvsマリク・スコット。
開始から露骨に距離を取るスコットに、オルティスは両手を広げて挑発。オルティスが踏み込んでワンツーを打ち込む。2R以降も、ボディストレート等で攻めるオルティスに対しスコットは相変わらず逃げるだけ。
4R、オルティスがクリンチに来たスコットに打ちおろしの左を入れダウンを奪う。続く5Rはスコットがカウンターの右を狙うが、オルティスはその打ち終わりに左カウンターを入れ2度目のダウン奪取。このままオルティスが押しきるかと思ったが、スコットは上体を柔らかく使ったディフェンスで決定打を許さずに凌ぎ続ける。
それでもオルティスは左右のボディやアッパーを着実に入れると、8Rにカウンターの左ボディ一閃で3度目のダウン。この後は徹底して下がり続けるスコットを仕留めきれなかったものの、オルティスが上下の打ち分けで攻め続け試合終了。13~15ポイントの大差をつけ判定勝利。
試合前の分析では技巧派同士の対戦と謳われたものの、スコットが極端にディフェンシブな戦いを貫いたため試合として成立していなかったのが残念。オルティスはゴツイ体型の割にきれいなパンチを打つね。