内山&田口の感想
2017年 01月 01日
1R、積極的に手数を出すのはカニサレス。ボディから右フックを打ち、さらに左フックが田口にヒット。2Rは田口のジャブ、左アッパーがヒット。固さが取れてきたか。カニサレスも接近してボディ連打。
3R、圧力を強める田口。カニサレスは下がって手数が減るが、それでも左フックを返す。田口は前進はするが手数が出ない。4R・5Rも田口が前に出るものの手数が少ない展開が続く。6Rも田口は力みのせいか有効打が出ない。大振りだがカニサレスの攻めの方が印象がいいか。
7R、ボディの相打ちから田口の左フックがヒット。さらに終了間際に右が入る。8Rも更に攻勢を強める田口。狙い過ぎかなかなかヒットが出ないが、終盤にフックやショートアッパーが入る。
9R、ロープ際で田口のカウンターの右がヒット!効いた!終盤にも田口の右が入るが、カニサレスはクリンチでごまかす。10R、カニサレスは接近してボディ。カニサレスはクリンチでごまかす場面が増える。
11R、田口が攻めるが空振りが多い。カニサレスは打っては身体をくっつけてやり過ごす。12R、田口のボディ。カニサレスはクリンチとホールディングで逃げて試合終了。
判断に悩むラウンドが多かったが、ジャッジは三者三様の1-1で田口がドロー防衛。個人的採点は114-114。田口は最後まで煮え切らない試合だったが、カニサレスもアウェーでベルトを奪える戦いぶりではなかった。
続いてWBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、ジェスレル・コラレスvs内山高志。
1R、コラレスのボディが入る。互いに左が軽くヒット。内山は手数は少ないがよく相手の動きが見えている。2Rもじっくり様子を見る内山に、コラレスが左ボディと左フック。やはりハンドスピードが早い。
3R、コラレスの入り際に内山の右が浅くヒット。だがコラレスも左を入れる。4R、コラレスが近距離で連打。クリーンヒットは回避する内山だが、コラレスはさらにボディの連打。
5R、内山の入り際にコラレスが右から返しの左をヒット!さらに左を入れるコラレス。だが終了間際、コラレスがバランスを崩したところに内山の左が入り、尻餅をつくようにダウン!コラレスにダメージはないが、ポイント的には大きい。
6R、コラレスが左、さらにワンツー。終盤は内山がフットワークでかわす。7Rは内山の右フックがヒット。少しリズムをつかんできたか。8R、コラレスの左に内山が右を返す。終盤に内山が飛び込んでのボディ。
9R、コラレスが手数を増やし強引なラッシュ。ガード越しに連打を打ち込んでいく。内山の右でコラレスがコーナーに吹き飛ばされるが、当たりは浅いか。互いに距離を見合いながら隙を狙う。
10R、ここまでクリーンヒットのなかった内山が遂に右ボディをヒット!顔色が変わったコラレスは身体を預けてごまかすが、内山はなおもボディから右。流れが変わってきた。
しかし11R、コラレスは前半はフットワークとクリンチで凌ぎ、ラウンド後半はボディやワンツーで攻勢。内山有効打が出ない。12R、手数はコラレスだが内山は左ボディから右を返す。終盤はコラレスがクリンチで凌ぎ、試合終了。
これまた微妙なラウンドの多い試合だったが、判定はスプリットでコラレス。個人的採点は114-113でコラレスだが、それこそホームタウンデシジョンでひっくり返ってもおかしくない内容だっただけに、厳正ないいジャッジだったと思う。117-110でコラレスに入れた奴はクソだが。
結果論として内山は序盤に様子を見すぎたが、前回2RでKOを食らっている相手だけにこの組み立てになるのは致し方ないか。うるさい左を出し続けて内山の剛腕を爆発させなかったコラレスを讃えるべき試合なのでは。渡辺会長は現役続行を宣言したものの、今の内山にもう成し遂げることは残っていないように思うが…。
田口の試合は、7R以降カニサレスが取ったRはないと思いましたし、ホールディングの減点もあってもいいと思いました。
イーブンならまだしも、カニサレス勝利はないかと思っています。
リマッチありそうですね。
内山の試合は、内山の勝ちとは言いませんが、
ダウンとったRとあと1Rしか内山につけてないとか、
訴えていいレベルですよ。
年内最後の観戦はUFCだったのですが、
内山戦が最後だったら、
とてつもなくモヤモヤした年明けになるところでした。
西岡vsドネアは世界のビッグネームに挑む構図がもの凄い緊張感を生んでいたのですが、その点でいうと内山の最後がこういう形になったのは少々残念かなと。これは本人よりも陣営の問題なんですが。
>みゆパパ様
あのジャッジがまともな採点をしていたら、同じスプリット負けでもかなり印象が違っていたでしょうね…。