反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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ロンダ完敗。2016年とともに、一つの時代が終わりを告げる。

 あけましておめでとうございます。

 大晦日はUFC・RIZIN・ボクシングと興業目白押しで、観戦記は少しずつ消化していこうと思います(そうこう言っているうちに1.4東京ドームの日を迎えちゃうんだけど)。
 まずは大晦日の試合の中で真っ先に触れなければいけない、UFCのメインから。

アマンダ・ヌネス○-×ロンダ・ラウジー(1R KO)
 以前と変わらぬ殺気に満ちた表情で入ってきたロンダ。グローブタッチをすることなく試合開始。
 前に出るロンダにいきなりヌネスのワンツーがヒット!効かされたロンダは組み付こうとするが難なく振りほどかれ、なおもヌネスの連打をもらう。早くも棒立ちになっているロンダの顔面にまたもヌネスのパンチ。ケージ際に後退したロンダにヌネスがコンパクトな連打を叩き込んだところで、さすがのハーブ・ディーンもストップ。わずか48秒で女王の復帰戦は終わった。

 技術論的な話で言えば、ロンダはホルム戦の反省を活かすことなく打撃スキルで上回る相手に突っ込んでしまい、技術の上積みは何ら見られなかった。とはいえ正直な話、今回ロンダがスタイルチェンジした姿を見せてくれることを、果たしてどれほどの人間が期待していただろうか?自分はロンダ勝利を予想していたが、イメージとしては復帰前のロンダと同様、圧倒的な圧力から相手を殴り、投げ、極める姿しか思い浮かべていなかった。これはもはや予想ではなく、それが「オクタゴンの女王」である彼女にふさわしい姿のはずだから、という願望でしかなかったのかもしれないが。

 だがロンダ不在の間も進化し続ける女子MMAに、もはやそんな願望がもぐりこむ隙間は存在しなかった。UFC女子部門のスタート当初、この日のヌネスのようなシャープなパンチを連打できる女子選手がいただろうか?ロンダの存在によって生まれ、ロンダによって切り開かれたオクタゴンの女子MMAは、最後はその生みの親がオクタゴンに居座ることを許してくれなかったのだ。
 ロンダのこの1年強のブランクは怪我によるものではなかったが、それでも彼女はストライカー対策に向け新たな技術を磨く道を選ばなかった、あるいは選べなかった。彼女自身にとって今回のタイトルマッチは、今まで通りの自分がオクタゴンに君臨できるかどうかを試す、そしておそらくはできないであろうことを確認するための儀式であり、この日かつての女王は自らが選んだ儀式に殉じてみせた…という見方はあまりに情緒的に過ぎるだろうか。

 2016年のUFC最後の試合は、一つの時代の終焉を全てのファンに知らしめることになった。ロンダの去就は明らかではないが、ここからのカムバックを彼女に強いる意味はあるだろうか。確かにオクタゴンの中にロンダの居場所はなくなったが、彼女の功績は何ら色あせることはない(できることなら、最後は気高き敗者としてインタビューを受けてほしかったが)。何度となく我々の魂を揺さぶってくれた彼女の激闘に、今はただ感謝の念を捧げたい。

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Commented by みゆパパ at 2017-01-02 10:14 x
期待していた、というよりは修正出来ないだろうな、という予想でしたので、
この敗北の仕方に驚きはありませんでした。

もちろんロンダの功績にはケチをつけるつもりはありませんが、
柔道時代の合宿から逃げ出したエピソードや、
負けた2試合での試合後の振る舞いなど、
これまで演じてきたキャラクターとは真逆な精神力では、
この先進化著しいMMAで生き残ることは難しいと感じています。

今大会は、嫌いな選手だったロンダとドミニクが負けたので、
とても満足度の高い大会でした。
Commented by nugueira at 2017-01-15 06:18
>みゆパパ様
 私は逆にロンダ、クルーズともに好きな選手なので今回の結果は切なかったですが、その分MMAの進化を実感させられる大会でした。確かにロンダはメンタル面での建て直しがもう難しい気がします。
by nugueira | 2017-01-01 15:32 | UFC | Comments(2)