アリvs猪木
2016年 06月 17日
アリのボクシングの試合映像は今回初めてまともに見たのだが、今見ても遜色ない…どころか今のヘビー級よりも面白いぐらい。時代を超えて支持される存在だったことに今さらながら納得。
番組後半はアリvs猪木のノーカット放送が目玉だったが、その前に流れていた猪木vsルスカの試合映像も今回初めてまともに見た。ルスカ、猪木のドロップキックをちゃんと受けてるのね。いや、大人だわ。
アリvs猪木のノーカット映像は10年ぐらい前にも特番で放送していたのを見たのだが(昔はアリ側が放映権を管理しているのでテレ朝の一存では放映できないという話だったけど、今この辺はどうなっているんだろうか?)、改めて見るとこの試合のアリはモチベーションが作れていなかったんだろうなあ。試合を通じてパンチが2~3発というのはさすがに少なすぎるし、今回字幕が入った試合中のやりとりを見ても、感情が先行してしまっている感じ。まあ来日してからガチの試合であることを知ったのだから、当たり前っちゃ当たり前なんだが。
あと、アリ追悼特番なのだが試合展開を追っているうちにどうしても猪木寄りの構成になってしまうのがやや残念。前述の「アリは最初エキシビジョンマッチだと思っていた」というくだりをちゃんと伝えてくれたのは嬉しかったけど。パーキンソン病を患っていたアリ本人に試合を振り返ってもらうのはもはや無理だったとしても、アリ陣営の視点から「アリvs猪木」を読み解くという作業は、いつか誰かが取り組んでくれないものかなあ。