反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

UFC205の感想②

 タイトルマッチ以外の感想を。見どころ多すぎの興業だった。

ジム・ミラー○-×チアゴ・アウベス(判定)
 スタンドの打撃戦から蹴り足をつかんだミラーがテイクダウン。トップからパウンドで削る。立ったアウベスもラウンド終盤はパンチとヒザで反撃。
 2Rもスタンドの展開が続くが、テンカオにタックルを合わせたミラーがテイクダウン。パウンドで削りながらチョークを狙うが立たれる。3Rはスタンドで圧力を強めるアウベスだが、ミラーがまたもタイミングよくタックルを入れ繰り返しテイクダウン。チョーク狙いはアウベスに凌がれたものの、判定3-0で勝利。ミラーはこれで3連勝と、復調の気配が見えてきたか。

ハビブ・ヌルマゴメドフ○-×マイケル・ジョンソン(3R キムラロック)
 序盤はジョンソンがローとパンチ。遠い間合いから伸びてくるパンチをヌルマゴメドフはもらい続けるが、組み付いて足払いからテイクダウン。この後はヌルマゴメドフがヒューズポジションからパウンド、さらにハーフから強烈なパウンド。ジョンソンの手首をつかんでパウンドで削り続ける。
 2Rも組み付いてからヌルマゴメドフがテイクダウン。ジョンソンのギロチンを外すと、1Rと同じ展開で手首をつかみながらのパウンド地獄。3Rもあっさりとテイクダウンしたヌルマゴメドフがマウントを奪うと、最後はサイドからアームロックを絞り上げ一本。
 ヌルマゴメドフは一度テイクダウンを取ってからの安定感が異常なレベル。ハーフの体勢からあれだけ強烈なパウンドを打てる選手は他に見当たらない。ライト級はファーガソンもいるし、マクレガーを巡る戦いが激化しそう。

フランク・エドガー○-ジェレミー・スティーブンス(判定)
 エドガーがタックルにいくがスティーブンスが切る。なおも押し込んでからシングルにいったエドガーが抱え上げてテイクダウンするが、スティーブンスはすぐに立ち上がる。
 2Rもエドガーがタックルから抱え上げてのテイクダウンを繰り返すがスティーブンスはすぐ立ち上がり、スタンドに戻ったところでスティーブンスの左ハイがヒット!ダウンしたエドガーは組み付いてごまかすとしばらく距離を取るが、ラウンド後半はタックルからテイクダウンを奪い、ギロチン狙いからパウンドで反撃。やはりエドガー、ダウンしてからが強い(?)。3Rはエドガーがタックルからクリーンテイクダウン。バックをキープしチョーク狙い。スタンドに戻った後は打撃戦となるが、スティーブンスに逆転打を許さず試合終了。
 エドガーがお得意のタフネスぶりを発揮したが、そろそろダメージの蓄積が心配。

ミーシャ・テイト×-○ラケル・ペニントン(判定)
 1R、ペニントンの細かいジャブがヒット。ミーシャが組み付くが、ペニントンはシングルを堪えるとスタンディングギロチンチョークへ。ミーシャは金網を蹴って逃れようとする。ラウンド後半は組み付いたミーシャがバックを取るが、決定的な攻めにはつながらない。
 2Rもペニントンのジャブが次々ヒットし、ミーシャは間合いに入れない。組み付いたミーシャが首相撲からヒザを入れるが、ペニントンも組み付きながらショートのパンチを打ち込むと、終了間際には左右の連打をヒット。
 3Rはミーシャが跳びついて引き込むが、ペニントンはそれを潰すと上からパウンド。ミーシャの三角を凌ぐと逆にギロチンに捕らえる。最後までミーシャのタックルをがぶりパウンドで削ったペニントンが完勝。
 ミーシャは連敗の上にこの内容では今後も厳しいなあ…と思っていたら試合後に引退を表明。正直これには驚いた。自分の中ではビジュアル面での「女子MMAのアイドル」は文句なしにミーシャだったので、寂しくなるなあ。結果的にホルム戦の勝利で格闘家としての勝負運を使い切ったような形になってしまったが、本人もあれでやり切った感があったのだろうか。

クリス・ワイドマン×-○ヨエル・ロメロ(3R KO)
 1R、ワイドマンがロー。ロメロは左ミドル。ワイドマンがミドルからシングルレッグにつなげてテイクダウンするが、ロメロはすぐ立ち上がる。ロメロがクリンチアッパーを繰り出すが、ワイドマンが蹴り足をつかんでテイクダウンからバックキープをした状態で1R終了。
 2Rはロメロがタックルのフェイントから左ストレート、ロー。ワイドマンの足が流れる。お互い細かいフェイントを混ぜながらタックルに行くがテイクダウンにはつながらない。しkしロメロが組み付いてから足払いでテイクダウンすると、もの凄いスピードでバックへ回り込む。堪えるワイドマンだが最後はロメロがテイクダウンを取り、パウンドで削ったところで2R終了。
 ロメロ優位な流れで迎えた3R、タックルにいったワイドマンの側頭部にロメロの跳びヒザが直撃!追撃のパウンドにいったところでレフェリーストップ!ワイドマンはおびただしい流血で倒れたまま動けない、衝撃のKO劇。
 長丁場になればワイドマンのペースになると思っていたのだが、レスリング合戦を制したロメロが最後はヒザ一閃。地元出身の選手に何やってくれてんだという状況ではあるが、これは文句のつけようがないなあ。ミドル級も挑戦者候補が次から次へと列を作りつつある。

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Commented by みゆパパ at 2016-11-15 08:49 x
もちろんヌルマゴの試合のほうが先だったので後付けの感想ですが、ライト級の試合はマクレガーと対峙したらどうかという視点で見ると、果たして今のマクレガーをテイクダウンすることなんて出来るのかと考えてしまいますね。
ファーガソンのほうがリーチがあって、ネイトのようなヘタウマなボクテクでつけいる隙はあるような気がします。

エドガーはこのままフェザーで戦い続けるんですかね。
気がつけば35歳なんですね。

女子も以前はミーシャ程度の打撃スキルで相手を抑えこめていましたが、今は本格的なスキルがないと厳しくなりましたね。
そしてビジュアル面でももうトップではなくなってしまったような・・・
いい引き際なのではないでしょうか。

ワイドマンは、ロックホールド戦もそうでしたが、
何故かいいところで致命傷になる一発もらって負けるという。
ロメロの快進撃には複雑な気分です。
Commented by スラッカー at 2016-11-15 21:31 x
ローラーロリマクを観て果して自分の生涯でこれ以上の大会(個々の試合ではなく興業通して)を観れるのかと思ってしまいましたが、
まさか今年中に更新されてしまうとは…

しかしエドガーのタフさは本当に人間なのかと疑うレベルですw
見えてる打撃は意識を断ち切られない限り痛いの我慢すれば耐えられるが持論ですが、見えてない打撃、しかもハイキックを顎に受けてリカバリーというのは前代未聞です
ただ本当に生身の人間なら確かに気になる事です

逆にミーシャ、それにワイドマンの打撃の嫌がり方は気になりました
ミーシャは引退という事なのでしかたないかなとは思いますが、ワイドマンはまだ若いし好きな選手なので
Commented by nugueira at 2016-11-27 10:48
>みゆパパ様
 ヌルマゴもスタンドでは危なっかしい場面がありましたし、確かに今のライト級メンバーでこいつなら勝てる、というのが思いつかないですね。
 ロメロはUFC側としても扱いにくいでしょうねえ…。

>スラッカー様
 確かに過去ベスト興行を選定したら間違いなく上位に入る大会でした。エドガーはダウンしても「こっからでしょ?」と安心して見てられるのが凄いというか異常です。
by nugueira | 2016-11-14 23:32 | UFC | Comments(3)