RIZIN観戦記②
2016年 09月 29日
アーセンは組み付いてバックドロップからテイクダウン。この後も才賀の打撃の間合いを外しながらテイクダウンを奪っていくが、才賀のロープ外へのエスケープもありなかなかダメージを与える攻撃につながらない。スタンドでは才賀の打撃がアーセンを捉える場面が徐々に増えていき、ボディへの三日月蹴りなどを効かされる。それでもラウンド終盤にアーセンはジャーマンを決めテイクダウン!才賀がまたもロープ外へエスケープし、遂にというかようやくというかイエローカード。
2Rもスタンドの打撃では才賀が押し気味に進めていき、跳びヒザがヒット!アーセンはダウンを奪われながらも終盤にテイクダウンを奪うが、決定打は奪えず試合終了。
テイクダウンではアーセン、与えたダメージでは才賀という構図で、個人的には才賀が勝ったか?と思ったが、判定はスプリットでアーセン。エスケープが響いたんだろうけど、ポイント制じゃないからイエローカードにどのくらいの重みがあるのかが分かりにくいんだよね。そもそもケージ使った方がいい、という話にも行きついちゃうんだけど。
アンディ・サワー×ー○ダロン・クルックシャンク(1R チョークスリーパー)
クルックシャンクが早々にタックルからテイクダウンを奪うと、アームロックを狙いながらマウントへ。パウンドで削り、最後はバックチョークで一本。もうちょい打撃戦をやってくれよ、とは思うもののまあ妥当な戦略だよなあ。クルックシャンクと記念撮影をさせられるSBガールが可哀そうで可哀そうで。
藤田和之×ー○バルト(判定)
バルトは組み付くとコーナーへ押し込むが、そこから先はボディへのヒザぐらいしか攻め手がない。一方の藤田も左右のフックを振るってはいくものの懐に入れない苦しい展開。2Rは藤田のフックがバルトを浅く捉える場面も何度かあり、ドローが妥当ではないかと思ったが判定はバルト。2回戦は誰が相手だろうと何かをやってくれる気が全くしない。
藤田は試合後に引退を表明。プロモーターとのごたごたで試合ができない期間があったのは残念だが、日本のヘビー級MMAを語るうえでは欠かすことのできない実績を残し続けた。結果的に黒星を重ねるだけではあったが、最後にRIZINという場が用意されたのは藤田にとっても団体にとっても幸せだったか。本当にお疲れ様でした。
ミルコ・クロコップ○ー×ミョン・ヒョンマン(1R 肩固め)
開始早々組み付いてきたヒョンマンをミルコがテイクダウンすると、マウントから最後は肩固めで一本。やっぱりミルコが勝つと盛り上がるね。
試合後はミルコが突如ヴァンダレイへの対戦要求を行い、2回戦で両者の10年ぶりの再戦が決定。時計の針がどれだけ巻き戻ってるんだ…とは思うものの、下手に若い連中を当てると二人とも負けかねないし、どちらかが確実に大晦日に残るという点でもいいカードか。しかしリング上に上げられた高田の「私だけでは決められませんんから…」という組織人的対応が無駄に面白かった。PRIDEでヴァンダレイvsランペイジが決まった時は「やれんのか!」「ヤルゥ!」という即断即決の流れだったけど、今にして思うと事前の段取りが相当出来上がっていたんだろうなあ。
そうするとストンピングやサッカーボールは一層危険になので、
少なくとも頭部に対しては禁止にせざるを得ないでしょうね
そうでなくともプライド派にとっては金網は拒否反応あるでしょうし
PRIDE派にいつまで気を遣う必要があるのか、という話にもなってくると思います。選手にとってはケージでないというのは大なり小なり参戦の障壁にもなるでしょうし。