反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

のび太は金網でも強かった!窮地の日本MMA、タイで一矢報いる!

 AbemaTVでONEバンコク大会をライブ視聴。何度でもいうけど便利な時代だよねえ。

マラット・ガフロフ○-×横田一則(2R チョークスリーパー)
 開始から距離を詰めていくガフロフ。横田の右フックが入るが、ガフロフは構わずに組んでケージへ詰める。腰の重さをみせテイクダウンを許さない横田。体を入れ替えガフロフに尻餅をつかせるが、ガフロフはアームロックを取りながら体勢を入れ替えバックへ。この後ガフロフは四の字フックからバックをキープし、パウンドで削りつつチョーク狙い。ラウンド後半は完全にガフロフの展開だったが、横田は一本は許さずなんとか1R終了。
 2Rは横田の右が繰り返しガフロフの顔面にヒット。さらにタイミングよくジャブを突きさし、ガフロフの圧力をいなす。右を差しながら横田がケージに押し込むが、ここは一度離れる。なおも圧力をかけるガフロフはダブルレッグからテイクダウン。マウントでのパウンド連打からまたもバックを奪うと、凌ごうとする横田の一瞬の隙を突いてチョークを極め、一本勝ちで防衛。
 ガフロフの戦績からバックチョークが得意技なのは明らかで、横田もその対処は十分に積んでこの一戦に臨んだはず。一本を取らせない戦いに関しては国内最高峰に位置するはずの横田をしても、最後はそのバックチョークに沈んだ。ガフロフは打撃はさほどでもなかったが、組み付いてからのバックキープ力が尋常ではなかった。やはり非UFCでも強い選手は、世界中至るところにいる。

デェダムロン・ソー・アミュアイシリチョーク×-○内藤のび太(4R バックチョーク)
 序盤からデュダムロンの強烈な左右のローが次々とヒット。内藤はタックルに行くが距離が遠い。さらにデュダムロンの片足をつかむものの、デュダムロンは背中をマットにつける前に立ち上がってスタンドへ戻す。ラウンド終盤にはヒジもヒットし、完全にデュダムロンのペース。寝かされずにスタンドで戦い続けるための技術をがっちり固めている。
 劣勢の内藤だが、2Rにタックルからケージに押しつけると、しつこく組み続け遂にテイクダウン。サイドからマウントを奪うと、すかさず修斗では使っていなかった肘を繰り出し、デュダムロンを流血させる。この後も内藤は立ち上がりかけるデュダムロンにしつこく組み付き続け、バックとトップポジションをキープしたままラウンドを終了。得意の寝技地獄に引きずり込み、試合の流れを引き戻す。
 3Rも内藤はシングルレッグでしがみついた状態から足を離さず、テイクダウン。デュダムロンもバックを取られた状態から肘を出していくが、内藤がチョーク狙いから細かいパウンド。ここでもラウンド終了までデュダムロンを立ち上がらせることなく、完全に自分の試合にしてしまう。
 4Rはタックルを切ったデュダムロンのサッカーボールキックでひやりとする場面もあったが、内藤はひるまずまたもタックルからテイクダウン、そしてバックへ。デュダムロンは内藤の右腕を伸ばしチョークを凌ぎ続けるものの、3分過ぎに遂に内藤がチョークの体勢へ。一度はデュダムロンが右腕を引きはがすが、再度がっちりとチョークが極まり、デュダムロンがタップ。内藤が序盤の劣勢を跳ね返し、ONE王座を奪取。

 アジア各国の急速なMMA熱の高まりとそれに伴うレベル上昇により、日本人選手にとってはUFC進出どころか、アジア太平洋のプロモーションを勝ち抜くことすら容易ではなくなった。セミの横田の完敗はまさにその流れであり、ここで内藤も負けた場合は日本MMAにとって幾度目かの「終戦」になるのではないか・・・という空気すら、見ているこちらの側には漂っていた。
 それでなくとも内藤にとっては対外国人、外国での試合、ケージと初めてづくしの試合。これ以上無理なぐらい死亡フラグが立っている状況だったが、始まってみれば修斗時代と同様、泥臭いファイトスタイルを貫き通し逆転勝利をものにした。
 ジャパニーズMMAが依然として崖っぷちなのは間違いない。それでもまだ、死んじゃいないぞ。
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by nugueira | 2016-05-28 20:53 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)