反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

2015年名勝負選(MMA編)

 1月も末のタイミングで今さら感はありますが、昨年の印象に残った名勝負をチョイス。昨年はブログ10周年企画で名勝負100選を選びましたが、次の10年に向けた候補作選出の意味を込めて。基本的に結果を知らずほぼリアルタイムで見た試合の中から選んでいます。

 まずはMMA編ですが、昨年は大豊作。UFCではこれまで年2回程度しか起きなかった王座交代が昨年は実に6度。テレビやパソコンの前で「マジか!」と叫ぶ回数がこれほど多い年は今後しばらくないのでは。
 この他にもパンクラスのFight Pass配信、RIZIN旗上げなど国内MMAも上昇気流の気配を感じさせ、名勝負の数は10を軽く超える結果に。それでは以下、選出した試合を一気に並べていきます。

ロンダ・ラウジー○-×キャット・ジンガーノ(1R アームバー)(UFC184)
 2015年は「ロンダとマグレガーの年」だったわけだが、そのロンダがこれでもかという強さとインパクトを示した14秒でのサブミッション勝利。10周年の名勝負100選にも選ばせてもらいました。

デメトリアス・ジョンソン○-×堀口恭司(5R 腕十字)(UFC186)
 日本MMA最後の希望を背負いオクタゴンの頂点に挑んだ堀口。絶対王者DJの壁は想像通りに高く、ドミネートされ続けた末に残り1秒でのタップアウト。日本MMAにとって幾度目かの「焼け野原」。されど、ここからまた立ち上がっていくしかない。

ケイン・ヴェラスケス×-○ファブリシオ・ヴェウドゥム(3R ギロチンチョーク)(UFC188)
 PRIDE消滅から数えてもはや8年。ヴェウドゥムがヘビー級MMAの頂点に立つ日が来ることを、本人以外の誰が予想していただろうか?アップセットが続いた2015年のUFCを象徴する「メキシコの奇跡」。

チャド・メンデス×-○コナー・マグレガー(2R TKO)(UFC189)
 圧倒的な人気と存在感を誇りながら、格闘技ファンからすると「ビッグマウスのイロモノ」という存在でしかなかったマグレガーが、フェザー級最強のNo.2であるメンデスをKOに斬って落とし暫定王座獲得。渦巻く疑念を自らの拳で振り払い、アルドとの一戦を正真正銘のメガマッチへと押し上げてみせた。

ロビー・ローラー○-×ローリー・マクドナルド(5R TKO)(UFC189)
 現代型MMAを象徴するファイターであるマクドナルドを、ローラーが魂の殴り合いに引きずり込み粉砕。ラウンド終了時に大きく息を吐いたローラーの口から飛び散る血しぶき。同じく顔面を血まみれにしながら、最後は心が折れたように崩れ落ちるマクドナルド。あまりに画になり、いつまでも記憶に残り続ける壮絶な果し合い。

ロンダ・ラウジー○-×ベチ・コヘイア(1R KO)(UFC190)
 最強女王ロンダが場所をブラジルに移し、またも秒殺での防衛。この時期のロンダはファイターというより「生き物としての質が違う」と思わせる殺気・迫力を備えていた。

ゲガール・ムサシ×-○ユライア・ホール(2R TKO)(UFC Fight Night Japan)
 UFC日本大会からこの試合を選定。1Rはムサシの寝技に追い込まれたホールが、跳び膝一撃で試合をひっくり返しKO勝利。眠れる大器が日本で遂に覚醒か・・・という期待がこの後の試合で萎んでしまったのは少々残念。

北岡悟×-○徳留一樹(4R KO)(PANCRASE 271)
 青木不在の国内ライト級戦線で孤高の存在感を示し続けた北岡。史上初のDEEP・パンクラス同時王者が懸かった一戦へと駒を進めたが、UFC経験組の徳留が北岡の野望を粉砕。北岡目線で見た場合あまりに切なく、リアルファイトのシビアさを久々に突きつけられた一戦だった。

ロンダ・ラウジー×-○ホーリー・ホルム(2R KO)(UFC193)
 2015年のMMAの主役の一人は間違いなくロンダだったはずだが、そのロンダが2015年のうちに天国と地獄を味わうことになろうとは・・・。おそらくはUFC史上最大であろうアップセット。女王のここからの巻き返しは果たして実現するのか。

ジョゼ・アルド×-○コナー・マグレガー(1R KO)(UFC194)
 自らの力でアルドとの一戦の商品価値を押し上げ、そして絶対王者を13秒KO。こんな展開を予想できた人間がどこにいるのか?2015年が終わってみれば、オクタゴンの中心に圧倒的な存在感で君臨するのはマグレガーだった。この男はどこまで突き進むのか?もはや迂闊な予想をすることすら畏れ多くなってくる。

石渡伸太郎○-×ビクター・ヘンリー(判定)(PANCRASE 273)
 長期欠場から復帰した石渡が「日本人キラー」ヘンリーを相手に、最後まで勝敗の読めない激闘の末、薄氷を踏む勝利。手抜きのないマッチメイクから生まれたストーリーが会場の熱気へとつながった、2015年パンクラスの最高傑作というべき試合。アルドvsマグレガーと同日、ジャパニーズMMAも間違いなく燃え盛っていた。

ハファエル・ドス・アンジョス○-×ドナルド・セラーニ(1R KO)(UFC on FOX17)
 まさかのアップセット劇が続いたUFCだが、2015年最後のタイトルマッチでは王者側が圧倒的な存在感を示した。8連勝で再戦へこぎつけたカウボーイを、RDAが問答無用の66秒KO。この男とマグレガーが闘うんだから、面白くならないわけがない。

RENA○-×イリアーナ・ヴァレンティーノ(1R 腕十字)(RIZIN~IZAの舞~)
 RIZINからは「未来」を感じさせてくれた試合をチョイス。SBの絶対女王RENAが、MMAデビュー戦でまさかの鮮やかな跳びつき腕十字。やはり持ってる選手は持ってる。

クロン・グレイシー○-×山本アーセン(1R 三角絞め)(RIZIN~IZAの舞~)
 アングル先行のマッチメイクかと思いきや、アーセンの並外れた身体能力がMMAデビュー戦を期待値以上の名勝負へと昇華させた。MMAの「これからの10年」を期待させた両者の激突。ここから生まれる新しい物語はあるのだろうか。
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by nugueira | 2016-01-29 23:16 | その他(総合・寝技系) | Comments(0)