内山&田口
2016年 01月 01日
まずWBA世界ライト・フライ級タイトルマッチ、田口良一vsルイス・デラローサ。井岡の試合とザッピングだったのでちゃんと見れていないのだが、序盤はデラローサのトリッキーなロングフックと接近してのボディ連打に田口が苦戦。それでも3Rに入るとデラローサのロングフックに慣れてきたのか被弾する場面は減り、逆に着実に左ジャブを突き刺してリズムを立て直すと、右ストレート、ボディを打ち込んでいく。デラローサは徐々にボディを効かされている様子。
6Rに入るとデラローサの圧力がガクンと落ち、田口はフットワークを駆使して距離をコントロール。続く7Rにはボディから顔面へときれいに上下を打ち分けながら右ストレートをヒットさせていく。
デラローサもタフネスぶりを見せ、ダウンすることなく時おり強いパンチは返してくるのだが、流れは完全に田口。8Rは右ストレート、ボディ、左右のアッパーを次々とヒットさせ、デラローサは根性でなんとか立っている状態。9Rも田口の攻勢は止まらず、デラローサは下がり続けてクリンチをする以外は何もできなくなってしまう。結局9R終了後にデラローサは立ち上がれず、田口がダウンこそ奪えなかったものの曲者挑戦者を退けV2達成。
メインはWBA世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ、内山高志vsオリバー・フローレス。1R、内山は左ジャブを突きながら距離を測りつつ、右ストレートを繰り返し打ち込む。いつもながらの動きがしっかりできている、いい出だし。
フローレスは上半身を柔らかく動かし続けクリーンヒットを逃れようとするが、内山は惑わされることなく左を交えながら右ストレートを的確に打ち込み、着実にダメージを与えていく。迎えた3R、内山は右ストレート連打でフローレスを下がらせると、がらあきになったところに左ボディ一撃!もんどりうつように一回転しながら倒れたフローレスはうつ伏せのまま起き上がる気配すらみせず、レフェリーがストップ。内山が圧倒的なKO劇でV11。
前回のジョムトーン戦と同様、放送の残り時間で「今回もKOかな?」という予想はついたものの、これまたジョムトーン戦と同様、こちらの中途半端な予想を吹き飛ばす圧巻のKOシーン。ボディを打たれてあんな風に倒れるボクサーを初めて見た。拳やヒジの怪我が癒え、戦前には「5年ぶりに100%の状態」と言っていたが、これが内山の完全体なのか・・・。「えっ、フリーザここから更に変身しちゃった!?」というのに似た衝撃すら感じた。
試合後のインタビューで内山は噂されるウォータース戦に前向きな発言。国内で防衛を重ねてV13を越えてほしいという思いもあるものの、やはりこれだけの王者にこのタイミングでビッグマッチの話があるなら実現させなきゃ嘘でしょう。というか今回の試合を見る限り、ウォータースさえぶちのめしてしまうような気がしてきた。
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この感情、懐かしい。そう、子供の頃に観てたタイソンの試合と同じ感情だ。
衝撃度で、RIZINはボクシングに完敗でした。
井上、内山の両選手には、2016年必ずやアメリカ進出してもらいたい。
そして伝説を築いてもらいたい。
そういう期待を多いに抱かせてくれる選手が2人同時に存在している時代にいられることに感謝です。
私がリアルタイムで見たタイソンの試合は2~3試合ですが、確かに通ずるものがあるかもしれません。
>みゆパパ様
やっぱりRIZINとボクシングでは積み重ねてきたものが違いますから、密度の差が出るのは仕方ないかと。井上も内山も目が離せない年になりますね。