反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

ゴロフキン&ロマゴン、異次元の強さ

 エキサイトマッチのライブ中継を視聴。まずはWBA世界ヘビー級暫定王座決定戦、ルイス・オルティスvsマシアス・アリエル・ビドンド。
 1R、オルティスは細かい動きを交えながら左ストレートをヒット。オルティスは早くもビドンドのパンチを見切ったか、2Rに入ると手数を増やし次々とカウンターを合わせていく。ラウンド終盤、オルティスが左から返しの右を入れ、ビドンドは吹き飛ばされるように後退。ロープの反動で戻ってきたビドンドにオルティスが右フックを叩き込み、ビドンド早くもダウン。ここは何とか立ち上がるものの続く3R開始早々、オルティスが飛び込みながらの右から返しの左をヒットさせ、ビドンドがもんどりうつようにダウンし勝負あり。オルティスはヘビー級でこれだけのカウンター技術を持っているのが凄い。ワイルダーやクリチコともいい試合ができるのでは。

 続いてWBC世界フライ級タイトルマッチ、ローマン・ゴンサレスvsブライアン・ビロリア。
 1R開始と同時にビロリアが前に出て左右のパワフルな連打。ロマゴンは落ち着いて対処し、ジリジリと圧力を強めながらキレのあるコンビネーション。両者動きが良く、瞬き厳禁のスリリングな展開となるが、まずはビロリアが手数でポイントを奪ったか。
 2Rに入るとロマゴンが圧力を強め、ビロリアに中間距離を作らせずボディで攻勢。それでもビロリアは左のダブルを効果的に使いながら反撃。続く3R、ビロリアは再びペースを取り戻そうと再度プレッシャーをかけていくが、ビロリアが連打を出そうとしたところでロマゴンのカウンターの右ショートがヒット!目にも止まらぬ一撃でビロリアがダウンを喫する。一気にギアを上げたロマゴンはビロリアに連打を入れていくが、ビロリアは何とか耐え凌ぎラウンド終了。
 このままワンサイドで押し切られるかと思われたビロリアだが、続く4Rはボディを起点に反撃し、連打でロマゴンを下がらせる場面も作る。両者持ち味を発揮する好勝負となるが、やはり流れはロマゴン。左ボディでビロリアのガードを下がらせると打ち下ろすようなワンツー、と上下左右どこからでも飛んでくる連打でビロリアを追い込んでいく。ロマゴンのノンストップ連打に追い込まれていくビロリアだが、ここからタフネスぶりを発揮。普通ならダウンしておかしくないと思える状況から、再三にわたって反撃へと転じてみせる。
 だがビロリアの粘りも絶対王者には通じず。9Rにロマゴンがワンツーからアッパー連打、さらに右ストレートを次々とビロリアに打ち込んでいき、最後はコーナーに詰め連打を入れたところでレフェリーがストップ。
 ビロリアの動き自体は申し分なく、連打でロマゴンにリズムを取らせない戦略も間違いではなかったはずなのだが、ロマゴンが守勢に回ったのは1Rのみ。クリーンヒットらしいクリーンヒットは許さないまま、終わってみればいつも通り上下左右を自由自在に使い分けるコンビネーションでビロリアを圧倒した。今回は会場からの歓声も相当大きかったし、このままアメリカを主戦場とすると井上戦が遠のいてしまうなあ。

 メインは3団体統一ミドル級タイトルマッチ、ゲンナディ・ゴロフキンvsデビッド・レミュー。
 ゴロフキンは1Rから着実に左ジャブを突き刺し、距離をコントロール。レミューは遠い間合いから踏み込んでパンチを出していこうとするものの、ゴロフキンはバックステップでかわす。
 2R以降もゴロフキンは正確なジャブを当て続け、レミューの顔はみるみる真っ赤になっていく。レミューのパンチは全く当たる気配がなく、ゴロフキンが左手一本でレミューを料理し続ける展開に。
 早くもジリ貧になってきたレミューは4Rからようやく積極的に前へ出ていくようになるが、ここでゴロフキンが左フックを相打ち気味のカウンターでヒット!レミューはフラつきながら下がるが、ゴロフキンは勝負を急ぐことなくじっくりと攻めていく。
 5Rも前のラウンドに続きレミューが前に出ていき、右ストレートから返しの左がようやくゴロフキンの顔面を捉える。だがゴロフキンは落ち着いて左ジャブで制すると、ボディをグサリ。レミューはよろめくように下がりながらヒザをつき、遂にダウン。
 レミューはKO寸前と思われたこの状況からなおも反撃し粘りを見せるが、ゴロフキンは攻め急ぐことなく着実に左ジャブを重ね続ける。レミューの鼻からの出血がひどくなり繰り返しドクターチェックも入る中で迎えた8R、ゴロフキンがジャブからボディへのコンビネーションで攻め続け、ロープ際でパンチをもらったレミューが力なく後退したところでレフェリーが見かねるようにストップ。
 一発のあるレミューだけにゴロフキンも油断できない・・・などと思っていたのだが、レミューにその一発を出すチャンスすら与えず完封。前回のモンロー戦の反省か、チャンスでも強引に攻め急ぐことなく最後まで落ち着いて試合を組み立てていた。ていうか無理せずジャブを入れてるだけで相手の顔面が腫れ上がるんだから、やっぱりこの人の強さは不条理なレベルに達している。
 これでゴロフキンの連続KO防衛記録は15。とはいえ今のゴロフキンに期待したいのは数字との戦いではなくビッグマッチ。コット、カネロ、どっちでもいいからかかってこんかい!いや、ていうかお願いだから逃げないでください。

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Commented by みゆパパ at 2015-10-18 19:07 x
ロマゴンもゴロフキンもえげつないですよねぇw

敗者が名勝負を作るっていう理論からいくと、どちらもそうはならなかったですが、ビロリアはよくがんばった、レミューは期待外れ、ってところでしょうか。

デラ社長はとにかくビッグマッチ興行を行いたいですから、カネロが勝利した場合は対戦の可能性高いですよね。
コットは・・・でもゴロフキンの価値がどんどん上昇して、それなりに稼げる対戦になりそうなので、僅かながらそこに期待でしょうか。

話は変わりますが、ヌゲイラさんがレフェリーを褒めるツイートをされていましたが、
デイナ社長がそのレフェリーを批判するようなツイートをしていましたw
一度ドクターに見せたときです。
それと、もし録画されていたら、あのレフェリーの表情に注目してみてください。ストップするまでの3Rくらい、面白すぎますw
Commented by ユウツギ at 2015-10-18 21:17 x
このロマゴンのパフォーマンスをみせられると、さすがに井上尚弥選手がライバルという位置から、ロマゴンと良い試合するかも、みたいな格下の位置に見えてしまいます。
これは井上尚弥選手にも、強豪を叩きのめしてもらうしかないですね。あと、河野選手って、井上尚弥戦とかどう考えてるんだろう。
Commented by nugueira at 2015-10-24 00:38
>みゆパパ様
 レフェリーの映像、見返してみました。ここまで露骨に「いつ止めたものだろうか感」を出しているのも珍しいですね。

>ユウツギ様
 井上は年末の試合でまた爆発してほしいです。河野は同門の田口が井上に敗れているわけですが、さすがに迂闊にリベンジを言い出さないだけの分別はあるんじゃないかと。
by nugueira | 2015-10-18 18:14 | ボクシング | Comments(3)