反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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UFC Fight Night Japanの感想②

廣田瑞人△-△石原夜叉坊(判定ドロー)
 大音量の「ライオンの子」で入場する夜叉坊。対する廣田も気合みなぎる表情で入場。いよいよ決勝戦開始。
 開始から細かいフットワークで動き続ける夜叉坊が、ロー・ミドル・左のパンチを次々とヒット。廣田は圧力をかけて距離を詰めようとするが、夜叉坊はケージ際に詰められてもフットワークでスルリと横へ逃げる。ラウンド終了間際には夜叉坊が左でダウンを奪い、1Rは完全にリード。最高の出だしを見せるが、この動きが3Rまで持つか。
 2R序盤にも夜叉坊の左がヒットし廣田ダウン。左フックが全く見えていない感じ。だが圧力を強める廣田は右ストレートを入れ始め、テイクダウンにも成功。夜叉坊は心配されたとおりラウンド後半から動きがガクリと落ち、廣田の真正面に立ってケージに詰められてしまう時間帯が増えてくる。
 苦しい展開の夜叉坊だが、3R開始早々にカウンターの左を入れまたもダウンを奪取!だがこの後は再び廣田が前に出続け、パンチとタックルで攻勢。逆転の一発が欲しい夜叉坊だが、廣田にテイクダウンからバックを奪われ、終盤もしつこいタックルに自分の距離を作らせてもらえず試合終了。
 2・3Rとも微妙な内容だが、ダウンはあったものの攻めた時間の長さで廣田か・・・という印象だったが、判定はなんと三者三様のドロー。契約がどうなるのかの説明もなかったので、場内全員どうしていいのか分からないモヤモヤした雰囲気に。UFCのドロー判定なんて年に何試合もないはずだが、なんでまたよりによってこのタイミングで・・・。
 結局両者とも契約というある種大団円の結末にはなったが、廣田は打たれ弱さ、夜叉坊はフィジカル面の弱さが見えてしまい、両者ともこれからは茨の戦いが待っていそう。

菊野克紀×-○ディエゴ・ブランダオン(1R TKO)
 ブランダオンはサンドストームで入場。今回の外国人選手はどいつもこいつも日本のファンの扱い方を心得てやがる。
 開始早々、ブランダオンのオーバーハンドの右がクリーンヒット!ブランダオンはすかさずパウンドで追撃すると、一度は立ち上がった菊野をなぎ倒すようにダウンさせるとバックからマウント。わずか28秒でブランダオンが衝撃KO。これはもう、菊野がどうこう言うよりもブランダオンが強すぎた。久しぶりに強いブラジル人選手を見た、という感じ。

水垣偉弥○-×ジョージ・ループ(判定)
 身長差のある両者だが、水垣は序盤からそれを全く苦にせず懐に入り、パンチで攻勢。左ボディや右フックを入れる水垣に対し、ループは早々に打撃を嫌がり組み付き続ける。
 2Rも水垣がパンチでループをグラつかせるが、ループは引き続き組み付きからケージへ押し込む展開を延々と続けるばかり。3Rはループがダブルレッグから離れてパンチ、という攻撃を繰り返すが、水垣はテイクダウンは許さず試合終了。三者とも29-28の判定で、水垣が完勝(3Rもあの攻防でループにポイントが入ってしまうわけで、やっぱりUFCのジャッジは怖いが。)。
 3R終了直後にトイレに行ったのだが、戻って見たら水垣が号泣の真っ最中。泣くほど苦しい試合だったか?とも思ったが、やはり連敗中で心理的には追い込まれていたか。今回の水垣の試合は「安定感がありすぎて退屈なレベル」だったが、日本人がこういう戦い方をできるのがそもそも凄いことなんだよな。

堀口恭司○-×チコ・ケイムス(判定)
 堀口はいつもの通り鋭い踏み込みからミドル、さらに返しの右ストレート。打撃の合間にタックルも織り交ぜ、ペースを握っていく。目立った有効打はなかったものの、手数でラウンドを取ったか。
 2Rに入るとケイムスが距離を詰めてきてパンチの打ち合いへ・・・と思ったところで堀口のパンチがヒットしケイムス後退!堀口はさらに追撃にいくがここは倒せない。ケイムスはこの後も手数は落ちず、両者常にスタンドで動き続ける展開で2Rが終了。堀口は3Rもペースを落とすことなく攻め続け、ケイムスに目立った有効打を許さず三者フルマークで完勝。KOはできなかったものの、再起戦を無事白星で飾った。
 今回の堀口は攻めの中で組み付きやタックルを上手く混ぜていたのが好印象。まだテイクダウンを奪えるほどの武器にはなっていないが、こういうバリエーションが増えるだけで相手は確実にやりにくくなるはず。宣言通り今後はATTで無期限海外武者修行か(何か新日の若手レスラーみたい)。

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Commented by みゆパパ at 2015-09-29 19:13 x
私は夜叉坊の勝ちだと思いました。
いくら押し返していても有効打を入れてたわけでもなく、夜叉坊も打ち返してましたし。
ダウンの有効性をもっと大きく見ていいと思います。
魔裟斗vs佐藤を思い出しちゃいました。

菊野はちょっとこの先厳しいですね。
他の空手ベースのUFCファイターと比較しても、あまりにパンチが見えてなさすぎです。

堀口はさすがの安定性ですね。
ダドソンと対戦してほしいです。

水垣は勝っても負けても号泣しますねw
Commented by スラッカー at 2015-09-30 07:42 x
堀口は今回テイクダウンこそ出来なかったもののタックルを使ってましたよね
タイミング自体は合ってたしこうしてちゃんと欠点を克服し伸び代を開拓出来る環境なら、別に言葉の壁がある外国に行く必要もないのかなと

kidの欠場は残念でしたが指導者としても優秀なんですかね

逆に水垣はボクテクは素晴らしいですが、やはり武器を増やさないという感じです
堀口を見習って欲しいです

両選手とも対戦相手もいい選手だっただけにいい試合でした
Commented by nugueira at 2015-10-04 21:41
>みゆパパ様
 Road to~で改めて映像を見返したのですが、確かに2Rは夜叉坊につけた方がいいように思えてきました。確かに5分間トータルで評価しようとすると、ダウンの比重がどうしても見た目のインパクトより薄くなってしまう部分はありますね。

>スラッカー様
 レスリング技術は所属チームで十分できるんでしょうけれど、打撃やフィジカルや戦術全般を一か所で練習できないことへのフラストレーションがあるようですね。水垣がもうひと工夫欲しいのは間違いないんですが、年齢的にここから武器を増やすのは簡単ではないでしょうね。
by nugueira | 2015-09-28 23:48 | UFC | Comments(3)