K-1 WORLD GP (グレゴリアンの感想)
2015年 08月 22日
山崎陽一×-○マラット・グレゴリアン(2R KO)
開始から圧力をかけるグレゴリアンは左右のパンチからローのコンビネーション、さらに近距離のアッパーで山崎を圧倒。山崎もローを返してはいるのだが、圧力と一発の重さが段違い。ロープ際に詰めたところでグレゴリアンが跳びヒザから左右の連打を入れ、山崎が吹き飛ばされるようにダウン。この後もグレゴリアンの追撃に山崎は防戦一方になるが、1Rをなんとか凌ぐ。
2Rもグレゴリアンは圧力で山崎を下がらせると、ロープ際で左ハイをどんぴしゃのタイミングでヒット。山崎は立ち上がるが足元がおぼつかず、レフェリーがストップ。
マラット・グレゴリアン○-×牧平圭太(2R KO)
牧平は素早い出入りからローを繰り出すが、グレゴリアンはものともせずにロー、左右のパンチ、ヒザで攻勢。1R終了間際に左フックを打ち込み牧平をダウンさせるが、牧平はゴングに救われる。
2Rに入ってもグレゴリアンの猛攻は止まらず、右フックを入れて牧平をグラつかせると左右のパンチで猛ラッシュ。牧平はここはなんとか凌ぐが、最後はグレゴリアンが左ボディを突き刺し、右アッパーと右フックでとどめ。牧平は立ち上がれないまま10カウントを聞いた。
マラット・グレゴリアン○-×ジョーダン・ピケオー(1R KO)
両者とも近距離でパンチを打ち合う展開から、グレゴリアンの右ハイがピケオーの頭をかすめる。動きの落ちたピケオーにグレゴリアンは右アッパーから追撃の連打を打ち込み、ピケオー大の字にダウン。レフェリーがカウントを数えるうちからグレゴリアンはコーナーに上りガッツポーズを取っていたが、そのフライングが全く不自然に見えない説得力満点の内容でグレゴリアンがKO勝利。
今更ではあるが「グレゴリアン強い」の一言。一回戦・準決勝が日本人相手で展開に恵まれた点もあるとはいえ、パンチだけでなくロー・ハイ・前蹴り・ヒザを繰り出せる引き出しの多さや、相手が効いた様子を見せたところで一気にたたみかける決定力はさすがだった。70kgの外国人だとGloryをはじめ海外プロモーションからの引きも強くなりそうだが、K-1に継続参戦して絶対王者の地位を築いてほしい。