反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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UFC191の感想

ペイジ・ヴァンザント○-×アレックス・チェンバース(3R 腕十字)
 36歳のチェンバースは元天体物理学者。対する21歳のヴァンザントは高校時代チアリーディングという、年齢差のある異種格闘技(?)戦。
 チェンバースは開始から前に出ると首相撲に捉えてヒザ蹴り。払い腰でテイクダウンを取るが、グラウンドには必要以上に付き合わない。チェンバースも時おりパンチは入るのだが、圧力をかけられ続けているので苦しい。
 2Rもヴァンザントは徹底して首相撲からのヒザ蹴りでチェンバースを削り続けていく。ボディを効かされたチェンバースはラウンド終盤うずくまるようにダウン。ヴァンザントがパウンドを入れるが、ここでラウンド終了のホーン。立っているのがやっとのチェンバースに対し、ヴァンザントは3R早々バックを奪うと裸絞め。ここは凌がれるが、さらにマウントを奪うとパウンドで削ってから腕十字で一本。
 ヴァンザントは勝手に人気先行タイプと思い込んでいたのだが、最後きっちり腕十字で仕留めるあたり、色々引き出しを持っていそう。人気が出るのも納得。

ヤン・ブラホヴィッチ×-○コーリー・アンダーソン(判定)
 長いリーチからフックを繰り出すアンダーソンに、ブラホヴィッチは左ミドルからパンチ。ブラホヴィッチがテイクダウンからサイドポジションを奪うが、立ち上がったアンダーソンは片足タックルからテイクダウンを奪い返す。下からブラホヴィッチが腕十字で切り返すが、ここはアンダーソンが脱出。両者とも動きのあるいい試合だが、ラウンド終盤からブラホヴィッチが失速しているのが気がかり。
 2Rに入ってもガス欠状態のブラホヴィッチを、アンダーソンは簡単にテイクダウン。べったり背中をマットに着けてしまい防戦一方のブラホヴィッチをアンダーソンが削り続ける。3Rもアンダーソンはテイクダウンからのパウンドでブラホヴィッチを攻め続け、30-25が2名というMMAには珍しい大差で判定勝利。ブラホヴィッチは試合後もしばらく立ち上がれないほど疲弊していたが、何か調整ミスでもあったか。

アンソニー・ジョンソン○-×ジミー・マヌワ(2R KO)
 ジョンソンは開始早々ぶん回すようなフックをヒットさせ、マヌワがグラつく。しかしジョンソンは強引に打撃戦にはいかずテイクダウン。一度立ち上がられるものの再びリフトアップしてテイクダウン、と意外と手堅い試合運び。じっくり戦うつもりか?と思えた2R、ジョンソンが左ミドルからの右フックをクリーンヒットさせマヌワがダウン。家庭内のゴタゴタを叩きつけるような一撃KOでジョンソンが再起戦を勝利。

アンドレイ・アルロフスキー○-×フランク・ミア(判定)
 1R序盤にアルロフスキーの右がヒット。ミアは組み付いてもろ差しの状態でケージに押し込んでいくが、アルロフスキーは身体を入れ替えてテイクダウンは許さない。アルロフスキーが攻めてはいるがパンチが単発で、ミアは組み付いてもその後の展開がない微妙な内容。
 2Rはミアが片足タックルからテイクダウン。アルロフスキーは背中をマットにつけてガードポジションを取るだけだが、ミアも攻め切れずブレイク。やはりヘビー級リミットの体重では動きが重い。アルロフスキーは再開後スタンドで攻めていくが、クリーンヒットが出ない。なんだか一昔前のPRIDEの前座みたいな攻防。
 3Rはアルロフスキーがミアをケージに押し込んで細かく攻めていくが、ブレイク後にミアがオーバーハンドの右から押し倒すようにしてアルロフスキーからダウンを奪う!これで尻に火がついたアルロフスキーはスタンドでの手数を増やしミアをのけぞらせるが、決定打は入らず試合終了。
 これでミアに勝たれてもスッキリしないよなあ・・・と不安になったが、さすがにアルロフスキーのスタンドでの攻勢が評価され判定はアルロフスキー。とはいえこの内容ではタイトル挑戦へのアピールとしては弱いか。

デメトリアス・ジョンソン○-×ジョン・ダドソン(判定)
 両者遠い間合いからスタートするが、ジョンソンの踏み込みの速さが尋常でなく、あっという間に距離を詰めてパンチを打ちこんでくる。だがダドソンはそれをかわし、ジョンソンが右のクロスからタックルへつなげてきてもキッチリ切ってみせる。お互い体にセンサーがついているんじゃないかと思えるほどの反応速度。だがラウンド終盤にはジョンソンの右ダブルがダドソンの顔面を捉える。
 2Rはダドソンが圧力を強め、ジョンソンのミドルをキャッチしテイクダウン。しかしジョンソンがすぐさま腕十字を仕掛けダドソン脱出。1Rはジョンソンに足を触らせずタックルを切っていたダドソンだが、ジョンソンは片足タックルの状態からケージに押し込む頻度が増え、右ストレートも1Rより深くヒット。徐々にペースをつかんできたか。
 3Rもジョンソンは片足タックルでケージに押し込みながら肘を入れ続けると、スピニングエルボーをヒット。さらに左フックを入れダドソンを一瞬グラつかせると、終了間際には跳びヒザ。ダドソンを圧倒し始める。
 4R以降はダドソンがスタミナ面で苦しくなりはじめ、口を開けて息をする様子を見せる。クリーンテイクダウンこそ許さないものの尻をマットにつける回数が多くなり、右のパンチも繰り返しもらい続け逆転の糸口が見えてこない。逆にジョンソンは最終ラウンドを迎えても全く動きが落ちず、ダドソンをリフトアップしてテイクダウン。カウンターの右も次々とヒットさせ、最後まで全く隙を見せない試合運びでダドソンを圧倒。KO・一本は逃したが大差の判定で7度目の防衛に成功。
 ダドソンは動きが悪かったわけではなく、序盤はそこそこ競っていたはずなのだがジョンソンのペースに付き合わされ続け、気づけば打つ手なし・・・といういつもながらのジョンソン劇場。一人荒野を行くがごとし防衛ロードはまだまだ続きそう。

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Commented by みゆパパ at 2015-09-07 19:04 x
予想の記事でヌゲイラさんが
「同階級の他選手との実力差を勘案したP4Pランキング」でDJを2位としていましたが、
女子バンタムの場合、ロンダが抜けているというのは確かですが、その他の選手のレベルが低すぎると思っています。
それに対し、フライのDJはそれなりのレベルの選手を撫で斬りにしてきていると思います。
それ故私はDJがブッチ切りで1位だと思います。

でも、フライが今後全然盛り上がらないだろうなというのは容易に想像ができます。
ナンバー大会で組んでもらえなくなるのではなんて心配しちゃいます。
Commented by おっさん at 2015-09-07 23:58 x
ちょっと強過ぎますね。
相手を泳がせての横綱相撲などでもなく、1R開始直後から自分から前に出続け、手を出し続けての圧勝。
攻撃のバリエーションの豊富さも精度も圧倒的だし、ただ手数が多いだけでなくしっかり有効打を入れ続けてる。
あのペースだと、相手は早い段階で着いていく事すら出来なくなりますね。
ダドソンもダメ元や相討ち覚悟の強打は時折出していたように見えましたが、ほとんど有効な当たり方はしていないですね。

ジョンソンもいつかは身体能力の衰えが出始めて落ちていく時が来るとは思いますが、あと数年は勝ちっ放しが続くのではないでしょうか。
Commented by nugueira at 2015-09-13 13:52
>みゆパパ様
 今回のPPV売上予想も低い数字になってますし、昔はクルーズvsDJをon VERSUSでやっていたりしますから、ナンバーシリーズ追放もあながち冗談ではなさそうです。

>おっさん様
 ライト級王者時代のエドガーばりの運動量で、エドガーみたいにうっかり一発もらう場面も皆無ですからね。ご指摘のとおり歳を取って衰えるのを待つしかないと思います。
by nugueira | 2015-09-06 14:38 | UFC | Comments(3)