反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

カーンvsアルジェリ

 エキサイトマッチの感想。まずはWBA世界スーパーフェザー級王座決定戦、ブライアン・バスケスvsハビエル・フォルトゥナ。
 リーチで勝るフォルトゥナは遠い間合いからノーモーションのパンチをヒット。対するバスケスは懐に飛び込んで距離を潰していき、近距離で両者のパンチが交錯する。2R以降はリーチ差を警戒してかバスケスはやや慎重な動きも見せるが、中間距離で激しい打ち合い。どちらが先にクリーンヒットを入れるか、というヒリヒリした展開になる。3Rからバスケスの有効打も増えてくるものの、4Rはフォルトゥナが接近戦で優勢。リーチだけでなく回転力でも上回っているか。5R、フォルトゥナの左右のフックをもらったバスケスの動きが一瞬止まる。6Rも身体を密着させての打ち合いが続き、消耗戦の展開に。フォルトゥナはポイント自体は優勢だが、バスケスのペースに引きずり込まれているか。
 7Rは手数の減ったフォルトゥナにバスケスが押し気味に進めていたが、ラスト30秒でフォルトゥナが猛ラッシュ。8・9Rとも近距離で両者のパンチが交錯するが、フォルトゥナの方が攻勢の印象。この後も消耗が激しい様子のバスケスに、フォルトゥナは要所要所で連打を入れていく。お互い手数の割に効かせるパンチは少なく、終盤は少々もやもやした雰囲気に。12Rはフォルトゥナは露骨に逃げ切りモードに入り、それでも4~6ポイントの差をつけて王座獲得。内山のスーパー王者格上げに伴う正規王者決定戦だったが、あまりエキサイトした試合にはならず。

 続いてウェルター級12回戦、アミール・カーンvsクリス・アルジェリ。1Rから前に出て圧力をかけていくアルジェリ。カーンはスピードのあるパンチを上下に打ち分けていくが、ラウンド後半にアルジェリのワンツーが入り、カーンが一瞬腰を落とす。2R以降、カーンは下がりながらもスピードのあるコンビネーションを打ちこんでいくが、アルジェリのリーチと圧力にやりにくそうな様子。この後もカーンはサークリングでアルジェリの右の強打を避けつつ、的確にパンチを入れるもののクリーンヒットは出ない。
 後半戦もカーンはアルジェリの圧力を捌きながらジャブを着実に刺し、返しの右。おそらくポイントは取っているが、内容的にそれほど明確な差はつけられてないままラウンドが経過していく。
 攻め疲れのせいか8Rあたりから圧力・手数が落ちてくるアルジェリに対し、カーンは引き続きフットワークを使いながらショートの連打。10Rにはカーンが左フックからボディのダブル、さらに右アッパーをヒット。ようやく攻撃のギアが上がってきたか。完全に足が効いていない状態のアルジェリに対しカーンが猛攻を仕掛ける展開を期待したが、カーンも単発ながらパンチをもらってしまうピリッとしない内容のまま12ラウンドが終了。判定3-0で勝利は収めたものの、アルジェリの圧力に苦しむ場面が目立った。メイウェザーのラストマッチの候補として名前が上がるカーンだが、そのアピールとしてはあまりにお粗末な試合内容。
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by nugueira | 2015-07-23 23:36 | ボクシング | Comments(0)