反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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マティセvsプロボドニコフ

 エキサイトマッチの感想。まずはWBO世界スーパーライト級王座決定戦、テレンス・クロフォードvsトーマス・デュロルメ。
 序盤から前に出るのはデュロルメ。ガード越しだが強いパンチを振り回していく。クロフォードはやや様子見か。2R、クロフォードは下がりながらカウンターの右。手数は少ないが徐々にデュロルメのパンチを見切ってきた感じ。
 しかし続く3R、打ち合いからデュロルメの右カウンターがヒット。デュロルメのリズムがよく、クロフォードはなかなか攻め込めない。4R、クロフォードは挑発するような動きを見せながらデュロルメをコーナーに詰めると、終了間際に右をヒット。だが続く5Rはクロフォードの手数が出ずもやもやした展開が続く。
 このまま長丁場になるかと思った6R、開始早々にクロフォードがワンツーをドンピシャのタイミングで打ちこむと、ふらつきながら後退するデュロルメに追撃を入れダウンを奪取。立ち上がったもののダメージの残るデュロルメにクロフォードは容赦なく連打を浴びせ、あっという間に3度のダウンを奪いTKO勝利。デュロルメのスピードに手こずったが、好機を逃さず一気に勝負を決め、2階級制覇を達成。

 続いてスーパーライト級12回戦、ルーカス・マティセvsルスラン・プロボドニコフ。今はこの二人がノンタイトル戦で対戦しちゃうのね。
 1R、前に出るプロボドニコフに対しマティセは丁寧にジャブを突きながらワンツー。2R開始早々、プロボドニコフは早くもまぶたをカットし流血。マティセは右から返しの左アッパーを次々とヒットさせるが、プロボドニコフはそれをものともせず前進し続ける。3Rもマティセが有効打の数で圧倒するが、プロボドニコフの圧力・回転力が一向に衰えないため一瞬も気が抜けない展開が続く。
 4R、プロボドニコフの右フックがヒットし遂にマティセの動きが一瞬止まる。マティセは右ストレートでプロボドニコフを止めようとするものの、ラウンド後半にまたも右フックを被弾し、たまらずクリンチ。
 劣勢になりかけたマティセだが、5Rは再び先手を取って距離をキープすると、6Rは右アッパーを起点に連打を叩き込み、打ちおろしの右やボディを次々とヒット。
 後半戦に入った7R、プロボドニコフは生命線である圧力も弱まってしまい、いいようにマティセのパンチをもらい続ける苦しい展開に。一発逆転を狙っての大きいパンチもヒットせず、逆にマティセが丁寧にパンチを打ちこんでいく。
 だが9R、ボディを嫌がりマティセのガードが下がったところに、プロボドニコフが顔面への連打。マティセも消耗してきたか、徐々に下がる場面が増えてくる。プロボドニコフの方も追い上げるだけの余力があるか微妙な様子だったが、11Rに再度圧力を強めると右アッパー、さらに左フックをヒット。マティセはこれで一気に失速し、クリンチで何とか凌いでいく。終盤に来てにわかに試合の行方が分からなくなってくる。
 逆転KOへの期待も高まる最終ラウンドだが、フットワークを使うマティセを追いきる力はやはりプロボドニコフには残っておらず、決定打は打ちこめずに試合終了。判定はドロー1名、残り2名が115-113でマティセ。プロボドニコフの猛追から逃げ切り、接戦を制した。
 この両者が対戦すると聞いてから「絶対面白い試合になる」と思っていたのだが、期待にたがわぬ好勝負になってくれた。マティセはどちらかというと力ずくで相手をねじふせる印象が強かったのだが、今回はプロボドニコフの圧力を警戒してかペース配分を考えながらの冷静なボクシングを展開。それでも最終的には得意のドロドロの展開にマティセを引きずり込み、あわやというところまで追いつめたプロボドニコフもお見事だった。このスタイルは選手生命を縮めそうだから先々心配にはなるが。
 クロフォードの試合後のインタビューでも触れられていたが、この試合を制したマティセがクロフォードの王座に挑むのは最高にスリリングな展開。どちらが勝つにせよ劇的な展開になりそうなこのカードはぜひ実現してほしい。
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by nugueira | 2015-06-27 23:13 | ボクシング | Comments(0)