反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

クリチコvsジェニングス

 エキサイトマッチの感想を。まずWBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、オルランド・サリドvsローマン・マルチネス。
 細かいジャブを突くマルチネスに対し、サリドはゴツゴツと前に出て懐に入りながらパンチを振るっていく。2Rも圧力を強めるサリドが前に出ながら左右の猛打。マルチネスはボディからの連打をくらい後ろへよろけるが、なんとかダウンは免れる。ラウンド終盤はマルチネスも反撃し打ち合いになるが、サリドのアッパーがヒット。
 3Rはマルチネスが前に出て反撃に転じ、右ストレートを繰り返しヒット。さらにノーモーションの右を叩き込みダウンを奪う。一転してピンチのサリドだが、4Rは再度プレッシャーをかけ近距離の打ち合い。ゴツゴツとした展開に持ち込む。5Rも懐に入って攻め続けペースを奪い返したかに見えたが、打ち合いからマルチネスの右をもらい、痛すぎる2度目のダウン。
 だがサリドはタフネスぶりを発揮し、6Rは再三前にでてしぶとく攻めていく。7Rもサリドは頭をつけるようにしながら左右の連打。マルチネスはボディを嫌がっている様子。それでもマルチネスは下がりながら要所要所で的確にパンチをヒットさせる。
 後半戦の9R、サリドはさすがに攻め疲れたか、前半に比べマルチネスを追いきれなくなる。マルチネスは逆にサリドの動きが落ちたラウンド後半にきっちり反撃してポイントを奪っていく。
 10Rに入るとマルチネスはボディのダメージが蓄積した様子で動きが鈍くなり、我慢比べの展開に。しかし11Rはサリドがローブローを繰り返してしまい減点。競った展開だけに痛い。サリドは最終ラウンドも前に出るがマルチネスを捕えきれず。サリドの圧力を上手く捌いたマルチネスが判定3-0で勝利し、3度目の王座返り咲き。

 続いて3団体統一ヘビー級タイトルマッチ、ウラジミール・クリチコvsブライアント・ジェニングス。
 クリチコはジリジリ圧力をかけながら長いリーチのジャブ、打ちおろしの右といういつものパターン。懐に入りたいジェニングスだがその機会をつかめず、逆にコーナーに詰められパンチをもらってしまう。
 4Rにジェニングスは思い切って飛び込んでいくものの、クリチコは逆に左ジャブを次々と顔面へ突き刺していく。ジェニングスもなかなかタフで、ダウンを喫することなく飛び込むチャンスを窺い続けるが、反撃の糸口をつかめず前半終了。
 後半も同じ展開が続き、クリチコのペース。8Rにジェニングスは飛び込んで相打ち気味のパンチを入れるが、クリチコはすぐさま反撃し主導権を渡さない。9R辺りからクリチコは徐々にクリンチが増え、10Rにはホールディングで減点。ひるまず踏み込み続けるジェニングスに少しやりにくさを感じているか。クリチコは終盤も着実にワンツーを叩き込み続けるものの、ジェニングスは最後まで倒れることなく試合終了のゴング。タフなジェニングスを攻めあぐねた印象はあったものの、危ない場面は皆無でクリチコが大差の判定勝利。
 KOできなかったという時点でクリチコ苦戦という受け止めになってしまうが、逆に言うとダウンがなかった以外はいつも通りの盤石の戦いぶり。クリチコが王座陥落するには衰えを待つしかない、とかねてから言っているのだが、40歳を間近に控えてもこの強さ。衰えが来るのはいつになるのやら。
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by nugueira | 2015-06-04 22:59 | ボクシング | Comments(0)