反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

ガルシア&リー

 エキサイトマッチの感想を。まずはウェルター級12回戦、ダニー・ガルシアvsレイモント・ピーターソン。スーパーライト級王者同士の対戦なのに統一戦でなくウェルター級契約というのがなんとも・・・。
 1Rからガルシアが前に出ていくがピーターソンは柔らかい動きで有効打を許さず、逆にカウンター狙い。2Rもフットワークを使うピーターソンをガルシアは追いきれない。この後も同じ展開が続きガルシアは焦れてくるが、4Rにはボディ狙いで足を止めにいく。
 5Rにはピーターソンが入ってきたところにガルシアの右がヒット。ピーターソンはスリップアウェイでパンチを殺しているが、印象点はガルシアか。6R、ボディを嫌がる様子のピーターソンにガルシアは上下に散らしながらヒット数を増やしていく。前半戦はダメージはともかく手数とアグレッシブさでガルシアがポイントを奪った印象。
 7R、ピーターソンはリズムを変えに来たか自ら前に出て攻勢を強める。ガルシアも近距離の打ち合いで反撃。8Rもピーターソンが圧力をかけ続け、試合が一気にヒートアップしてくる。9Rは打ち気にはやるガルシアに対し、ピーターソンは細かいステップバックでパンチをかわし、逆にカウンターを狙っていく。
 11R、ピーターソンの右フックがヒット。ガルシアはピーターソンの圧力に下がる時間帯が増え、苦しい展開になってくる。12Rも開始早々ピーターソンの右がヒット。お互い強いパンチを振り合う白熱の展開で試合終了。
 大まかにいって前半6Rガルシア、後半6Rピーターソンだったが、判定はドロー1人、残り2人が115-113でガルシア。ピーターソンはディフェンス技術が素晴らしい一方で後半はきっちり攻めに転じ、自分のやりたい戦い方をやりきった感じだが、前半の守勢が響いたか。それにしてもマティセはよくこいつを瞬殺したな。

 続いてアンディ・リーvsピーター・クィリン。WBOミドル級タイトルマッチのはずが、クィリンの計量オーバーによりノンタイトル戦に。
 1Rはジリジリと間合いの測り合い。このまま1Rは終了か…という残り30秒のところで、クィリンの飛び込みながらの右フックが入りリーがダウン。立ち上がった後もダメージの残るリーは終了間際にもパンチを食らい腰を落とすが、ここはゴングに救われる。
 いきなりピンチのリーだが、クィリンは一気に攻めず様子を見ながら一発のチャンスを窺う。2Rも残り30秒で激しい打ち合いになり、リーは体勢を崩しつつも応戦。
 持ち直してきたリーは3Rに先に左フックを効かせるが、クィリンが右フックで2度目のダウンを奪取。しかしリーはダメージを感じさせず、ラウンドの残り時間は反撃に転じる。
 この後は一転して静かな展開になりつつも、5Rにはクィリンが右から返しの左フックを入れ再度リーをグラつかせる。やはりクィリン優勢か、と思えた7Rにリーが左フックから返しの右フックを打ちこみ、クィリンがヒザをつきダウン!また試合の行方が分からなくなってくる。
 流れを引き寄せたリーはこれ以降、細かいパンチを出しつつクィリンが入ってくるとカウンター。クィリンはカウンターを警戒してか手数が出なくなる。後半戦はリーが圧力と手数では上回りつつ、クィリンが時おりキレのある一発を入れるという展開で試合終了。
 ジャッジ泣かせの激闘は113-112、112-113、113-113という三者三様の判定でドロー。クィリンはスタイル的に仕方ないとはいえ、序盤にダウンを重ねたところで様子を見てしまったのが響いたか。逆にいえばリーの打たれ強さが際立っていた。シーソーゲームの面白い試合だっただけに、計量オーバーによりノンタイトル戦だったのが返す返す残念。
[PR]
by nugueira | 2015-05-29 23:16 | ボクシング | Comments(0)