反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

「メキシコの奇跡」!激動のUFCヘビー級、ヴェウドゥムが統一王者に!

 土日は家族で熱海旅行だったのだが、タブレットを使ってWOWOWオンデマンドでUFCを視聴。便利になったもんだ。とはいえ移動時間と重なっており、途切れ途切れでしか見られなかったんだけど。まずは何よりメインの感想から。

ケイン・ヴェラスケス×-○ファブリシオ・ヴェウドゥム(3R ギロチンチョーク)
 開始早々ヴェウドゥムのローにヴェラスケスがパンチを合わせ、ヴェウドゥムが吹き飛ばされるように尻もち。ヴェウドゥムはグラウンドに誘おうとするがヴェラスケスは付き合わない。この後は首相撲に捉えながらヒザを入れようとするヴェウドゥムに、ヴェラスケスは前に出続けながらパンチを振るい続ける。ヴェラスケスの右が繰り返しヴェウドゥムを捉えるが、ヴェウドゥムも守勢に回ることなく打ち返し、ジャブ、ワンツーがヒット。1Rはビッグヒットの数でヴェラスケスが取った印象だが、ヴェラスケス自身も顔面から流血しており、泥仕合になりそうな雰囲気。
 2Rは開始早々ヴェラスケスがギアを上げて攻め込み、ローの連打からパンチにつなげるコンビネーションで攻勢。ラウンド序盤は受けに回ったヴェウドゥムだが落ち着いてジャブを的確に入れ続けると、2分過ぎにワンツーがクリーンヒット!グラつきながら後退したヴェラスケスはここから一気に失速し、ヴェウドゥムのパンチが次々とヴェラスケスの顔面を捉えていく。ラウンド終盤には首相撲からのヒザを食らったヴェラスケスががくりとヒザを着き、ダウンしなかったのが不思議な状態でラウンド終了。
 3R開始早々、タックルに来たヴェラスケスをヴェウドゥムがギロチンに捕らえるがここは脱出される。ブレイク後もヴェウドゥムはスタンディングのギロチンで攻めると、再びタックルに来たヴェラスケスをギロチンで捕獲!ヴェラスケスが力なくタップし、ヴェウドゥムがヘビー級王座を統一。

 戦前の予想で「高地での試合経験のアドバンテージ込みでヴェウドゥム有利」と書きつつどうやって勝つのか映像がさっぱり思い浮かばない、という構図だったのだが、スタンドのパンチ勝負で殴り勝っちゃったよ。高地対策のトレーニング量の差、ヴェラスケスのブランクなど色々と要因はあったかと思うのだが、フィニッシュのギロチンも含めて実に見事な勝ちっぷり。PRIDEで二番手集団だったヴェウドゥムが2015年になってUFC正規王者、という2年前は想像する気すら起きなかった事態。格闘技は何が起こるか分からないなあ。
 平地でもう一度戦ったら結果は分からないのでは・・・という気もしなくはないのだが、ヴェラスケスは一旦順番待ちの列に並んでもらうのが筋か。次期挑戦者はやっぱりアルロフスキーをぶつけちゃえばいいんじゃないのかなあ。ヴェウドゥムにとってはリベンジマッチになるわけだし。時計の針がどれだけ巻き戻るんだ、という話にもなっちゃうんだけど。

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Commented by gsp at 2015-06-17 11:33 x
いやあファブ、すごかったですねえ。
首相撲がうまいのでベラスケスに組みで支配させなかったのがかなり大きかったように思えます。ベラスケスの打撃と組みはセットで成り立っていますからね。ファブにはベラスケスの武器全てに対抗策を持ち合わせていましたね。
ヒョードル、ベラスケスと2つの時代の最強の選手を倒した選手なんてファブだけですよ。ハントのサクセスストーリーもそうですが、本当に何があるかわかりませんね。力を貰いました。
でもシガーノあたりにあっさり負けそうで怖いです(笑)
Commented by みゆパパ at 2015-06-17 17:36 x
鳴り物入りでPRIDE登場してきた当時、
さすがの柔術世界王者らしくノゲイラと判定まで争いましたが、MMAではそれだけでは勝てないよね、なんて思いつつヌゲイラさん同様2番手の選手としてしか見ていませんでした。
ましてや、打撃を嫌がり自分から寝転がるという姿が非常に印象に残っており、ブーイングを浴びている姿もヴェウドゥムの代名詞みたいに思います。

そんなヴェウドゥムがスタンドでヴェラスケスを圧倒するのですから、
少なくとも今回の奪取劇はフロックでもなんでもなく。ヴェウドゥムの実力ですよね。

それでもメキシコシティでの大会はやめてほしいと思いました・・・
Commented by スラッカー at 2015-06-17 22:51 x
自分も応援するのはファブだけど・・・勢でしたw

逆にヴェラスケスはファブをなめてたのかメキシコシティをなめてたのかは分りませんが、列の最後に並び直さざるをえない負け方でしたね
Commented by おっさん at 2015-06-18 22:16 x
ファブリシオは本当に強くなりましたね。
打撃が本当に世界一と言ってもいいぐらいのレベルになっていますし、自信も付けていますね。
中間距離はボクシングやムエタイで制し、金網際は首相撲で制し、苦し紛れのタックルには鮮やかな柔術で対応する。
なんか最後のギロチンなんて、まるでプロレス技のように無駄な動きなく待ってましたとばかりの速く美しい技の入りでしたね。
これだけの試合を見せられると史上最強のヘビー級ファイターと言っても差支えないとすら思います。

ただ、ここからこの強さを維持し、防衛を続けていけるかは別問題ですので、今後に注目ですね。

MMAでは長い苦節の末の開化ですので、これで満足してしまわないかちょっと心配です。
Commented by nugueira at 2015-06-20 18:30
>gsp様
 首相撲でヴェラスケスのパンチの勢いもある程度殺せているように見えました。昨年のロビー・ローラーに続くビッグ・カムバックですね。ご指摘の通り絶対王者になるかといったら微妙な感じなので、ヘビー級は今後混戦になりそうですが。

>みゆパパ様
 メレンデスvsアルバレスもですが「平地だったら勝敗が入れ替わっていたのでは」という議論が出てきてしまうので、高地での大会は難しいですね。

>スラッカー様
 ヴェラスケスは高地キャンプを張った期間も2週間だったようですし、準備不足の感は否めませんでした。本来ならヴェラスケスのためのメキシコ大会だったはずなんですが…。

>おっさん様
 PRIDE時代とは完全に別人ですね。ただヒョードル戦にせよヴェラスケス戦にせよ相性やタイミングが良かった面もあるので、負ける時はあっさり負けそうな気もします。
by nugueira | 2015-06-14 23:40 | UFC | Comments(5)