反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

シュトルムvsスティーグリッツ

 エキサイトマッチでスーパーミドル級12回戦、フェリックス・シュトルムvsロバート・スティーグリッツを観戦。

 序盤から圧力をかけていくのはスティーグリッツ。シュトルムは今回からスーパーミドルに上げたので、やはり体格差を活かしてペースを握りたいか。だがシュトルムも右のカウンターを打ち込み、のっけから面白い展開に。
 2Rはシュトルムが右クロスとアッパーを入れ流れを奪い返すと、3Rも中間距離からシュトルムの右が繰り返しヒット。だがスティーグリッツもしつこく前に出続けると、4Rにはスティーグリッツの左が入りシュトルムの動きが一瞬止まる。一進一退の展開のまま序盤戦が終了。
 5Rもガンガン前に出るスティーグリッツがペースを握ったかに見えるが、ここでシュトルムの右アッパーがヒット。ラウンドごとに攻防が入れ替わるどころか、ラウンドの前半と後半でも流れが変わる屈指の好勝負。
 6Rにシュトルムがボディブローでスティーグリッツの動きを一瞬止めると、7Rはスティーグリッツの足が止まってくる。さすがにこの展開を続けるのは苦しいか。8Rは有効打の数でシュトルムが完全に上回るようになり、流れはシュトルムに傾いたかに見えてくる。
 だが9Rに入るとスティーグリッツが息を吹き返したように圧力を強め、攻勢を仕掛けていく。パンチで目の上から出血したシュトルムは必死の反撃をするものの、終盤に来て流れは再びスティーグリッツへ。
 11Rは互角の打ち合いの展開になるが、印象としてはシュトルムが取った感じ。迎えた最終ラウンド、ここでも打ち合いに挑んだ両者が互いにカウンターを入れ合う壮絶な展開。もう見ているこっちが採点を放棄したくなるほどの大激戦のまま試合終了。

 どっちに転んでもおかしくないラウンドが一つや二つどころではない、ジャッジ不能の名勝負。果たして、というべきか採点は115-113、113-115、114-114のドロー。通常こういう採点は多少なりとも消化不良感がつきまとうのだが、今回については三者三様のドローが一番しっくり来る結果。戦前はピークを過ぎた元世界王者同士のサバイバルマッチという見方をしていたのだが、もう全面謝罪するしかない。実に素晴らしい試合でした。
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by nugueira | 2015-03-14 23:30 | ボクシング | Comments(0)