反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

ライト級またも政権交代!伏兵ドス・アンジョスが圧勝!

 UFC185、王座交代劇が起きた時の常なのだが、メインの感想を先に。

アンソニー・ペティス×-○ハファエル・ドス・アンジョス(判定)
 開始早々ドス・アンジョスは自ら前に出ると、ペティスのお株を奪うような左ミドルを連発。さらに圧力をかけてペティスをケージ際に詰めると、精度の高いパンチを連打。ボディブローもヒットさせ、いきなりスタンドで主導権を握ってみせる。ラウンド終盤には得意のケージレスリングからテイクダウンを奪い、優勢を印象づけて1Rが終了。
 2Rもドス・アンジョスはスタンドで先手を取ると、ケージに押し込んでから易々とテイクダウン。下からアームバーを狙っていくペティスだがドス・アンジョスは寝技のディフェンスも注意深く、逆に肘を落としてペティスを削っていく。ペティスは一発いいのを入れてひっくり返したいが、そのスタンドで打ち負けているので苦しい。
 3Rもここまでと同じようにドス・アンジョスが圧倒。とにかく打撃からケージレスリングからのつなぎが完璧で、ペティスは自分の戦いをさせてもらえない。ドス・アンジョスがバックを奪いパウンドを入れたところでラウンド終了。ペティスのこんな姿を見る日が来るとは・・・。
 ドス・アンジョスにとっては初の4Rだが、ここまで自分のリズムで動き続けており、攻め疲れはさほどでもないか。このラウンドもテイクダウンからあっさりサイドを奪うと、キムラロックの体勢へ。一本取られてもおかしくない状況だったが、ここはペティスが凌ぐ。ラウンド後半はさすがにドス・アンジョスも多少疲れた気配があるが、それ以上にペティスがひっくり返す展開が想像できない。
 勝負の大勢は決した最終ラウンド、それでもドス・アンジョスは前に出続けてペティスの距離を潰し、しつこくテイクダウン。ペティスが下からアームロックを狙う場面もあったが、最後はバックを奪ったドス・アンジョスがチョークを狙ったところで試合終了。三者ともフルマークがつく圧倒的内容で、ドス・アンジョスがベルトを奪ってみせた。

 最激戦区のライト級だけにいつ何が起きてもおかしくないと分かってはいたはずなのだが、それでも今回は「ペティス楽勝でしょう」と思っていただけに、結果も内容も本当に驚き。しかも相手が「強いけど地味、地味だけど強い」というイメージの強いドス・アンジョスだからなあ。
 とはいえ今回のドス・アンジョスの動きを見ると、スタンドで圧力をかけ続けてペティスにミドルを出させないままケージレスリングへ、という組み立て方が完璧。もっと組み付き狙いの戦い方をしてくると思っていたのだが、ペティスの土俵であるスタンド勝負を挑み、しかも打ち勝ってしまった。ベンヘン戦のKOはフロックではなかったか。ペティスは1Rの負傷で視界が悪くなっていたようだが、ペティス云々の以前に勝ったドス・アンジョスを褒めるしかない試合だった。

 それにしてもこの後に感想を書く女子ストロー級も含め、今回のダブルタイトルマッチはいずれも王者が敗北。UFCの王者交代劇は年間平均2回、というデータを以前整理した記憶があるのだが、1年分の政権交代が1日で起きてしまった。アメリカからベルトが2本流出したうえに新王者はビジネス的にはやや微妙な顔ぶれ、ということでズッファ的にはありがたくない展開になってしまったか。

 残りの試合の感想は明日。人気ブログランキングへ
[PR]
Commented by みゆパパ at 2015-03-15 18:11 x
本当に残念な結果です。
アンジョス×ヌルマゴメドフとか全然そそられません・・・

ジョニヘンの試合も、なんだかなぁでしたし、
オーフレイムも移籍したからなのか、KOされるのが怖いのか、完全に安全運転でしたね。

男女通じて最軽量のタイトルマッチが、しっかり相手を仕留めて決めてくれたってのも、なんとも皮肉なものです。

本日のFONはコバレフ×パスカルでした。
Commented by スラッカー at 2015-03-15 19:16 x
何か最近絶対王者が負ける時はこれは勝負をみるのではなくどんな勝ち方をするのかという相手と思っていたのに・・・て感じですね
て事は堀口も・・・

片目になってしまった為ペティスの強みの目の良さが半減してしまったというのが最大の敗因でしょうが
薄いMMAグローブで殴られるのですからそういう事は想定してプランBを用意していないとダメだと思うのですが
それともペティスさんは俺の顔面にまともに当てられる奴は存在しないと思っていたんですかね
Commented by おっさん at 2015-03-16 00:34 x
ドスアンジョスは素晴らしかったですね。
バラオンを全局面で圧倒したディラショーの時とだぶりました。
ペティスはセローニ、ベンヘン、メレンデスと次々と短いラウンドで切って落として最強の男に見えていましたが、劣勢の試合を持ち直すだけの総合力はやや欠如していたのかなあと。
逆に打撃で打ち勝ちつつも打撃に拘り過ぎないドスアンジョスの展開作りの上手さが光りました。

女子ストロー級はあまりにもレベルが低く見えたので、しばらくは厳しい内容でも我慢して育てていく必要がありそうですね。
Commented by nugueira at 2015-03-16 08:12
>みゆパパ様
 メイン枠まで全試合一本・KOだったので「神興業来るか?」と思ったのですが、残念ながら勢いが続かなかったですね。豪華メンバーを揃えても大爆発しないのが格闘技の難しいところです。

>スラッカー様
 仰るとおり、UFCの王座交代劇は「最強の挑戦者との大一番」よりもそれをクリアした後に起こりやすい、というジンクスを忘れていました。私も今回の試合を見ていて「堀口にもチャンスあるんじゃ!?」と思った口です。

>おっさん様
 ドス・アンジョスはヒザを怪我していたようで、それであのパフォーマンスをやってのけたのがつくづく驚きです。女子ストロー級はご指摘のとおり、しばらくは見守っていく段階でしょうね。
by nugueira | 2015-03-15 15:47 | UFC | Comments(4)