反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

横田流格闘哲学

 ゴン格最新号を読む。今回はフェザー級特集として国内同階級の選手インタビューが充実しているのだが、共通するのが取材側も含めたTUF日本版に関する歯切れの悪さ。進捗状況についてのフォロー記事はないし、(フェザー級ではないが)DJ.taikiは「TUF JAPANはもう諦めた」と言い切ってるし、だいぶ悪い具合になっているのだろうか。

 そんな中で異彩を放っていたのが横田一則のインタビュー。現在12連勝中なわけだが、UFC出場については「(興味が)全くないです」と即答。その理由をまとめると以下のような感じ。

・試合にかかる費用や自分のファイトスタイル(=ファイト・オブ・ザ・ナイトには縁がなさそう)を考えると、自分の場合は日本で試合をしている方が稼げる。

・自分は現役生活ももう長くないし、引退したら格闘技以外の仕事もやろうと思っている。それを考えると、自分の試合を会場で見てくれる人を増やして、引退した後も応援してもらるようになる方がいい。UFCに出るより「後楽園でチャンピオンになった」「大晦日にさいたまスーパーアリーナで試合をした」という方が認知される。

・今年37歳で、子供も2人いる。そういう人間がリスクを負ってUFCにチャレンジするのは現実的じゃない。

 うーん・・・。青木と似通っているようで、そことも微妙に違うロジックでの「非UFC路線」宣言。上記の主張に対して「夢がないじゃん」という感覚論以外で反論できる人がいるのだろうか?自分は横田とほぼ同年齢で子供2人という点も一致していることもあり、「そりゃそうなるよなあ」とただ納得してしまった。

 大多数の選手にとっては「世界最高峰の舞台を選ぶ=金銭面でも高待遇になる」という図式なんだろうけど、年齢や諸々の状況が絡み合ってそこがイコールでつながらない人もいる。だからUFCに挑まない、というのは「逃げ」でもなんでもなく、経済的合理性からして当然の選択。横田が引退後も経済的に成功してくれれば、それはそれで「格闘家にとっての理想的なキャリアパスのひとつ」になるわけで、格闘技界にとっては間違いなくプラス。そういう点に改めて気づかせてもらえたという点で、大変ためになる記事だった。
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Commented by みゆパパ at 2015-03-02 09:16 x
横田選手の言ってることは非常に理解できますし、
その考え方については一切否定できないと思います。
生活大事、家族大事ですよ。そんなの当たり前ですよね。

でも、その上で1つ疑問なのですが、
現時点で、日本でDEEP等に出場しててどの程度稼げてるの?ってことなんですよね。
生活重視なんだったら、もう今の時点でとっとと他の仕事に就いたほうが将来の為家族の為なのではと思っちゃうんですよねぇ。
もちろん選手やってるほうが稼げてる、もう少し選手続けてから引退したほうがその後も稼げるっていうなら、もう何も言うことはありませんが。

ボクシングも含めた格闘技って、どう考えても生活の糧としての「仕事」として就けるものじゃないですよね。
なのでファンは、横田選手や青木選手の考え方に同調できないのではないでしょうか。
Commented by スラッカー at 2015-03-02 19:12 x
横田選手の場合は同意出来るんだけど青木は出来ないんですよね~

子供いるから無理出来ないと言うなら
リング上のパフォーマンスとか女子プロに対する見当違いの意見等兎に角言動に説得力がなさすぎです
せめて実力がなければ「馬鹿が何か言ってる」とスルー出来るのですが・・・
Commented by みゆパパ at 2015-03-03 11:41 x
>スラッカーさん

私の場合、青木のことは数年前から
「ちょっと痛い人」と認定してまして、
ツイッター含めた彼の発言は一切目にしておりません。
たまに格闘技系ブログでその名前を目にすることはありますが、
気にしないと結構眼中に入らなくなるものですよw
私にとっては遠い遠い過去の人です。
Commented by nugueira at 2015-03-04 23:59
>みゆパパ様、スラッカー様
 横田はジム経営も視野に入れているようなので、それも含めてDEEPの試合出場には「先行投資」として意味があるんじゃないですかね。
 青木は日本の格闘家の中で誰よりも冷静に格闘技を分析し理解しているのは間違いないと思うんですが、正直私もIGF参戦以降の言動にはついていけません。
by nugueira | 2015-02-27 23:18 | その他(総合・寝技系) | Comments(4)