反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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UFC182の感想

 昨日のUFCの感想を。内容の濃い試合が多かったが、全試合判定は少々胃にもたれたか。

ヘクター・ロンバート○-×ジョシュ・バークマン(判定)
 ロンバートは序盤からいつも通りの圧力で前に出る。バークマンは金網を使った変則スーパーマンパンチなどを繰り出すが、次第に手詰まりの雰囲気に。2Rに入ると打ち合いからロンバートのアッパーが入りバークマンが後退。ロンバートは金網に詰めて更にパンチを入れるが、必要以上に深追いはせず。
 3Rもバークマンは下がりながらのカウンター狙いでのらりくらりと逃げ続け、ロンバートはいいパンチを入れる場面はあったもののフィニッシュできず判定勝利。無理なラッシュを仕掛けずペース配分ができるようになったのはPRIDE時代からの大きな変化なんだが、その分物足りなくなってしまった感じも。キューバ出身ということもあり、それこそリゴンドーのように実力とは別の要因で冷遇されないかが心配。

堀口恭司○-×ルイス・ゴーディノ(判定)
 堀口は軽快なフットワークでサークリングしながら飛び込んでパンチ。対するゴーディノは遠い間合いからローを狙っていく。ゴーディノも堀口のスタイルを研究している感じで1Rは明確な優劣がつかなかったが、2Rに入ると堀口のワンツーからハイへのコンビネーションが増え主導権を握る。ゴーディノはスタンディングの肩固めやギロチンを狙う場面はあったものの流れは取り戻せず、堀口が判定勝利。
 UFCデビュー以来無傷の4連勝というだけで十分凄いのだが、贅沢を言わせてもらえばフィニッシュできなかったのは残念。ゴン格に載っていたマット・ヒュームの分析で「強い圧力で前に出てくる相手に対してどう戦うのかを見たい」という指摘があったが、おそらく上位ランカーとの対戦になるであろう次戦ではそういう場面に出くわす可能性も高まってくる。堀口は4連勝という結果だけに喜んでいいポジションの選手ではないはずだ。

ブラッド・タヴァレス○-×ネイサン・マーコート(判定)
 1Rはタヴァレスがプレッシャーをかけ続けながらもお互い目立った攻勢はなく、様子見の展開。2R以降はマーコートが片足タックルや組み付きからテイクダウンを狙うもののタヴァレスはそれを許さず、細かいジャブでマーコートの出鼻をくじく。3Rも同様の展開が続き、終盤やや失速したマーコートにタヴァレスが有効打を入れ続け判定勝利。タヴァレスは実質ジャブとテイクダウンディフェンスで勝ったような試合で、客席からブーイングが飛んだのも納得の内容。

ドナルド・セラーニ○-×マイルズ・ジュリー(判定)
 1R、圧力をかけるセラーニにジュリーがタックルからテイクダウンを取るが、ここでセラーニがオモプラッタ!極めさせずに持ちこたえるジュリーに対し、今後はバックを奪うと両足4の字フックから攻め続け、チョークの体勢へ。ここはジュリーがブリッジで凌ぐが、セラーニがグラウンドで圧倒する意外な展開。
 2Rはジュリーがサークリングで回り続けるが攻勢を仕掛けているのはセラーニ。3Rに入ると今度はセラーニが自ら前に出て攻め続け、ローキックやハイキックをヒット。ジュリーのタックルを切り続けると終了間際には押し倒すようにジュリーをテイクダウンし、猪木アリ状態から全力のローキックを連打して試合終了。ジュリーに何もさせず、セラーニが連勝を6に伸ばした。
 ライト級トップコンテンダーと若手有望株との対戦ということでもっと面白くなると思っていたのだが、蓋をあけてみればセラーニが稽古をつけてやるかのような横綱相撲で圧勝。今更言うのも何だが、UFCのライト級はどこまでレベルが高いんだ。

ジョン・ジョーンズ○-×ダニエル・コーミエ(判定)
 1R、いきなりコーミエの蹴り足をつかんだジョーンズがテイクダウンを奪うが、ここはコーミエがすぐ立つ。スタンドの攻防ではジョーンズが関節蹴りやリーチを活かしたパンチで攻勢。全然関係ない方向に視線を向けながらのパンチや足に触りながらのオーバーハンドなど、トリッキーな攻撃を仕掛ける。コーミエも前に出てパンチを出し続けるのでワンサイドではないが、ジョーンズがまずはペースをつかんだか。
 しかし2Rに入るとコーミエが自分のパンチの間合いに入る時間帯が増え、クリンチアッパーなどで徐々にジョーンズを捉えるようになる。ジョーンズは1Rほど間合いをキープできず、一転して苦しい展開に。
 3Rはお互いに互角の手数を出す判断の難しいラウンドだったが、やはりコーミエがしつこく前に出続ける場面が目立つ。終盤にはジョーンズが引き込みに失敗し、コーミエが上を取って終了。個人的にはコーミエのラウンドだが、この辺からコーミエの消耗が目だってきた印象。
 果たして、というべきか4Rに入った途端、ジョーンズが両足タックルからコーミエを引っこ抜くようにクリーンテイクダウン。しばらくジョーンズが上をキープした後はケージ際での差し合いが続くが、ラウンド終了間際にジョーンズがまたもテイクダウン。ラウンドを失った以上に、コーミエはテイクダウンを奪われたのが精神的に痛いか。
 5Rはテイクダウンこそないものの、ジョーンズがコーミエを金網に押し込み続けて試合終了。個人的採点は48-47ジョーンズ。ジャッジは三者とも49-46ジョーンズで、防衛回数を8に伸ばした。
 最強の挑戦者を迎えての一戦だったが、終わってみればジョーンズが自分の戦いをやりきって盤石と言っていい明確な差をつけての防衛。コーミエは2Rこそ良かったものの最後のもうひと押しができないまま、もう一つの武器であるレスリングでも遅れを取ってしまった。

 次はいよいよvsグスタフソンⅡか。人気ブログランキングへ
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by nugueira | 2015-01-05 23:07 | UFC | Comments(0)