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by nugueira
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バドラー&カバジェロ

 エキサイトマッチの感想を。まずWBA世界ミニマム級タイトルマッチ、ヘッキー・バドラーvsユウ・チョウチュウ。ユウは以前内藤大助と戦った選手だから2階級落としているはずだが、それでも体格で上回るのはバドラー。クリーンヒットはないが打ち下ろすパンチを繰り出すバドラーがまずは先手を取る。
 だがユウは体格差をものともせず飛び込んでいくと、2Rに左フックを食らわせダウンを奪う。ダメージが残る様子のバドラーに対しユウは3Rも攻め込むが、今度はバドラーが右フックでダウンを奪い返す。
 ユウはダウンのダメージはさほどないはずだが、バドラーは精神的にも持ち直したか、4Rから再びペースを取り戻す。2Rのように懐に入りたいユウだが思い切り飛び込めなくなり、バドラーの間合いで試合が進んでいく。中間距離や離れ際に左右のパンチを入れてリズムに乗るバドラーに対し、ユウは空振りが増えてくる。ユウは突っ込むタイミングを完全に読まれてしまったか懐に入り込むことができず、最後まで手数の衰えなかったバドラーが判定で防衛。ユウはダウンを奪った後リズムに乗れず、逆に一本調子になってしまった。

 続いてIBF世界バンタム級王座決定戦、ランディ・カバジェロvsスチュアート・ホール。カバジェロは1Rからゴリゴリと距離を詰め、額を突き合わせるほどの近距離からアッパーを起点に連打。しかしホールも負けずに打ち返していく。2Rにはカバジェロのジャブがタイミングよく入りホールがダウンを喫するが、この後はきっちり反撃しワンサイドの展開にさせない。
 カバジェロは近距離でのアッパーの使い方が上手く、ボディも織り交ぜながら先手を取っていく。4Rに一旦フットワークで距離を取った後、5Rは再び接近戦。明確な差はないのだが、試合のペースはカバジェロが作っていく。
 しかしホールは接近戦で打ち負けることなく、6・7Rは逆にカバジェロを押し込んでいく。我慢比べのまま試合は終盤戦へ。
 自分から持ち込んだ接近戦でなかなか押しきれないカバジェロだが、時折フットワークで間合いを取りつつも要所要所でコンビネーションを叩き込む。ホールも手数が落ちず後半戦は五分の印象のまま試合が終了したが、判定は116-111が2名と118-110でカバジェロが勝利。もっと競った点数になるかと思ったが、終始試合のペースを作っていた点が評価されたか。来年山中と統一戦やってくれないかな。
by nugueira | 2014-12-03 23:08 | ボクシング | Comments(0)