反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

ロマチェンコ&シミン

 パッキャオの前座でやっていた試合の感想を。

 まずWBO世界フェザー級タイトルマッチ、ワシル・ロマチェンコvsチョンラターン・ピリヤピンヨー。1Rからロマチェンコがいつもながらの惚れ惚れするようなボクシングを披露。上半身のスウェーで相手のパンチを外すと、ボディを起点に正確なパンチを突き刺していく。
 早々に相手の力量を見切ったか、2R以降はロマチェンコのギアが一気に加速。とにかくフットワークの速さが尋常ではなく、相手の見えない角度に回り込んで連打を叩き込むと、次の瞬間には相手の射程距離外に移動している。アマチュア出身ゆえの一発のなさは感じられるのだが、スピードと技術がそれを補って、さらにお釣りが返ってくる感じ。チョンラターンとはスピードの次元が違い、それこそ『はじめの一歩』の板垣の試合を見ているようだった。
 4Rには右アッパーを効かせてからの連打でダウンを奪い、いよいよフィニッシュも近いか・・・という雰囲気になるが、ここでロマチェンコにトラブル。左腕を痛めたのか6R辺りから左腕を振るような仕草を繰り返し、右のパンチしか出なくなってしまう。
 しかしチョンラターンはここで流れを変えられるほどのしつこさは持ち合わせておらず、逆にロマチェンコは右腕一本の状態で引き続き試合をコントロール。終盤には左を軽く出してリズムを取るようになり、終わってみれば後半は腕一本で戦ったにもかかわらず三者フルマークの圧倒的勝利。左腕のトラブル発生で余計ロマチェンコの技術力が浮き彫りになった形に。こりゃウォータースあたりと是非戦ってほしい。

 続いてマカオ興業おなじみのゾウ・シミンvsクワンピチット・13リエン・エクスプレス。
 こちらの試合も、シミンが序盤から細かい連打を繰り出し試合を掌握。2Rにはどんぴしゃの右カウンターを入れ、2度のダウンを奪取。早くも試合を決定づける。
 シミンもロマチェンコ同様に細かいフットワークの使い方が実にうまく、相手が見えないポジションにスッと入ってから滅多打ちにしてしまう。自分は打たれずに好き放題殴るという理想的な展開をキープし、試合は後半戦へ。
 シミンはフィニッシュを意識したか8Rと10Rに打ち合いの場面を作るものの、逆に顔面に何発か被弾してしまう。この辺はロマチェンコに比べてやや粗いか。
 クワンピチットも粘りを見せたが、最終Rにシミンがまたも右カウンターで4度目のダウンを奪い、大差の判定勝利。連打を叩き込みながらKOまで持っていけないフィニッシュ力の弱さは相変わらずなのだが、そのうえで勝つスタイルを着実に固めてきている感じ。今回の後半に見せたような打ち合いをせずリスクの少ないスタイルに徹すれば、世界タイトルを獲ってもおかしくない気がしてきた。

 マカオのカジノは今回も大盛況か。人気ブログランキングへ
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by nugueira | 2014-11-25 23:27 | ボクシング | Comments(0)