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by nugueira
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アムナット&エストラーダ

 エキサイトマッチの感想。今回の放送はフライ級戦線。

 まずIBF世界フライ級タイトルマッチ、アムナット・ルエンロンvsマクウィリアムス・アローヨ。アムナットは1Rから振り回すような左右のパンチを連打。受けに回りたくないアローヨだが、アムナットのリズムと間合いで試合が進んでいく。
 しかしアローヨは3Rに距離を詰めてアッパーを叩き込むと、4Rには左フックを効かせる。アムナットの手数にごまかされてしまうが、正確性では上回っているか。
 アムナットは連打それ自体が一つのディフェンスになっておりアローヨになかなか自分の距離を作らせないが、6Rに構わず前に出たアローヨの左フックでアムナットがダウン。井岡もこういう強引な攻めが欲しかった。
 一転して劣勢になったアムナットだが、受けに回ってからの試合の組み立てが実に上手い、というかいやらしい。アローヨが前に出ても先に連打を入れて組み付き、さらに離れ際にパンチと、ガンガン打ち合いたいアローヨに全くリズムを作らせてくれない。10Rは組み合った状態から浴びせ倒しというタイ人らしいラフプレーも見せ、試合の流れをコントロール。まるで井岡戦のリピートを見るような展開のまま最終ラウンドが終了し、アローヨは後半戦に全く自分のボクシングをさせてもらえなかった。
 判定は三者とも1ポイント差のスプリットという僅差の末アムナットが勝利。井岡戦も今回もそうだが、自分がポイントを取るための戦い方を熟知していて、それを徹底している。面白みは全くないのだが、崩すのは本当に難しそう。

 続いてWBA・WBO世界フライ級タイトルマッチ、ファン・フランシスコ・エストラーダvsジョバンニ・セグラ。開始と同時に前に出てくるセグラに、エストラーダはアッパーから左フック。この後も左ボディから返しの右など、上下左右の連打をセグラに打ち込みペースを握る。
 2R以降も前進してパンチを振るい続けるセグラに対し、エストラーダはパンチの打ち終わりやガードの隙間を突いて次々と有効打をヒット。セグラは空振りも多く、スタミナを大分使ってしまっているか。
 流れを変えたいセグラだが、パンチをかいくぐって近づこうとしてもエストラーダがアッパーやボディで距離を詰めさせず、ラウンド終盤にはしっかり連打を叩き込んで攻勢を印象づける。7Rにはエストラーダが左フックを叩き込んだ後、右の連打で追い打ち。セグラはダウンしないのが不思議なぐらいの劣勢。
 試合終盤の関心はエストラーダがいつKOするかの一点に絞られてくるが、圧倒しつつも勝負どころで攻めきれないままラウンドが経過していく。それでも10R終盤から攻勢を強めると、11Rにコーナーに詰めて連打を入れたところでセコンドがタオルを投入。エストラーダが圧倒的な内容で防衛に成功した。
 エストラーダはガンガン打ち合うのではなく、細かいディフェンス技術で相手を消耗させながら追い込んでいくのがお見事。ロマゴンも含めた各団体の王者に、井岡や井上がどう絡んでいくかが楽しみ。てなことを書こうとしたら、井上は飛び級でスーパーフライ級に挑戦という話が出てるのね。

 井上は「好きなボクサーは」との問に「全盛期のドネア」と回答。人気ブログランキングへ
by nugueira | 2014-11-03 17:34 | ボクシング | Comments(0)