反り立つ壁に撃沈。


by nugueira
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2014年UFC最大の死闘!アルド、ブラジルにベルトを死守!

 UFC179、もう何はなくともメインの感想から書かない訳にはいかない。

ジョゼ・アルド○-×チャド・メンデス(判定)
 開始前から表情に闘志みなぎるメンデスに対し、アルドは自然体か。1R、まず仕掛けたのはメンデス。自ら距離を詰めるとロー、そして強烈なパンチを振るっていく。アルドも打ち合いに応じないわけがなく、至近距離で両者の一撃必倒のパンチが交錯する緊迫感ありすぎの展開。見ているこっちが心拍数上がりすぎてどうにかなりそう。
 メンデスが先にアッパーでフラッシュダウンを奪うが、徐々に攻勢を強めるアルドが、サミングによる中断を挟んで左フックをヒット!ダウンしたメンデスにパウンドを入れると、メンデスが立ち上がった後も追撃の手を緩めず、ワンツーでメンデスまたもダウン!正真正銘ラウンド終了のブザーに救われた、というよりアルドのパンチが若干ブザー後だったか。
 1Rに一気に優勢に立ったアルドだが、2Rは無理にフィニッシュには行かずに安全運転。それでもメンデスのタックルを切り、メンデスが前に出てくるところで着実にパンチを突き刺す。メンデスはさすがに1Rのように思い切った踏み込みはできなくなってきた。
 流れはアルドなのだが、メンデスはひるむことなく前進を続け、3Rには再度攻勢。するとラウンド中盤、メンデスの右アッパーがヒット!グラついたアルドはメンデスの追撃に後退するが、これで火が着いたか反撃に転じると、今度はアルドの右がヒット!効かされたメンデスにすかさずアルドはラッシュを仕掛け、反撃どころかポイントを奪い返した形。まさに死闘というしかない展開で、まだ2Rも残っていることが信じられない。
 二度にわたりKOのピンチを凌いだメンデスは、ダメージを感じさせない動きで4Rも自ら手数を出していく。逆にアルドは左目からの出血もあってか、このラウンドは再びペースを抑えた展開。流れが変わったとまでは言えないが、このラウンドはメンデスが取ったか。
 最終R、メンデスがここまであまり見せなかったタックルで遂にテイクダウン!しかしアルドはスタンドに戻すとワンツーを入れ、メンデスがタックルに来たところで逆にバックを奪う。この後はメンデスがスタンドで着実に有効打を入れ、メンデスに起死回生のアッパーを入れる隙を与えず試合終了。三者とも49-46でアルドがメンデスを返り討ちにし、ブラジル勢唯一のUFCのベルトを守り切った。

 スコアの上では差が開いたが、とにかく一瞬も目を離す隙がなかった大激戦。2014年のUFCベストバウトはこれで決まったでしょ。敗れたとはいえメンデスはお見事。ほぼ打撃戦のみの展開で、アルドを過去最大のピンチと言っていい状況に追い込んでみせた。間違いなくフェザー級最強のナンバー2だ。
 そしてその最強の挑戦者を相手に迎えたからこそ、アルドの強さも改めて際だった。1・3Rとも最初にピンチを迎えたのはアルドだったが、そこで怯むことなく反撃に転じ試合の主導権自体を引き戻してしまう。タフネス、精神力、攻めどころを逃さない嗅覚が揃っていないとこんな試合はできないだろう。
 試合中に両者がニヤリと笑顔をかわす場面が何度かあったのが印象的で、これだけの死闘を繰り広げながらも二人はどこかでそれを楽しんでいるかのような空気があった。やはりこれだけの高みにたどりついた人間にしか分からない世界というのがあるのだろうか。

 メンデスの2連敗という結果を踏まえれば当面王座挑戦はお預けのはずで、強豪揃いのUFCにあってこの二人が三度王者vs挑戦者という図式で戦うことがあるのかどうかは正直分からない。それでも、この二人の激突ならもう一度見てみたい、と思わせるには十分な名勝負だった。

 メイン以外の感想は後日。人気ブログランキングへ
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Commented by スラッカー at 2014-10-27 01:44 x
正に激闘でしたね~

ただアルドの代名詞であるローが今回あまり見られなかったのが不思議でした

メンデスがクルーズやTJみたいなステップワークで「出させない」という訳でもなかったし
Commented by みゆパパ at 2014-10-27 15:45 x
前回の対戦でも、アルドのローに合わせてタックル狙ってましたしね。
やっぱりメンデスクラスのレスラー相手に簡単にローは出せなかったのではないでしょうか。

同じく、とんでもない反応でカウンターを繰り出してくるアルド相手に、メンデスは段々と思いきった突っ込みでパンチ出せなくなっていましたね。

確かに激闘でしたが、結果としてはアルド圧勝でしたね。
今回の試合を見てしまうと、メンデスがアルドに勝つ場面を想像することが難しくなってしまいました。
Commented by nugueira at 2014-10-28 00:45
>スラッカー様、みゆパパ様
 メンデスはカウンターのアッパーをしきりに狙っていましたし、ローにパンチを合わされるのを警戒していたんじゃないかと個人的には思いました。それでもパンチだけでメンデスを圧倒しちゃうんだからアルドの化け物ぶりが際立ちましたが。
 メンデス陣営としたら内容はともかく2回ともアウェーでの敗戦なので、アメリカでもう一度戦いたいという思いはあるでしょうね。
Commented by みゆパパ at 2014-10-28 07:55 x
2人ともフェザーのスピードじゃないですから、
ちょっとこの2人の間に割って入れる存在はいないですよね。
マクレガーじゃいいようにカウンターもらうのではないでしょうか。

なので3度目の対戦は遠からずあるような気がします。

あぁ、バラオン階級上げてくれたら面白いのになぁ。
Commented by nugueira at 2014-10-28 23:20
>みゆパパ様
 記事中でもメンデスを最強のナンバー2と評させてもらいましたが、ここまでアルドを追い込める選手は他にいないでしょうね。アルドが王者である限りバラォンが階級を上げられない、というのがまた面倒くさいところなのですが。
by nugueira | 2014-10-26 15:35 | UFC | Comments(5)