反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

山中vsスリヤン

 WBC世界バンタム級タイトルマッチ、山中慎介vsスリヤン・ソールンビサイをテレビ観戦。

 試合は序盤スリヤンのペースでスタート。突進して距離を詰めながらノーモーションで飛んでくる右が山中をとらえ、リズムに乗って攻め込んでいく。山中はクリーンヒットは許さず2R終盤には左を打ち込んで一瞬スリヤンの動きを止めるが、スリヤンはなおも前進。ダメージはともかく、山中は手数で遅れをとる少々嫌な展開。
 それでも山中は4Rにボディ、さらに右アッパーをヒット。徐々に試合のリズムが変わってくる。スリヤンは序盤の攻め疲れか5R辺りから動きが落ち始め、山中の右アッパーがタイミングよく飛んでくるのもあってか簡単に懐に飛び込めなくなってくる。
 迎えた7R、山中は序盤にスリヤンの左を食らって一瞬動きが落ちたものの、残り30秒を切ったところで突進してきたスリヤンに左を入れると、右アッパーからさらに返しの左。遂に神の左が炸裂し、スリヤンはよろめくようにダウン。山中がニュートラルコーナーにいなかったのをレフェリーが注意していたせいで時間が経過してしまい、スリヤンは明らかに10カウント以上座り込んでいたものの命拾いをする。
 しかし山中に傾いた流れは変わらず、8Rにまたも右アッパーからの左ストレートでダウンを奪うと、9Rには左ボディ一発でスリヤンに膝をつかせ、3R連続でダウンを奪取。ここで事実上勝負をつけてしまう。
 こうなると興味の行方は日本記録の6連続KO防衛へと移るが、ここからスリヤンがタフネスぶりを発揮。あと一押しで倒れそうな気配はあるのだがそこから倒れず、最終ラウンドも山中が左からの連打を入れるも仕留めきれず。山中自身も記録を意識して固くなってしまったか、連続KO防衛は5でストップ。

 一癖ある指名挑戦者相手に3度のダウンを奪い圧勝したのだから褒めるべきところなのだが、やはり山中にはどうしても求めるハードルが高くなってしまう。KOで仕留めきれなかったのもさることながら、ところどころでスリヤンにクリーンヒットを許してしまったのも減点材料。これからは一瞬の隙すら許されない相手との試合になる可能性もあるし、ファンとしてはそこへ向かってほしいのだから、今回は「卒業試験」として完璧な試合を見せて欲しかったのが正直なところ。本人も熱望するアメリカでの大勝負、果たして来年こそ実現なるか。

 粟生も勝ったのね。人気ブログランキングへ
[PR]
Commented by みゆパパ at 2014-10-23 10:30 x
1度目のダウンを奪った場面、あそこまで冷静さを失って熱くなってしまうなんて、正直びっくりしました。
そのあとも、主導権っていう意味でいけばスリヤンでしたね。
「うまくパンチが入ってくれてダウンとれたから勝てた」とも言えちゃうし、
「いやいや、あの展開の中でダウンとれるパンチを入れられるんだから、やはり実力だ」とも言えちゃいますね。
査定試合という意味合いでは、ちょっと本人もがっかりかもしれませんね。

粟生の試合、私も映像観ていませんが、
負ける可能性も大きいと思っていたので、勝ったことに意味があるのかもしれませんが、パッとしない試合だったっていう意見が多いようですね。
Commented by nugueira at 2014-10-25 00:25
>みゆパパ様
 記録更新も懸かっていたし、無意識のうちに焦りもあったのかもしれませんね。連打でダウンを奪えるようになったのは収穫かと思います。
 粟生はただでさえチャンスの回ってきにくい階級なので、なかなか世界挑戦の機運が盛り上がらないですね・・・。
by nugueira | 2014-10-22 23:58 | ボクシング | Comments(2)