反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

大晦日たまアリ興業復活。果たして勝算は・・・

 パンクラスで勝利した北岡が大晦日出陣を宣言、という一報を聞いて「えっ!?」となったのだが、今日になってDEEPが大晦日にさいたまスーパーアリーナ大会を開くというニュースが。佐伯代表は以前ゴン格でも「誰もやらないならうちがやる」という発言をしていたので、まあ有言実行ではある。

 2年ぶりの大晦日たまアリ興業復活ということでこれまでの大晦日興業に改めて思いを馳せてみたのだが、あれだな。「功罪半ば」とか「愛憎相半ば」という言葉は大晦日興業のためにあるんだな。

 まさに「お祭り」として実現した2001年の猪木祭りに始まり、2003年の三つ巴興業を経て男祭り・Dynamite!!の二極構造へ。個人的に大晦日興業の心象が悪くなったのはイロモノ色が強くなってからのDYnamite!!で、曙vsボビーを見た後はこのブログにも「これが格闘技ブームだというならブームは終わってくれて構わない」と書いた記憶がある。

 PRIDE消滅によるDynamite!!への一本化を経て、K-1消滅後の2011年以降は猪木やGloryとの提携によって大会を存続。正直、この辺の時期は線としてつながっていかない「大晦日興業をやるための大晦日興業」にしか思えず、見ているこちらも意義を見出しにくかった。
 ただ印象的だったのは、昨年大晦日興業がないことが確定した際に「もう大晦日興業は役目を終えた」という趣旨の記事を書いたところ、コメント欄に「自分は去年(2012年)の大晦日に初めて会場観戦をしたので、今年ないのは寂しい」という書き込みがあったこと。批判も多いが、大晦日興業の意義はすれっからしのマニアが一刀両断にしていいようなものではないことも確かだ。

 そういう変遷を経て今回の発表に触れてみると、前述の「大晦日興業をやるための大晦日興業」というカラーは薄まっており(まだカード発表がない段階で判断するのは早いかもしれないが)、いつもの興業の線上に大晦日がある、という位置づけになっているのは個人的に好印象。
 ただこの方針でたまアリに客が入るのか、というのが最大の問題になってくるんだよなあ。UFC日本大会と同じサイズで開催するらしいが、ブランド力・メディア広報で雲泥の差があるDEEPがこれをどう克服するか。ツイッター上では早くも「試合数を増やして手売りで集めるしかない」「54試合組めば108人で除夜の鐘だ」といったコメントがあったが、あながち冗談に聞こえないから怖い。

 格闘技興業の酸いも甘いも、というか主に酸いを知り尽くした佐伯代表だけに、ある程度の算盤を弾いているとは思いたいが。DEEPにとっても日本MMAにとっても大きな賭けになる大晦日興業、果たしてどういう結末になるか。

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Commented by みゆパパ at 2014-10-07 23:23 x
格闘技愛だけでDEEPを牽引し続ける佐伯代表には頭が下がる思いです。

ですが、ですがです。
元々大晦日興業については男祭りの頃から全然惹かれるものを感じることが出来ずにいましたので、「大晦日に格闘技」の意味を全く理解することができません。

本来、終わってもいないものに対して評価することなんて出来るはずもないのでしょうが、マッチメイクや観客動員など、どの項目で考察しても、良い結果を想像することができません。
Commented by おっさん at 2014-10-08 23:19 x
私も大晦日興行に執着し続けるのはどうかと思いますね。
プライドでもたくさん名勝負が生まれましたし、サップvs曙の話題性は凄かった。
高田のフンドシも良かったしやれんのか!の熱気は未だ史上最高だと思います。
いろいろ良い事もたくさんありましたが。

元々は国立ダイナマイトで一つだったK-1、プライド、猪木が三つに分かれて興行戦争した。
興行主はお祭り騒ぎでイケイケだったし、メディアも視聴率の獲れるお祭りイベントとして格闘技を扱った。
あの3つ巴が大晦日格闘技イベント隆盛のピークであり、日本格闘技界の終わりの始まりだったと思います。

件については佐伯さんは格闘技ブーム時代の栄光に執着してしまっているように思いますね。
地道にやってるだけじゃラチがあかんのもわかるんですが、ディープで大晦日イベントを行った所で、伝統が受け継がれているとは思わないですし、あまり意味がない事だと思いますね。

せめて、やれんのか!の前後で、戦国とドリームが一本化してたら、もうちょっと長持ち出来たのかなあと思う今日この頃です。
12/20ぐらいになっても、まだ決まってないカードがいくつかあるとか今思い出す無茶苦茶な時代でしたねえ。
Commented by nugueira at 2014-10-09 08:44
>みゆパパ様、おっさん様
 コメントありがとうございます。記事でも書いたように大晦日興業は功罪両方あって「罪」も挙げればきりがないので、厳しいご意見もごもっともです。
 ただ昨日の会見なんかを見ても佐伯さんは「日頃のDEEPの延長線上」という世界観にはこだわっていたので、過去への執着というよりはある意味「男気」なのかな、と受け止めてます。男気だけじゃ興業は成功しないだろ、という話に行きついてしまうわけですが。
by nugueira | 2014-10-06 23:37 | その他(総合・寝技系) | Comments(3)